浄化槽設備士試験☆計算問題の解法☆①力のかかりぐあい

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数ある国家試験のひとつである浄化槽設備士試験ですが、現場の職人さんをはじめとして受験される方、受験をお考えの方も多いかと思います。

講習もありますが日数や費用を要しますし、試験も国家試験の中では受験料が高い部類で、決して安い金額ではありません。できればストレート、せめて早期の取得にこぎつけたいところ。

ところが試験突破に立ちはだかる第一の難関、50問ある学科試験において、そのうち数問が計算問題です。後日公表される問題と解答はあっても、なぜその解答になるのかが理解できないと過去問にも気おくれを感じてしまいます。

逆にこの数問に早々に見切りをつけることなく、ちゃんと解けるようになっているだけで、試験が終わった時の手応えは段違いだと思います。

私自身も学びながら若手の職人さんに教えつつ、一緒に合格にこぎつけた成果と縁起をおすそ分けするべく、計算問題の解法を解説してみようと思います。なんでもやってみることが肝心です。

最初は、なんとなくこんな感じでやっていきます、というのをご覧いただくために無料公開にいたします。こんな感じなら馴染めそうだ、という方はぜひ後に続く複雑な計算問題の解説にも目を通していただければ幸いです。

※写真は内容に直接は関係しませんが、不肖私が撮りました
 山形県の霊峰月山のハクサンイチゲです。


冒頭で登場する計算問題は、基本的な物理からが多いようです。
例えばホースから水を出した時の流量や物体にかかる応力ですね。

今回は基本的な物理のなかから応力の計算を。
応力計算というと難しく聞こえますが、簡単にいうと力のかかり具合です。

大体は単位面積(例えば1㎡)あたりどれくらい力がかかってるか、という問題です。


床面積2㎡、質量100kgの物体の床面に作用する垂直応力(N/㎡)は?
重力加速度が たいてい 9.8m/s² とあらかじめ提示されます。

何を求める計算問題かいまいちイメージがつかない、という方は、
求める答えの単位に注目してみましょう。

求める垂直応力の単位は(N/㎡)とあります。
Nは力、㎡は面積のことです。
1㎡あたりにかかっている力を出せばいいということです。

力は質量に重力加速度をかけると出てきます。
質量 100kg × 重力加速度 9.8m/s² = 980 kg・m/s²

ここでひとつおぼえておかないといけないことが。
この kg・m/s² という単位、これが N のことです。
kg・m/s² = N これは覚えておく必要があります。

つまり力の大きさは 980 N ということ。
これを、単位面積当たりいくらか、にするには
床面積 2㎡ の場所での 1㎡あたり なので

980 N ÷ 2 ㎡ = 490 N/m²

普段から計算に触れる機会が多い方は大丈夫かと思いますが、苦手意識がある方や慣れていない方は、ゆっくりていねいに確実にこなしていくことで少しずつでも身についてきます。

数問を最初から投げ出して自分でハードルを上げるより、ひとつでもできることを増やしておくことで、数問全部は難しくてもそのうち一つ二つなら、というだけでも合格の可能性は大いに高まります。
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