イライラして後悔したときに読みたい「夜明けのすべて」

記事
小説

瀬尾 まいこ/セオ マイコ(著/文)発行:水鈴社


あらすじ
月に一度のPMSにより周りの人に当たってしまうことに悩む美紗とパニック障害でやる気と生きがいを無くした山添くん
二人は同じ会社で働く中で、お互いの症状に気づきおせっかいながら相手を助けるようになり・・・

もうすぐ公開の映画原作「夜明けのすべて」
瀬尾まいこ先生は「そして、バトンは渡された」の映画化が記憶に新しいですが、あちらも本当にすてきなお話でした。

今回はなかなか理解されない症状を抱えた二人の男女のお話。
小説ながら、どちらの症状の苦しさを体感することができます。

小説の利点は、体験できないことを文字で知ることができるところです。

現代って、普通のレベルがカンストしている気がします。
朝起きて歯を磨いてご飯を食べて着替えて出勤する。
この一連の流れが当たり前のその前くらいに位置づいてるけれど
当たり前じゃない人も現実に存在しています。
自分が難なくできることでも、相手は3日かかるかもしれません。

誰かの小さな「助けて」を見つけたとき
自分の中の「他人を思いやる気持ち」に気づけます。

その気持ちを大切にしたいと思える温かいお話です。
心のデトックスにおすすめの一冊。ぜひ。



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