音楽が終わった後で。。。。。2

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音声・音楽
小学校6年の時、通学前の朝のひと時、当時TBSテレビの朝の情報番組「おはよう720」というのがあり、その中で世界中を旅するキャラバン隊のテーマとして流れた「ビューティフル・サンデー」ダニエル・ブーンさんの曲だった。キャラバン隊のメンバーには見城美枝子さんや当時TBSのアナウンサーだった五木田博之さんが担当されており、記憶が正しければ水越恵子さんも出演されていた。兎に角、この曲は流行った。初めて自分の小遣いで買った洋楽のシングルだった。ちなみにB面のスリーピーヘッドと言う曲も秀逸でした。
この番組からはオリビア・ニュートンジョンの「カントリー・ロード」やブレッド&バターの「青い地平線」も使われていた。
まだ英単語なんてさっぱり分からんと言うわちきも当時発音がカタカナ表記されていた英和辞典を弾きながら歌詞カードを覚えたものだった。不思議なことに未だに曲がかかると何となく歌えてしまう。

これが洋楽への目覚めだったのかもしれない。

当時はインターネットなどはもちろんなく音楽の情報源はもっぱらラジオだった。深夜放送も今のような形態ではなく、パーソナリティーとか言われていた「大人」が担当しており、中学になったばかりのわちきにとってはかなり背伸びをして聴き入っていた。

AM放送がメインだったわちきがFM放送を聴き出し、エアチェック(今は死語か?)をするために当時数社から発売されていたFMの番組表と音楽情報を掲載してた雑誌を買い始めた頃だった。その中の一つが「週間FM」と言う雑誌だった。この雑誌のCMがFMでオンエアされるのだが、そのBGMがBeatlesのYesterdayだった。兎に角ショックだった。何じゃこりゃ!と言う感じだった。早速レコード店に行って「ビートルズのレコード下さい」とばかりに足を運んだが、どのレコードにYesterdayが入っているのか分からない。何枚か見ているうちに、とりあえずカタカナで「イエスタデイ」と書かれているLPにはYesterdayは入っているだろうと言うことで、キャピトル盤の「Yesterday and Today」を買ってきた。

針を落とした瞬間にYesterdayは1曲めの「Drive My Car」で吹っ飛んでしまった。Beatの聴いた曲に魅了されてしまったのだ。
そこからはオリジナル盤が出ていると言うことで、毎月小遣いをもらっては1枚づつLPを買い揃えた。丁度その頃、Beatlesのリバイバルというか幾つかの企画盤が発売されたこともあり、解散後のソロアルバムを含めて聴き漁った。

一方で、ラジオのオンエアではハードロックやプログレ、日本語のロックなるものを聴き漁った。丁度ヤマハのポプコンからのヒット曲などがあり、それまでのフォークソングが、いつの間にか「ニューミュージック」(今考えてもニューミュージックって、何?と思うのだが)という括りで、フォークもポップスも、ロックも一色単にした形で流行り出したものだった。

当時、洋楽は某NHK-FMの「午後の軽音楽」(タイトルが凄まじい)から、最新アルバムや名盤からの曲紹介を聴いていた。邦楽はやはり某NHK-AMの「若いこだま」(これも何というか今聞くと恥ずかしなるネーミング)で、」細野晴臣さんや甲斐よしひろさん、桃井かおりさん、渋谷陽一さんらがパーソナリティーを勤めて、特に甲斐さんは「日本語のロック」の教科書となっていた。ちなみにこの番組は後にFMに移り「サウンド・ストリート」という名前になり、甲斐さん、渋谷さんはそのままで、佐野元春さんや坂本龍一さん、烏丸せつ子さんなどがDJ(この頃からパーソナリティーからDJに呼称が変わった気がする)をつとめられていた。甲斐さんの番組で、ファニー・カンパニーやサウス・アンド・サウス、大上留利子さんやはっぴいえんど、下田逸郎さんなどの曲がかかるたびにワクワクしながら聴き入っていたものだった。ちなみに甲斐さんは「若いこだま」ではなく、「サウンド・ストリート」の方がお好きだったみたい。彼の番組で初めて元春さんの「アンジェリーナ」を聴いたし、小山卓治さんの「フィルムガール」もここだった。上田正樹さんの「ラブソング」やファニカンの「スウィートホーム大阪」や瑠璃子さんの「聞いててや」もここだった。

この辺りからどっぷりと音楽の沼にハマっていくのだが、洋楽は当時、バンドのヴォーカリストからギタリストに脚光が当たるようになり、ベック、クラプトン、ペイジ、ジミヘン、リッチー、サンタナ、コゾフといったロックギタリストの面々に、ラリー・カールトン、リー・リトナー、ジョン・マクラフリン、サンタナといったクロスオーバー(当時はそんな風に呼ばれてたんだな)のギタリストも一躍ヒーローになっていた。またヴァン・ヘイレンが衝撃のデビューを飾り、ライトハンド奏法の解明に躍起になった時代だった。

どのギタリストを選択するかで後の音楽の方向性が変わっていくと言われていた時期もあったのだが、わちきは当時クラプトンにどハマりしていた。
しかもソロになる前、つまりヤードバーズやブルースブレーカーズの方へ行ってしまい。周りの同年代の少年少女が全く聴く耳を持たないブルースの世界へはまりこんでいくこととなるのであった。

今回はここまで、お後がよろしいようで。。。。。。。

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