インテグリティがもの言う社会へ

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現時点で、新型コロナウイルス(COVID-19)がもたらす不可逆的であろうと思われる変化を考える時、その一つに「インテグリティ(誠実さ、integrity)」というものの価値が強くなるのではないかと考えます。

なぜ、インテグリティ、誠実さのような価値が従来よりも強くなるのか。その予測の手がかりの一つは新型コロナウイルス(COVID-19)の特徴です。

新型コロナウイルス(COVID-19)の " 感染しても無症状であることもある " というステルス性は、" 無自覚に他者に危害を及ぼす可能性 " とも言い換えられ、この事実にたいする態度、意識と実践は、社会性と強く結びつくものでしょう。

いくら有名な大学を出ていたとしても、いくら高額の年収を稼いでいたとしても、生命や健康という安全保障の基盤的観念にルーズであることは、人と人の関係とその拡張で成り立つ社会において、第一義ともいえるモラルの欠如とされる、よりセンシティブな社会へシフトしたのではないか。

新型コロナウイルス(COVID-19)後は、衛生モラル、ひいては自分も他者も包括した安全保障のモラルにルーズであるということは、社会性という視点から見たとき、以前よりも大きな、致命的な減点ポイントとなるかもしれません。ビジネスにおいても、不利になることはあっても有利にはたらくことはまず考えにくい。

たとえ自分はそれほど気にしないとしても、社会は新たな衛生基準にシフトしたのだという認識は、新型コロナウイルス(COVID-19)後は必須の認識になるのではないでしょうか。

英オックスフォード大学のサラ・ギルバート教授によれば、
人間や動物が感染する他のコロナウイルスから分かっていることをもとに、免疫はそれほど長く持続しないことが分かっています。
なので一度感染した人が将来的にまた感染する可能性はおそらくあると思います。
どれくらいの期間でそうなるのかはまだ分かりません。
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BBC News Japan

つまり現時点では、従来の風邪と同じ距離感で「COVID-19」と付き合わなければならないということでしょう。それがいつまでかは分かりません。

新型コロナウイルス(COVID-19)にたいする対処法が確立されるまでは、相互に行動がトレースできるといったような、少々神経質ではあっても「インテグリティ」がもの言う場面は多そうです。

友人、知人、家族やパートナー、仕事仲間etc.
自分の大切な人間(関係)の信頼を失うような場所へ行くことや行動は戒めた方が、結果的に利することは多そうです。


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