フライングスター風水(玄空飛星派)の鑑定例(賃貸一人暮らし)

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 さて、この記事では実際にフライングスター風水(玄空飛星派風水)を使用した私の鑑定例と、鑑定書データの見方についてお示しします。この例はこの物件に一年間程度在住されていた後にわたしが鑑定させていただいた20代男性の居住物件です。

 なお、この記事は基本的な理論をふまえた上での文となりますので、「フライングスター風水(玄空飛星派風水)のあらまし」の記事を読んだ後にこの記事を読んでいただければ理解しやすいのではないかなあと考えています。

 私の自宅風水オンライン鑑定においてはおよそ4-5枚程度の画像データに鑑定内容をまとめて記載させて頂いたものを送付させて頂いています。

 はじめに自宅の周辺環境にかかる鑑定についてです。実際の鑑定において納品する鑑定結果については自宅周辺環境の地図を添付してこの鑑定文につなげる形をとってます。

 さてこの物件は東向きの建物となるのですが物件の周囲を囲む環境として、①自宅前方(東側)が開けている、②自宅背後(西側)に建物がある、③自宅右側(南側)に建物があるが、その建物は幾層にも角が立って自宅の方面に向かってきている、④自宅左側(北側)に道路があり、その更に奥に建物があるという環境を持っていました。

 風水においては建物の四方は以下の意味を持つとされています。
自宅後方…玄武方位と呼ばれ、住人に対する目上の方からのサポートを示す
自宅左側…青龍方位と呼ばれ、住人のうち男性に対するサポートを示す
自宅右側…白虎方位と呼ばれ、住人のうち女性に対するサポートを示す
自宅前方…朱雀方位(明堂)と呼ばれ、住人の財運を示す

※ちなみに風水はこれら四方が整った環境のことを「四神相応(しじんそうおう)」と呼び、代表的な吉祥の周辺環境だとされています。

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 つまり、この物件においては玄武となる建物が存在し青龍方位は道を挟んだ先に建物がある、白虎方位は建物があるけども多層の尖った角が向かってきている、明堂方位については大きく開けているという状況にあります。

 そして南側物件からの角が自宅建物に向かってくる状況、風水ではこれを「壁刀煞(へきとうさつ)」と呼び、住人に精神的なストレスを与えるものとして好ましくないものとされています。それが幾層にもわたって角が立っているものが自宅に向かってきているというわけです。

 つまりこの物件における周辺環境としては、住人男性にとっては強くはないがサポートがあり、住人女性にとっては多層の壁刀煞から攻められてしまう形になっている、ただし財運としては好ましい物件だということになります。

※なお、多層の壁刀煞については南側の白虎方位から迫ってくるものなので、建物の住人皆に影響がある中で、特に物理的に場所の誓い南側の部屋の住人と住人のうち女性に対して影響が大きいと考えられます。

 また、壁刀煞については心臓病などを引き起こす象意もあるとされることから、そうした持病を持っている方については住まないほうがいい物件だと判断しています。

 次に建物内部の気の流れにかかるお話です。
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(特定防止のため一部箇所に変更を加えています)

 「フライングスター風水のあらまし」の記事で、その建物がどのような気の流れを持つのか特定したものが飛星チャートであり、左側の間取り図には飛星チャートのうち左上の数字「山星」と右上の数字「向星」のみを転記したものだと書きました。

実際の鑑定で大きな比重を占めるものがこの健康運・人間関係運を司る「山星」と、財運を司る「向星(水星)」だということになります。

 山星が効果を発揮するエリアとしては、寝室や書斎、子供部屋などが該当し、向星が効果を発揮するのは玄関、リビング、キッチン、ダイニングといった活動的なエリアです。和室などについては寝室代わりに使用しているなら山星で、リビング続きでリビング用途で使用しているなら向星で見るというように、その用途によります。

 もう一度ここに数字の吉凶について繰り返しますと、現在は第八運という期間区分の中におり、2024年2月3日までの最大吉の数字は8、中吉が9,小吉が1になります。

 そして2024年2月4日から始まる20年間、第九運の期間においては最大吉の数字は9,中吉の数字が1、2はどれだけかの期間をおいて小吉に変わっていくものだとされています。

 なお、上にあげた各期間3つずつの良い数字以外の6つの数字は原則悪い数字であり、第八運(2024年2月3日まで)は2と5が大凶の数字、第九運においては5が大凶の数字となりますよ。

