Google Apps Script(GAS)とGoogle Sheetsを使用して、ウェブサイト上で動作する太陽光発電量シミュレーターを作成することは可能です。以下に、実現するための手順をご説明します。
1. Google Sheetsのセットアップ
- Google Sheetsに太陽光発電量の計算式が入力されていることを確認します。この計算式は、太陽電池容量に基づいて発電電力量を計算するものです。
2. Google Apps Script(GAS)の作成
- Google Sheetsで「ツール」メニューから「スクリプトエディタ」を選択し、GASのエディタを開きます。
- GASエディタ内で、ウェブサービスとして機能するための関数を作成します。この関数は、ウェブブラウザからのリクエストを受け取り、計算を実行し、結果を返す役割を担います。
- 以下は、サンプルのGASコードです。このコードは、"doSimulation"という関数を作成し、リクエストのパラメータとして渡された値を使用してシミュレーションを実行します。
function doSimulation(inputValue) {
// シミュレーションの計算ロジックを実装する
// inputValueを使用して必要な計算を行い、結果を取得する
var result = ...;
// 結果を返す
return result;
}
3. ウェブアプリケーションとして公開
- GASエディタのメニューから「公開」>「ウェブアプリケーションとして公開」を選択します。
- 「プロジェクト バージョン」を設定し、「Who has access to the app」を適切に設定します。必要に応じて、特定のドメインや全員にアクセス権を与えることができます。
- 「次へ」をクリックし、「アプリケーションにアクセスする権限」を選択します。このシミュレーターにアクセスするユーザーに必要な権限を与えてください。
- 「次へ」をクリックし、「URLを取得」ボタンをクリックします。ウェブアプリケーションのURLが生成されます。
4. ウェブサイトへの組み込み
- ウェブサイトのHTMLファイル内で、JavaScriptを使用してシミュレーターを呼び出します。
- シミュレーターの呼び出しには、XMLHttpRequestやfetch APIなどの適切な方法を使用します。以下は、JavaScriptの例です。
// シミュレーターの呼び出し例
function callSimulator(inputValue) {
var url = "ここにウェブアプリケーションのURLを入力";
var params = {
method: "POST",
payload: inputValue
};
// リクエストを送信し、結果を取得する
fetch(url, params)
.then(function(response) {
return response.text();
})
.then(function(result) {
// 結果を表示する処理を実装する
console.log(result);
})
.catch(function(error) {
console.log("エラーが発生しました: " + error);
});
}
5. ウェブサイトでの使用
- ウェブサイト上で太陽電池容量を入力するためのフォームを作成します。このフォームから入力値を取得し、シミュレーターを呼び出します。
- JavaScriptを使用して、入力値を取得し、`callSimulator`関数を呼び出すイベント処理を追加します。
- 結果を表示するための要素(例: `<div>`)を用意し、シミュレーターの結果をこの要素に表示する処理を追加します。
以上の手順に従って、Google Apps ScriptとGoogle Sheetsを使用して太陽光発電量シミュレーターをウェブサイト上で動作させることができます。GASの知識がない場合でも、上記のステップを実行することで実現できます。