①宇宙人体験記ナーズ

僕は君達から見たら宇宙人

シリウス星系の種族で名前はナーズだよ

地球より少し小さくて白く光る星に住んでいる

僕達の文明は科学にとても特化している

だから、地球からすると魔法のように思える世界だけど

全部科学技術なんだ

僕達が住む家は光のテントのような形をしている

光のホログラムで出来た家

どこからでも入れるし、どこからでも出られるんだ

家の中は何もない光の空間だよ

必要な時に必要な物を頭の中でイメージすれば

光のホログラムがイメージを形にし出してくれる

例えば椅子が欲しいと思うと

光のホログラムが椅子を作ってくれる

だから、物いらずだし掃除もしなくて良い

とても便利だよ

僕達は食べ物を食べない

光の空気で体が維持できるんだ

君達もいずれなるよ

そんなに遠い話しじゃない

さて、これからの地球について話しをする前に

まず、僕達が地球人の君達に関わる最初の話しをしよう

「今の地球人が誕生したきっかけの話し」

僕達の先祖は地球人を創るプロジェクトに参加した

僕らは遺伝子プログラムが専門分野だから

遺伝子システムの形成を任された

でも、僕達は別の目的があってこのプロジェクトに参加した

地球人が創られた目的は様々だった

主に

新たな種（オリジナル）

クローン種

奴隷種

悲しい事に一番多くの目的で創られたのは奴隷種だった

本当は阻止したかったけど、その時の僕らには出来ない事情があった

だから僕達はバレないようにDNAに細工をしたんだ

ある時点まで意識の目覚めが進むと発動されるように

君達には特別なDNAがある

この銀河中探してもこれだけの特別なDNAを持つのは

君達だけなんだ

君達は宇宙の図書館とも言われている

膨大な数の情報量がDNAの中に入っている

でも、当時その真実を知るものはごく僅かだった

来る日のために君達はいる

君達は鍵なんだ

それを僕達の先祖は知っていた

だからこそ、”闇の思惑”に合わせるふりをしながら

僕達は密かにある仕掛けをした

来る日のために君達はいる

君達は鍵なんだ

それが今だよ

セレンディピティー