地震国日本、いつ起きてもおかしくない大地震への備え

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    今年は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災から、100年の節目の年です。関東大震災は、近代日本の首都圏に未曾有の被害をもたらした、我が国の災害史上、特筆すべき災害です。
    マグニチュード7,9と推定される相模湾北西部を震源とする関東大地震が発生しました。この地震により、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県で震度6を観測したほか、北海道道南から中国・四国地方にかけての広い範囲で震度5から震度1を観測し、10万棟を超える家屋が倒壊。また、発生が昼食の時間と重なったことから、多くの火災が発生し、大規模な延焼火災に拡大し、焼失家屋29万棟、死亡者10万5千人、うち焼死者は9割という大災害となりました。阪神淡路、東日本大震災と比べても最大規模でした。

世界の全体に占める日本の地震状況(内閣府作成)
 日本列島は、太平洋プレート・フイリピンプレートレート・相模プレート・南海トラフ4枚のプレートの境界線に位置していて火山や津波の被害が大きい。さらに都心部は老朽化した木造建築が密集しており、火災や建物倒壊による間接的影響による危険性も高いことから、生命や財産を守ることのできる頑強で火災に強い住まいが求められています。
 1900年~2000年、100年の間に日本近海で起きたM7,0以上の地震は36回(内閣府防災情報より)、2,7年に1回起きています。

 下記データは2005年に作成したもので少し古いのですが割合はあまり変わらないと思います。
図1のように、世界ではM6以上の地震が95年から10年間の間に945回発生しており、そのうち22%に当たる210回もこの小さな日本で起こっています。年平均で21回も発生しています。

図3のように、活火山数についても世界の合計1511山のうち7%の108山が日本にあります。私たちがこれから災害にいつ遭遇するかわかりません。
マグニチュード5では1日数回、マグニチュード4では数十回程度、日本近海で発生しています。
いつどこで起きてもおかしくない状況に置かれているのが日本です。

図4のように、阪神淡路大震災では、死因別に示すように倒壊による屋内での圧死、火災で亡くなられた方の合計が90%を超えています。それだけに、戸建て住宅においては、何よりも大切なことは耐震性を最も優先するべきだと考えます。
 建築物や住宅は、そこで生活する人々の生命、健康、財産を守るべき必要があります。上記のように逃げる間もなく90%の人々が住宅屋内での圧死や、火災で亡くなったという事は建築物が凶器になったといわざるを得ません。日本では、何よりも耐震性に重点を置いた住宅や建築物に重点を置くべきでしょう。
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