子供を嗜好品と考える人もいる

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子供を持つかどうか

先日、結婚に関するドキュメンタリー番組を見ました。
そこに出演されているカップルは男性が月収35万~40万のフリーランスドライバー。女性は月収30万の非正規介護職の方でした。
月収を合算すれば65万を超えボーナスの有無は定かではありませんが、合わせた年収は800万にもなり世間的な平均年収から考えれば十分裕福なカップルと言えます。
しかしそんな二人はフリーランス、非正規という立場もあってか将来への不安を感じ、結婚はおろか子供も諦めているというのです。

非正規と正規。そこに不安を抱くほどの差はあるのか

確かにフリーランスや非正規は正社員と比べれば、一見冷遇されているように感じます。
事実ボーナスや退職金など差があるでしょう。
しかし、いつ仕事が無くなるか分からないという点では私は両者に違いはないと思っています。
働き方改革の推進により企業、特に中小企業の経営は今までに増して厳しいものになります。
はっきり言って自分の力以外に信じられるものなんてないんです。
お二人は非正規の社会保障についても心配されていましたが、それこそ実はそんなに差はありません。
フリーランスに労災はないかもしれませんが、自分で保険に加入することはできます。
そもそも気持ちよく労災を使ってくれる会社もそんなに多くないはずです。
年金も国民年金分しかないかもしれませんが、国民年金基金に加入することもできます。
今はiDeCoもあり投資型で自分で備えることもできますね。
そもそも20年後30年後に年金が何歳からもらえるのか、まだ制度が続いているのかすら私はあやしいと思っています。
そう考えると非正規も正規も実は大差ないのです。

子供を持つのが難しいと考えてしまう現実

そしてこの男性が放った言葉に私は衝撃を受けました。
「子供は嗜好品だと思う」
男性は悲しげな表情でそう語られました。
確かに夫婦二人よりお金はかかるし、仕事に制限もかかってしまうかもしれない。子供を金銭的に幸せにできないかもしれないという責任もあるでしょう。
それでも私はこの言葉を出させてしまう社会を悲しく感じました。
私は婚活という仕事が婚姻数の増加、出生率への寄与という意味で社会貢献を果たしていると考えています。
現実問題、日本の出生率はどんどん下がっています。
コロナの影響も追い打ちをかけるようにあったでしょうが、若者の47%が子供を望まないというアンケート結果もあります。
子供を持つことが全てではありませんが社会的な問題としてではなく、子を持つ親としても非常に悲しく思ってしまいます。

何か世間にできることをしていきたい

子供を嗜好品と考えている人がいる。子供を望まない若者がいる。
その理由が生活の安定に関するものならば、将来の不安に関するものならば、何か私にできることはないか。私の力が役に立つことはないか。そう考え、自分を見つめ直してしまいます。
結婚や子供は人生の全てではありません。
様々な理由で諦めざるを得ない人がたくさんいる事も理解しています。
それでも結婚や子育ては毎日をもっと幸せにしてくれるものだと私は信じています。
きっと何か貢献できることがある。そう願って今日も頑張っていこうと思います。

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