中3物語/<夢>と《夢》/困難な時代と《新しい個人主義》

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《 仏教観 / Bingによる 》
 仏教では、この世は夢というよりは、夢幻泡影(むげんほうえい)という言葉で表現されます。夢幻とは夢や幻影のことで、泡影とは水の泡や影のことです。これらはすべて、一時的で不確かなものであり、実体や永遠性を持ちません。仏教では、この世のすべての現象は、このように無常で仮のものであると考えます。したがって、この世に執着したり、苦しみにとらわれたりするのは、無益であると説きます。仏教の目的は、この世の夢幻泡影から覚めて、真実の境地である涅槃(ねはん)に到達することです。
 釈迦は『金剛般若経』では「一切の有為の法は、夢幻泡影の如し」と説きました。



《 秀吉 》
  露と落ち 露と消えにし 我が身かな
  浪速のことは 夢のまた夢



< 私の夢-1/ 2023年3月8日 >
 つゆとおち つゆときえても わがみには
 みちたりたゆめ くいはのこらず



《 悪夢-1 》
 この世には、どうしようもない苦しみがあふれています。

 能登の地震で苦しんでいる方が皆さんの身近にもおられるかもしれません。心からお見舞い申し上げます。

 戦争は今に始まったことではない。コンピュータは「戦争のない世界が来る」と言っているけれど、人間に感情がある以上は争いはなくならないと思います。



< 私の夢-2 >
 『中3物語/蛾-3/<花>と《花》』(2023年3月5日)より

 どうしようもないことがあふれているこの世。娑婆。お釈迦様は娑婆を苦しみと捉えて人々を救う教えを説いたというが、私に言わせれば、娑婆は楽しむべきところ。人生は楽しむためにある。ちょっと聞こえは悪いが、悲しみをさえちゃんと味わえ。悲しみをさえ楽しんでしまえと思う。

 2400万人に飢餓が予想されるというアフガニスタン。食べ物がないんだって。。。私はお腹いっぱいに食べ、子どもたちに囲まれて楽しく暮らしている。。。教材作りをしていると忘れられる。中3物語を書いていると忘れられる。でも、そんなことで本当に人生を楽しむことができるのか。そんなことで本当に<私の流儀>は成り立つのか。

 しかしながら、子どもたちを守るために笑わなければならない。笑いたいと思う今日。

 「必ず道は開ける。自分を信じて。」応援してくれる味方を得ると、子どもたちはのびのびと勉強をし、のびのびと生活をするようになる。そうして《自分の心の良く燃える感じ》をもてるようになる。苦しんでいる人たちの分まで子どもたちも私も良く生きなければならない。笑いたい。

 トルコ・シリア地震からひと月。3月11日もまたやってくる。私はいつもいつもひっそりと、たいして綺麗でもない<花>にしかなれない。たいして人様の役に立たなくてしょうがない。人様の苦しみにどのような<自分>であればよいか。いつ踏みにじられてもいい覚悟だけはできている。これしかできない<私>である。

 苦しんでいる人たちを救うもの。それも《笑顔》だと思う。



《 悪夢-2 / 受験編 》
 人間は原始から好奇心の塊だった。現在も本質は変わっていないはず。でも、本来は楽しいはずの学びが《苦役》になっているのはなぜだろう。現代日本では、大人も子どももみんな、「勉強」とか「受験」とか耳にすると顔が引きつる感じがするのではないか。いや。心拍数が上がる人。頭が痛くなる人も実際にいるのではないか。これは、みんな《悪夢》を見ているのではないか。私にはそー思われる。

 新生児には右も左もわからないが、子どもは生後数か月の時点ですでに好奇心をもっている。その時点での親子関係。教育環境が継続すれば、この《悪夢》は見ないですむと思うのだが。どーだろーか?

 一体、この《悪夢》は誰のせいだろう。何に責任があるのだろう。

 明治になって学制が制定された。軍国教育の歴史もある。けれども、スパルタ教育だったと思われるその頃よりも、今の子どもたちのほうがずっとずっとずーーーっと苦しんでいる感じがする。



< 私の夢-3 / 受験編 >
 みなさんは、アメリカの心理学者マズローをご存じでしょうか。欲求5段階説を提唱し、人間の欲求の最高次に「自己実現欲求」をおいて、数々の研究を進めました。アメリカやフィンランドでは「ベーシック・インカム(最低生活保障)」といって、働かないでも食っていける制度の実験や試験的導入がなされる時代になりました。AIが代わりに働く。AIに仕事を取って代わられる。研究者によると、そんな時代でも人間は働くことをやめないと言われているそうです。ベーシック・インカムでは、最低次の「生理的欲求」しか満たされないということ。人間は「自己実現欲求」のために働くだろうということ。そんなことが言われているようです。

 明治維新から150年余り。学校も、教育も、時代とともに変化してきました。未来の学校像。教育観。私は私の思うように<自分の決まり>を決めることができる立場にいます。リバティの子どもたちの姿を見て取って《あなたの未来》を描いてくださいね。



< 私の夢-4 / 新しい個人主義編 >
 「中3物語/りんごの話」に記述しましたが、西欧に起源をもつ個人主義は、キリスト教とセットになって発展してきたという経緯があると学びました。神の前の人間として倫理の裏打ちをもっていた。何につけても絶対の神の前では、人間は死後に神の審判を受けるところまで支配されていたということです。ところがルネサンスを経て人間の方が力をもつようになり、やがて「神は死んだ(ニーチェ)」のです。これを私は河合隼雄から学びました。欧米の現代の混乱はそのことに尾を引いているというのが一般的な見方であると考えてよいように思います。

 <新しい個人主義>とは私の言葉。私の考える個人主義では<私>はただの自分勝手ではありません。自分の<自由>を手に入れるために、<私>は周りの人から認められなければなりません。自分の好きなようにしていて、それでいて他の人の妨げにならない。自分の好きなようにしていて、それが他の人の利になる。そのために<私>は修行を積まなければなりません。ただし、この時の<修行>は<自己実現の道>です。苦しいこともあるのだけれども、<私>は嬉々として無限の精進をすることができる。<自由>の内に<倫理>があります。

 遠藤周作は自分の小説を書くことを「苦楽しい(くるたのしい)」と表現したそうです。

 グローバル化。情報化により、現代社会は異なるものの出会う場所となり、それらが衝突する場となっている。これは Bing(AI)の指摘です。<私>は<私>。《あなた》は《あなた》。そして、そこにこそ本来の人間としての《<交信>》がある。自分色は世界色です。

 《自由》と《寛容》が新時代のキーワード。仏教的な空の世界に学ぶことは多いけど、「生きてる実感」「自分の心のよく燃える感じ」は、新しい時代。困難な時代。コンピュータ時代を生きていく子どもたちに贈る言葉としてしっかりとした普遍性のある言葉だと実感しています。笑顔を広めたい。《新しい個人主義》の時代だと認識しています。



《 夢 / 笑顔 》
 さー!《あなた》の番ですよ。
 <私の夢>に引きずられずに《あなたの夢》を描いてください。
 この世は《自分》で決めるんですよ。
 《あなたの夢》を見てください。
 《あなたの夢》応援していますね!



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