中3物語 学業不振と自分勉強

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〔1〕 学業不振の原因は<ホーム>の侵害がある場合が多い。

 <ホーム>とは私の言葉である。homeはもちろん家。<ホーム>は
「自分の陣地」とか「自我」とか「個」だとか、すきな言葉に置き換えて考えていただいたらいいと思う。生まれたとき自分では何ひとつできないところから人生が始まって。ふっと気づいてみると自分の中に「自分」を見つけて。自我の発達にともなって<ホーム>の中に自分の気に入らない大人がうろうろしているのが嫌になり始める。それが思春期。
 子どもが大人になろうとしはじめるとき、大人も「大人」にならないと子どもは大人になれない。「うるせー」や「うぜー」は大人への警告。「侵入禁止違反」の警告。いくら理屈が正しくたって違反は違反。大人はそういう風に学ばなければならない。「新しい文化」を身につけることを知らなければならない。


〔2〕 学業不振の原因は「やらせ」がある場合が多い。

 このご時世。たいがいの子どもは親や教師により、また塾でやらされている。もちろん大人の指導に従うことが大切だと感じている子どもたちも多い。しかし、後に述べるが、ここに「啓蒙」しなければならないことがある。

 勉強を進めるとき、義務感があると成績は上がらない。
 勉強は「大きらいだ」。宿題は「いやだ」。子どもたちはそーいう風に思ってはいないか。嫌がる子どもに無理やり勉強させていないか。大人の都合を振り回していないか。いくら理屈が正しくても「侵入禁止違反」をくりかえしてしていないか。四六時中イライラしていないか。

 じゃ。どーすればいい?


〔3〕 自由

 好きなことをするとき、脳は活発に働く。

 脳内に分泌されるドーパミン。エンドルフィン。私にも詳しいことはわからない。でも、成績を上げるためには「報酬系」の力を使うことが必須と考える。人間って幸せになるように設計されてるンちゃう?
 「記憶を司る海馬の近くには、感情を司る扁桃体と呼ばれる脳の部位があります。扁桃体がワクワクしていると、側の海馬に刺激を与えて、記憶力が高まります。逆に子どもが何かを学習するときは、子どもが楽しまなければ意味はありません。あくまで『楽しく』学習をさせてあげる事が大切です。」
                                              (Twitter/はせ@子育てカウンセラー)


〔4〕 自由-2

 私の教室では、子どもたちはのびのびする。以下は2022年春のこと。

 4月末に体験学習に来始めたランパート(中3男子)。集中することができず成績が悪いとかーちゃんの話だった。押しつけずに、型をはめずにのびのびと。気持ちが伸びやかになるようにだけ考えて接し始めたんだ。1ヶ月足らずの中間テストで、なんと102点アップを達成してしまった。みなさん。よく考えてね。何かさせたんじゃないんだよ。
 ランパートは、N(にんじん君)とG(ゲーム男)と仲良し。一緒になるとおしゃべりで盛り上がってしまう。でも。センセは、おしゃべり禁止とかしなかったんだ。昨日も16:00-19:30の勉強のあとのK食堂へ寄り道するという話で盛り上がっていた。センセはかーちゃんたちに了解を取りつけて、これも禁止しなかったんだ。むしろ応援したんだ。
 ここで「水路」の話。子どもたちはエネルギーのかたまりだ。だから、上手くコントロールしないとエネルギーが洪水を起こしてしまう。管理しに行くとうまくいかないのはもう十分に知ってるでしょ。ただかたい「水路」を作ってしまうと水はあふれようとするばかり。水の流れたい方向を見定めて、ほんのちょっとだけお手伝いをすれば良い。やがて子どもたちは自分で「水路」を作るようになるんだ。ランパートたちが証明したよ。大人なんだから水に逆らわないでね。方法を考えてね。

 そう。大人の側が「子どもに合うルール」に変えてあげる。
 子どもが「自分でルールをつくる」。
 そーすると成績が上がることをセンセは知っている。だからそーできる。

 「啓蒙」されるべき点はここにある。


〔5〕 自由-3

 経過途中の道行きでふらつく子どもはいる。以下は2024年春のこと。

 ・・・・・ そのいっしょに歩くときに、<骨折>している子どもには<ギブスをはめる>ことがよくあるんだ。
 リバティではご褒美がある。塾生は「じゃがりこチャレンジ」をして「じゃがりこ券」をGetできる。たいていいつでも「チャレンジ」は承認されるし、たいていいつでも「券」は挑戦者のものとなる。
 4月中に○○に挑戦して達成したら「J-券10枚」ください!とかありありで、こないだR太はレジ袋まんぱん「お菓子17個」もらって帰った。そーしといて「こんなんじゃおじゃんな」なんてセンセはよく言う。そーしといて「じゃがりこチャレンジはがんばってる子だけな」なんてセンセはよく言う。例えばR太にはそんな言い方が頻繁になってくる。そーするとそれは<ギブス>になる。センセからの<命令>とか<枠>とか<型>とかになる。ところが、その<ギブス>は<自由>には反しない。R太はついてくる。センセの要求がハードル高すぎると文句言うR太だが、文句言うときにはセンセが折れる。もちろん、センセが折れることができないときもある。でも、それはそれで理が通っているからR太はちゃんと理解できる。そーいうことを、相手つまり子どもを見ながら一人ひとり作っていく。<センセのギブス>は柔らかい。だから子どもにとっては《楽しいギブス》になる。R太は《楽しい》と言っている。《もっと勉強したい》と言っている。

 のびのびするのは「根拠」がある。のびのびさせるには「技術」がある。


〔6〕 自分勉強

 リバティでは「自分勉強」と「センセ勉強」と「リクエスト」が柱だ。
特に「自分勉強」は<自由>と同義(カッコつきは私の言葉)。《自由》と同義(二重カッコつきはあなたの自由)。
 センセに支えられて次第に「自分勉強」が上手になってくる。そーして《自分の段取り》で進むようになるとバリ成績上がる。偏差値15.8アップ。12.7アップとか。模試のD判定。E判定から合格するとか。

 センセは<黄金律>があると考えている。ちゃんと《自由》をするのが大事だ。大人は子どもたちに《ちゃんと》接してあげてください!ご案内しますから、大人も《お勉強》してください!


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