中学受験において国語の力はどうつければ良いのか

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国語の勉強、特に中学受験における国語の勉強はどうすれば良いのか。

・たくさん本を読む

・たくさん問題を解く

・作文の練習をする

などなど、色々な方法が指摘されていますが、作家で教員免許を持ち、「国語入試問題必勝法」という日本の国語の入試問題のあり方を風刺した短編も書かれている清水義範氏による「はじめてわかる国語」という本に、この問題についての氏の興味深い認識が披露されています。

清水氏の親戚は塾を経営しており、中学受験でもなかなかの合格実績をあげているそうです。その親戚の方がおっしゃるには、入試を実施している優秀な中学が求めている生徒というのは「少し背伸びした学生」だということです。

具体的には、「中学生の文章も読みこなせるような学生」のこと。読みこなすには、

・他人の心が推察できる力

・文章の内容を要約できる力

・難しく書かれている内容を、頭の中で自分の言葉で置き換えて理解・把握できる力

・知らない内容でも好奇心を持ち、作者が伝えたいことを理解しようとする力

などが求められます。

そうなってくると、普段から問題集をせっせと解くだけでなく、日常生活において哲学的に思考し、思索的に行動する力が必要になってきます。

具体的には、学校で友人同士のトラブルがあった時に、単に仲裁に入るだけでなく「何が悪くて何が正しいのか」を自分なりに思考してみる力。

テストや学校行事のコンテストなどで結果が出せなかった時でも、「プラスの要素を抽出し、それとメタ(抽象的)な課題として自分に提示できる力。もう少し具体的にいうと、例えば演奏コンクールで「ド」の音を間違えたのであれば、「今度から気をつけよう」で済ませるのではなく、「普段の練習で自分はどんなクセが出てしまうのか」「今度からどう練習すれば良いか」といったことを俯瞰的に考え、反省する必要が出てきます。

さて、そういった「机上の勉強以外でも鍛えなくてはいけない国語の力」をつけるために、親は子どもにどうしてあげれば良いか。こんなことをやってあげるのはどうでしょう。

・ドライブや週末の献立、旅行などの計画を子どもに立ててもらう

・「その工場を停止すれば公害は止まるが、付近の人は仕事がなくなってしまう」「子どもが親を殺してしまったが、介護疲れで子どもも限界だった」といった、どちらが悪いのか完全に善悪の判断が付けづらいニュースなどについて話題をふって、子どもの意見を聞き、さらに考えてもらう

・話題になっている小説や映画を一緒に味わって感想をシェアする

・地域で問題になっていることについて子どもと話し合い、調査もしながら解決策を考えてみる

などなど、色々できそうです。
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