算命学では、立春(2/4)を一年の始まり(元日)ととらえます。
今年は甲辰年です。
さて、どのような年になるでしょうか。
人によって、持っている宿命が違いますので、
人それぞれの意味合いがありますが、
ここでは、大きく甲辰年をとらえて解説してみようと思います。
甲とは、樹木を表します。
こちらの意味あいは、
「守備本能」があります。
干支の星(陰占)は、「実際の動き」を表しています。
つまり、動機はとにかく、行動として「守る」という行動をとる人が多くなる一年でしょう。
また、木(樹)はまっすぐと伸びていきます。
時間もかかります。
ですので、行動もストレートに現れることが多くなります。
甲は干支の中では一番最初に来ます。
つまり、「スタート」の意味合いもございます。
何かを始める人が多くなる年と言えるでしょう。
その始めるテーマは陽占の十大主星を参考にします。鳳閣星とか禄存星とかですね。
例えば、甲で鳳閣星だと、新しい趣味を始めるとか、新しい観光名所を旅してみるとか
甲で禄存星の人は、新しい投資先を見つけるとか、人に対して奉仕(ボランティア)をするなどですね。
甲は「人間」を示していることもあります。
算命学は様々なとらえ方をしていくので、広い意味合いがあります。
ここから、個人の宿命と照らし合わせて、数々の技法を取捨選択しながら、
占技をまとめていきます。
これが料理でいう材料を調理する段階でしょうか。
ひとつの技法で、「あなたはこうです」では、
コックさんが、「あなたは鉄分が足りないのなら、ほうれん草を食べてください」
と、そのまま出しているにすぎません(サラダならいいけど)。
ここに調理という料理人の腕が試されます。
他の具材やドレッシングで味付けすることもあるでしょう。
これが鑑定士の「言葉」のチョイスです。
占いが当たらないという印象が多い方は、この具材をそのまま人に当てめている占い師に出会っていることが多いと思います。
うまく占いの技法を調理できないと、習ったことをそのまま具材(技法)として提供する鑑定士は多いかもしれませんね。
また、相談してすっきりした、安心したという好印象を持つような占い師さんは、他の具材との合わせ方やドレッシング・調味料の使い方、つまり、「言葉の使い方」がうまいのだと思います。
天中殺(サラダ)のように、そのまま使えるような技法(具材)もあるのですが、
それだけでは夕飯には淋しいですよね。
いろんな技法を使いながら、バランスよく提供する。
そして、あたたかな言葉で相談者の不安に寄り添い希望や勇気を与えられるような鑑定士さんに出会えた人は
幸運かと思います。
おいしい隠れ家的料理店を発見したような感動がるかもしれませんね。
鑑定士も調理師も美容師もなんでも「人との出会い」です。
是非、幸運期が回っているのであれば、是非ともそのチャンスを活かしてみてください。
甲の話をしていたら、話が脱線してしまいました(私のブログではよくあることです(;^_^A
話を戻して、次は「辰」の広い意味ですね。
「辰」:天に配して銀河の河口をなす。
一代において栄華を築くか、貧をつくるかのどちらかを招く。
内面に燃える情熱を発揮できず心の闘争を起こす。内面と外面の不均衡が極盛と極衰の谷間に存在する。
時として、時代と社会を作り出すものが生まれる。
(教科書より)
さて、占い師さんならこれをどう調理しますか。
栄華か貧か。
つまり、自動的に栄華か貧になるのではなく、そこに「生き方」や条件があるはずです。
すると、「内側の情熱をすっきり発揮できず心の葛藤がある。」
とありますね。
すっきり発揮出来たら葛藤はないので、一見よさそうかななんて思いますが、
栄華を築くにはそれなりの人生での苦労や経験が必要だと思います。
人の苦労を知らずして、いい経営者やよい政治家にはなれないでしょう。
自分が苦労して、その思いを後輩や子どもにはさせたくない。
だから、このような組織やルールをつくる。
自分がやらなければ、誰かがその道を開拓しなければならない。
どのような経験をするかわかりませんが、
スムーズに情熱を発揮できないことによって、その人は考えるのです。
1日、2日の話ではなく、もしかしたら数年必要かもしれません。
でも、その葛藤と苦しみに向き合いながら、自分のタイミング(幸運期)で
「何かを成し遂げるために」、その葛藤の時期があることも十分あるのです。
ですので、今年幸運ですか?不運ですか?の答えは、
その人の人生に「今」がどのような意味合いを持っているかを
星を参考にしながら、その人の生き方や考え方を参考にして、読み解いていくのです。
ですので、深い洞察や鑑定には「対話」が必要なのです。
※メール鑑定は、まずご自身の取扱説明書の送付みたいなもので、その道具を使って何をしていくかは次の段階です。
テントを買っても、それで、山登りするのか、ピクニックにいくのかでは経験が全く違います。
テントを買ったら、みんな冬山エベレストの登頂の感動が得られるのかというとそうではないですね。
まず、ご自身の宿命をしって、それをどう活かすのかを決めていくのは次の段階です。
また、話が脱線しました。
辰では、心の葛藤がるのですね。
その葛藤に意味を見出せず、人や環境を呪って過ごすのか(飲み込まれるのか)
必要な経験と思って、自分なりにどう処理して乗り越えていくのか。
ここで、現実一辺倒で来た人は算命学(哲学・精神世界)をしらないため、
恨み節が強くなるかもしれませんね。
そこで、内面と外面の不均衡が極盛と極衰の谷間に存在する。
つまり、不均衡という現実の状態は、(辰を持つ)みんなに平等に存在するのですが、
その状態を意味あるものとして、心理学でいう「あるがまま」にとらえて
自分を見つめなおす、鍛える栄養として消化できた時、
「時として、時代と社会を作り出すものが生まれる。」つまり、栄華を招くことになるのでしょう。
ですので、辰を持っているからとか、辰が今年回っているから、「栄華です。貧です」ではなくて、
その意味合いを相談者の後天運や宿命を拝見しながら、そして、その人の今の悩みや過去の問題、今後したいことなど
対話を通じて、「今、その人に一番必要な言葉」をお伝えするのが、占い師のお仕事です。
その言葉使いが優しく温かなものであると、
相談者さんも、「なんか納得できる。すっきりした。希望が持てた」など
一歩先の感想が得られることだと思います。
せっかく、算命学に出会えたのであれば
シンプルな占いとしても良いですが
自分を深く見つめる活用方法も出来ることを体感できたら
より人生が豊かになるかもしれませんね。
そのためには、おいしい調理人・お店を見つけることが大事ですね。
ご縁は大切にしたいものです。
時間をかけても、お金をかけても
良い店に出会えないこともよくあります。
せっかく今年は「甲」スタートの年なので、
その運気を使って、新しい出会いや挑戦をしてみてください。
ちなみに「甲」(木)は長い時間をかけて大木となります。
小さな苗木では、すぐに倒れてしまうこともよくあります。
出会いに瞬発力はありません。
そこには「きっかけ」があるだけです。
その「木」をどう育てるかはご本人次第です。
運は左右されるものではなく、育み活用するものです。
「木」(甲)には能材という意味合いもあります。
自然の木を切って、住宅にすることや家具として使うことも可能です。
「木」には、いろいろな使い方がるのです。
ご自身で育てた「木」をどのくらい大きく育てて、何に使うかはご本人次第です。
「甲辰の年」
ご本人様にとって、意味あるエネルギー(運気)になることを祈念しております。