※ひとつ細かい補足をしておきますと、この物件は辛山乙向のうち、建物の方位が境界からちょうど1.5度程度の区分に存在する物件であったため替星チャートによる判断を検討しましたが、7運辛山乙向における兼戌向の替星チャートは偶然にもともとの飛星チャートと同一であった経緯を経て建物の向きを特定しています。偏角というのは地図上の真北と磁石で測る磁北の違いのことで、この方の住む地域においてはグーグルマップの指す真北と実際の磁石で測る磁北に7.5度の偏りがあることを示しています。日本における偏角はすべて西に偏るものなので、地図上の真北よりも磁北が西側に7.5度ずれているということです。

 次にその建物内部にかかる鑑定結果についてみていきます。
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 いくつか専門用語が出ているので説明します。(実際の鑑定においても、もちろんこのような専門用語は説明させて頂きます)

(向星の)反吟(はんぎん)・・・チャートの中央に大凶星5が位置するものは「伏吟」と「反吟」の二種に分けられます。そのうち、この建物は「反吟」に該当し「対立」などを意味するものです。ただしこの反吟においては、周辺環境が一定の条件となった場合に発する「自殺、投獄」などの大凶の意味があるとされます・・・が、この物件においてはその環境には該当しません。

(山星の)入囚(にゅうしゅう)・・・2024年2月4日から第九運に入ることは先に述べているとおりですが、その九運の期間において最大の吉星は9です。この物件においては山星の9が中央にロックされた形になっており、九運最大吉の山星が使用できない物件となりその期間において人間関係運や健康運が低下する象意が出るものとされており、このことを「(山星の)入囚」と呼びます。

 この鑑定書においては、「①読み取った状況」につなげて「②どのような用途でそのエリアを使用し、どのような家具等を配置すべきか」ということを書いていますが、この②のことを風水用語で「化殺(かさつ)」と言います。(ちなみに化殺の別名は「レメディ」です。)

 この化殺までこの記事で説明すると非常に長い文章になってしまうため化殺に関しては次の記事で説明をさせて頂こうと思いますが、ここではどのようなものを配置すべきかという改善方法が存在することだけを頭に入れて頂ければと思います。

 さて、この物件の鑑定に話を戻しますと、総論の欄に書いているとおりこの家は財運にとても強い家であって、ただし周辺環境の多層の壁刀煞や反吟、山星入囚の影響を考えると長く住むには適さない物件となるということです。

 玄関方位は活動的なエリアであるため、玄関の吉凶は向星の善し悪しで判断します。この物件における玄関の向星は3ですが、隣接する大吉星向星と河図(かと)と言われる特殊なルールで結合した3のため、実質的に最大吉の8と同じ財運の良さを持った家であるということです。ただし、8が最大吉であるのは2024年2月3日までの期間であるため、それ以降はこれまでのような財運の強さは見込みづらいであろうということです。

 その他の項目は上の鑑定書データを読んでいただいた通りとなります。

 特筆事項としてはこの部屋においては就寝に使える山星の良い位置が山星1、向星6のエリアであったためにそのエリアに頭を向けて就寝するようにベッド位置の変更を打診したことです。

 また、鑑定の際には2023年と2024年の年飛星にかかる年飛星の特筆すべき方位についても記載させていただいていますが、注意すべきは2024年の年飛星のうち大凶星5が玄関方位に巡っていることです。もともとの方位の山向星とも重ね合わせてここでは水の五行による化殺をお勧めしています。

 ご参考までにこの相談者の方がこの物件に居住して以降就寝スペースとして使用していたのは山星2、向星7のエリアだとのことですが山星2は「病」を象徴する方位です。実際にこの方はこの物件に入居して以降病がちな状態になってしまっていたとのことでお仕事についても体調不良などの中でできたりできなかったりの状態が続いていたそうです・・・。

 が、そうした状況であっても財運について確認をしたところ、「定職にほとんど就けていない状態にも関わらず(副業などの中で)貯金が増えている」とのことでした。

※なお、財運の善し悪しについては、フライングスター風水における向星の他、「水法」と呼ばれる自宅と自宅周辺の環境との兼ね合いを確認することで収入運、支出運などを強力に鑑定する技法があり、おそらくこの物件は水法においても財運の強い家であったのではないかと推測しています。ただしそうした収入運を強く見ることのできる些子水法(さいしすいほう。複数ある水法のうち財運を特に強く見れるとされている水法です)などについてはオンラインでの鑑定は不可能であるためここではあくまで推測だけにとどめておきます。

 ちなみにこの相談者様の鑑定後2か月程度経った後にお話を聞く機会があったため就寝位置を変えてからの様子はどうか伺ったところ、「以前よりもよく眠れており、体調は優れており風水の効果を実感しています」とのありがたい回答を頂いていますよ。

 それではこの記事はここまでです。ここまで読んできただきありがとうございました。

 次の記事では化殺に関する概論を書く予定ですのでまた読んでいただければ幸いです。
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