元日の能登半島地震の影響で休止となっていた、『芸能人格付けチェック』2024年お正月スペシャルが1週間遅れの、1月7日に放送されました。
基本ルールは『人気者でいこう!』の企画の1つだった、2000年代初頭と全く同じですが、2010年代中期からは2択だけでなく、3択の「絶対アカン問題」や、「絶対ありえへん問題」が登場しているため、「映す価値なし」になって画面から消えてしまうリスクがより増大しています。
その代わりに、最終問題の直前で「普通芸能人」だったチームが、最後の3択問題に正解すると、「一流芸能人」に復帰できる救済制度も設けられています。
「一流芸能人」or「映す価値なし」の確率は?
では、「一流芸能人」で終わる確率と、「映す価値なし」となって画面から消えてしまう確率はどうなのか?
その確率を、これから計算していきます。
なお、元号が令和に代わってからは、3問目が3択の「絶対アカン問題」と、最後の6問目が「絶対ありえへん問題」となっていますが、2024年の正月は企画の開始から25周年ということで、5問目も通常の2択ではなく、3択の「絶対アカン問題」となっていました。
これを踏まえると、計算の条件は以下のようになります。
<条件>
①:最初は全員「一流芸能人」からスタートするが、不正解の度にランクが「一流芸能人」→「普通芸能人」→「二流芸能人」→「三流芸能人」→「そっくりさん」→「映す価値なし」に下がってしまう。
②:1問目と、2問目と、4問目は2択→正解なら現状維持、不正解を選ぶと1ランクダウン。
③:3問目と、5問目は3択の「絶対アカン問題」→正解なら現状維持、不正解を選ぶと1ランクダウン、「絶対アカン」を選ぶと2ランクダウン。
④:最終問題(6問目)は3択の「絶対ありえへん問題」→正解なら現状維持、不正解を選ぶと2ランクダウン、「絶対ありえへん」を選ぶと即・「映す価値なし」に陥落。
ただし、5問目の終了時点で「普通芸能人」の場合、最終問題で正解すれば「一流芸能人」に返り咲くことができる。
以上の条件に当てはめると、「一流芸能人」で終わる確率は216分の6=36分の1しかありません。
一方、「映す価値なし」になってしまう確率は、216分の144=3分の2になります。
つまり、3組のうちの2組は「映す価値なし」となって、最終的に画面から消えてしまうわけです。
事実、2024年のお正月スペシャルでは7組中、4組が「映す価値なし」になって、画面から消えてしまったほどです。
なお、その他の確率は以下の通りです。
普通芸能人:なし
二流芸能人:216分の13
三流芸能人:216分の23
そっくりさん:216分の30=36分の5
以上の確率は、樹形図を使えば簡単に求めることができます。
樹形図はこちら
↓
GACKTさんの76連勝はどれほど凄いのか?
2024年のお正月スペシャルの冒頭では、『芸能人格付けチェック』25周年の軌跡が紹介されていましたが、それによると、GACKTさんは2009年の初登場時から、71問全て正解していたと言います。
今回は、最終問題でDAIGOさんが「絶対ありえへん」食材を選んだことで、DAIGOさんと一緒に画面から消えてしまいましたが、個人としての連勝は76まで伸ばしています。
では、単純計算で76問連続正解する確率はいくらなのか?
なお、途中からは3択の「絶対アカン」問題や、「絶対ありえへん」問題が登場しているため、実際の確率は{2の76乗}分の1よりも低くなりますが、単純計算で2択問題を76問全て正解する確率は、
{2の76乗}分の1
={75557863725914323419136}分の1
={755垓 5786京 3725兆 9143億 2341万 9136}分の1
≒{7.56×10の22乗}分の1
となります。
そこまで来ると、ケタ数が多すぎて電卓では答えが出せなくなってしまいます・・・。
GACKTさんの作った記録は、もはや天文学的としか言いようがありません・・・。
おわりに
今回は、バラエティー番組の確率について書いてきましたが、今後も機会があれば、理科系の知識をブログ等の形で活かして行きたいと思います。
また、統計に関する依頼があれば、できる限り受けて行きたいと思います。