野生動物は虫歯にならないって本当?

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コラム
歯医者さんから「8020運動」という言葉を聞かされたことはないでしょうか。
これは、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという意味で、20本あれば少々硬いものでも十分に噛むことができると言われています。

永久歯、いわゆる大人の歯はすべて生えそろうと3本になりますから、20本は約6割、つまり、永久歯の4割ほどは虫歯や歯周病などで失う可能性があるとも言えます。

ところで、歯に何かトラブルが起きたとき、歯医者さんに駆け込むわけにもいかない野生動物たちの口の中はどれほどひどい状態になっているのでしょうか。

と思いきや、実は野生動物は虫歯になりにくいのです。

虫歯は、甘いものなどを食べたり飲んだりすることにより、口の中の虫歯菌が糖分を取り込んで酸ができ、歯の一番外側にあるエナメル質から解けていく病気です。

ところが、野生動物が食べている草や木、動物の肉などにはほとんど糖分が含まれていないため、虫歯にはなりにくいのです。

さらに、自然界では硬いものを食べる機会が多いことから、咀嚼する回数が増えるのに比例して唾液の量も増え、口の中が清潔に保たれやすいこともあります。

動物園の動物は、糖分が含まれた果物や野菜を食べることもありますが、それほど多くは与えられないため虫歯にはほとんどなりません。

一方、家庭で飼われている犬や猫には、エサによる糖分の取りすぎから虫歯が増えていると言われています。
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