この漫画家は絵が下手なのになんで連載が続いてるんだろう?と1度は思ったことがあるかもしれません。しかし答えは簡単です。
『漫画のうまさ』と『絵のうまさ』はまったく違うからです。
漫画家になるためには絵のうまさはほとんど関係がないのです。
本日は絵が下手でも『ここ』だけ抑えておけば大丈夫。という『3つ』のことについてです。
表情が大切
ぼく水兵ききも絵がうまい漫画家ではありません。デビュー作『魔法少女るかなー』はこんな絵でした。
萌え系キャラなのに顔も体のデッサンも歪んでいます^^;
『ストーリー』を除いて考えたときに、漫画で一番重要なことは『キャラクターの表情』です。
表情が下手だといくら絵がうまくても面白い漫画は描けない、漫画家にはなれないと言い切れます。
好きな漫画を思い出してください。面白い漫画はキャラの表情が魅力的です。
これは何も絵がうまい下手ではなく、その漫画の『設定』と『現在の状況』にキャラが『正しく』、『深く』入り込んだ表情が描ければいいんです。
同作品のお母さんトラです。子供の危機で怒り狂ってます。自分で言うのもあれですが、いい表情です。
しかし、表情を描く上で注意してほしいのが、『読者の視点』です。
キャラは漫画の序盤からでもピンチになれば険しい表情を見せますが、読者は設定もわからない序盤から最高の険しい表情にはついていけません。
読者の視点、読み心地も意識して表情を選んでください。具体的には序盤は緩く、終盤は最高の表情を描くといいでしょう。
情熱が大切
人の感情は伝染します。これは漫画や映画を見て感動するのと同じで、脳のミラーニューロンというものの働きだそうです。
編集者も人間です。誰より熱い『情熱』は伝染します。ここで間違えないほうがいいのは、『言葉』が伝染するのではなく『感情』が伝染するということです。
つまり、喋るのが下手でも関係ありません。熱い『情熱』で自分の漫画を売り込みましょう。
クセ(個性)が大切
あなたは多くの人と友達になれて、どんなことでも心から共感でき、心の底の考えと表に出る考えや行動がまったく同じ。
そして、それでもストレスを感じない人ですか?
これはあくまでぼくの考えですが、そういう人には面白い漫画は描けません。
漫画はクセ(個性)とストレスのある人ではないと面白い漫画は描けないからです。
ですが心配しないでください。上記であげたような人はおそらくこの世に一人もいません。
つまり誰でもクセや個性、ストレスがあると思います。そのクセ、個性を利用し漫画で表現できれば面白い漫画になります。
ぼくの場合を例にすると、ぼくは26歳の時に漫画家デビューしました。
それは20年近く前のことです。今はそんなこと言われていませんが、当時は漫画家を目指すなら20代前半じゃないと出版社に相手にされないと言われていました。
まずはその時間的な『ストレス』、そしてアダルトな話で申し訳ないですが、ぼくは成人向け漫画をよく読んでいました。
しかし、作中でいざ本番になるとどうも気持ちが冷めていました。
ぼくが好きだったのは本番に入る前でした。成人向けの漫画なのに変わった読み方だと思います。つまりこれがぼくの『クセや個性』です。
ぼくの代表作、アマゾンで1位になった『みかにハラスメント』はそういうクセや個性が溢れ、読者に受け入れられたのだと思っています。
自分のこだわりのあるクセや個性をみつけてそれを漫画にぶつけてみてください。
まとめ
絵が下手でも漫画家になれます!
キャラクターの『表情』に注意して、自分の『クセ(個性)』を見つけ生かして、折れない『情熱』をぶつけ漫画を描きましょう!
絵がうまくても漫画家になれない。ということも覚えておきましょう。