阿修羅ワークス開発日誌 WordPress界隈で稼ぐ05 フリーライダー問題

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前回、サブスクサービスは拡充すればするほど契約を継続してもらいやすくなるが、同時にフリーライダー問題が発生する、と説明しました。
フリーライダーというのはタダ乗りする人という意味です。

具体的な例としては、家族内のアカウントの貸し借りがあります。
ライセンスの転売なんかもあります。
一般的に低価格であればあるほど顧客のモラルは低下します。

サービスがユーザー側に寄り添い過ぎるとフリーライダーが発生し、事業継続が困難になることがしばしばあります。
そこで考えなければならないことは、サービス拡充とともに制限と制約をデザインすることです。

例えば、月々1,000円でプラグインが50本使い放題というサブスクを展開した場合、フリーライドされやすいケースとしては、1ライセンスで、複数のサーバー、複数のドメインに複数インストールされることです。

代表者1名のみが課金をして、その知り合いや仕事先には無償で使わせて、さらに使用料もピンハネするケースです。
一昔前は、会社で正規版のソフトを1本だけ買って、各部署のパソコンにインストールするなんてことが横行していました。
こういったケースでは、会社内に留まらず会社外にも海賊版が出回りフリーライダーは無限増殖します。

そこで、制限と制約をデザインする必要があります。
例えば、1ライセンスで1ドメインにします。
プラグインをインストールするドメインを登録してもらい、そのドメイン以外にはインストールできないようにします。

他のドメインにもインストールしたい場合は、2ライセンス目を購入してもらいます。
プラグインを50本全てを1つのドメインで稼働させることは意味がないので、大抵はドメインを分けて運用することになります。

そうすると、格安ということもあって、2ライセンス、3ライセンスと契約するユーザーも出てきます。

続きます。
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