認知発達スタイル②

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コラム
おはようです。😊😊
アイスポーラーです!

 最近、色々はやっているせいか、微妙に関節痛があったり、お腹ゴロゴロになったりしていますが、めちゃくちゃ休む(何か途中でも…)を重点的に考え、なんとか健康を保っています!
 みなさんもご無理なさらず、お風邪ひかないでくださいね~!

 さて前回の続きですが、認知発達スタイルを、具体的なシチュエーションを想定して考えてみましょう! 
🌸お母さんと娘がけんかしています。娘の言い分を聞いてみよう🌸

 どうやって書こうかなあと思いましたが、娘の年齢が徐々に上がっていくイメージで書いていきたいと思います。娘さんのお話を聞いてみてみましょう。

①感覚運動的思考
「あのね、お母さんにこの服着たいって言ったら、だめって言われたの。私はどうしても今着たいし、お母さんの選んだ服はぜんぜん良くないじゃん。かわいくないよ。なんでこんな服を着なきゃいけないの。なんでお母さんは分かってくれないの。こっちの服のうさぎちゃんの部分がかわいいのに。」

 娘さんとお母さんは着る服で対立してしまったようです。娘さんの好みの素敵なお洋服があってどうしてもそれが着たかったんでしょうね。気持ちを汲んであげたいものです。この話だと、お母さんの気持ちや考え、状況は分からないですよね。もしかしたら、親戚の顔合わせや、お姉ちゃんのピアノの発表会など少しフォーマルで、服装の決まりのある状況の場所に行く前なのかもしれません。

②具体的操作的思考
「お母さんたら、また私の気持ちを分かってくれなかった。この服は全然流行ってないから着たくないのに。私に選ばせてほしかった。よく勝手に買ってきちゃうんだ。でもお母さんは仕事や家事で忙しいし、私の習い事の送迎もしてくれる。毎回は買い物できないよね。ネットは便利だし。それに、寒くなってきたからこの服を着なさいって言ったんだよね。お母さんの言ってることも分かるけど…。」

 娘さん、お母さんの買ってきた服は、好きではなかったようです。でもどのような状況でお母さんが買ったのか、どうしてこの日に着なさいと指示をしているのか客観的な要素は理解できています。状況を理解できているが、自分の意見を聞かないで勝手に買うことは納得できないようです。勝手に自分の服を決めてしまうのをやめてほしいという感情を感じていますが、どう言葉にすればいいいのか分からず、その場は飲み込んでしまったり、つい反抗的になってしまったりと悩んでしまうようです。娘さんはお母さんに理解してもらえていない部分が依然としてあるので、一歩進んで考える必要があるようです。

③形式操作的思考
「今日はみんなとお出かけするのに、お母さんにその服は変だからこっちの服を着なさいって言われちゃった。変、ってひどいよね。10代とか若い人の感覚でいうと全然変じゃないの。でも確かに目立ちすぎるよね。お母さんも私の恰好を見た誰かに何かを言われると嫌なのかもしれない。今度、服装について自分の考えを話してみよう。他の人の考えよりも私の考えを聞いてほしい。今は、お母さんが何か言われたら耐えられないのかもしれないから、上着を着ていこう。」

 この文章だけみると、娘さんかなり大人ですね笑 今何が起きているのか、状況を把握して、要素ごとに分解して理解しています。自分の感情も理解しつつ、相手に感情があること、相手の環境も知りえている情報以上に可能性の範囲でもとらえて、相手によりそって理解した上で、どんな手が打てるか、方法を模索しています。自らの思考によって現状の問題を克服する能力があるといえます。

④弁証体系的思考
「もう私は大人になったのに、お母さんたらいまだに、そんな服を着てってたしなめるのよね。今は自由に着る時代なの。お母さんも着たらいいのに。そんなことを言ったら、昔から誰でも好きな時に好きな服を着ていいんだけどね。そうだ、お母さんのスマホにショッピングアプリを入れてあげようかな。お母さんたちのお茶飲みグループにも教えてあげて、と。みんながおしゃれになったらSNS発信してもいいよね。それで年齢があがった女性でもみんながおしゃれをしてもいいってみんなで共感していくの。すでに素敵なインフルエンサーもたくさんいるしね。そしたらすべての世代でもっと自由におしゃれが楽しめるようになるんじゃないかな。」

 はい。娘さん、かなり思考力がアップして、壮大なビジョンを作っちゃいましたね笑 目の前の問題だけではなく、所属グループ、所属している社会、全世代と世界を拡大して、現状の状況を良くするアイデアが次々と浮かんできましたね。全部実現できないかもしれませんが、具体的に行動することで実現することも可能です。こういった既存の在り方やルールを俯瞰して、新しいアイデアを取り入れ、再構築、再構成することでより良い新しい考えを導きだすのが、弁証体系的思考です。定説をくつがえす、ステレオタイプを捨てる、革新的なアイデアを出す、パラダイムシフトと同じかなと思います。


 少しは分かりやすくなったでしょうか笑
 次回は、認知発達スタイル別の療法的なアプローチなどを考えていきたいと思います。


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