「小説の技法」Lesson34 第三課題の書き方のルール説明

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コラム
 前回、追試課題を発表させて頂きましたが、第三課題、どうですか?
 シナリオの場合、視点は、皆様、映画やドラマで経験済みのように、くるんくるん変わります。もう、神というか、視聴者というか、監督の意のままです。そこで、見せたいものが映しだされます。あ、俺、これのほうが楽、と思われた方は、早々にシナリオの方に転向して、勉強されたほうが良いです。

「小説の技法」は読んで欲しいですが、適性があるかもしれません。小説とは、また、違った表現の仕方があります。たいてい、どこの局も大きなシナリオコンテストを持っていますので、頑張ってみて下さい。

 で、小説の世界に残る方、自分の書いた物が、そのまま、画面に映し出されることを想像しながら、書いて行きましょう。

 まず、シーンナンバー、場所(内か、外か、今回は、コンビニ内ですね)、時間帯を打ちます。柱といいます。撮影隊への指示だと考えて下さい。

 で、ト書き:誰が何した、とかの部分。これ、コンクールでは細かくするのが好まれないようですが、今回は、「小説の技法」という特殊媒体向けですから、「レモンのアップ」みたいな記述も可能とします。皆様、ドラマや映画を見慣れているからできるでしょう? 

 ドラマなどでは、細かく定めずに、現場に任せるのが普通ですが、今回は「ゴロー、拳銃を握る手に力を入れる」など、600字以内なら、細かい動作も書けることにします。

 ト書きは、行頭から3文字下げです。短文で。短文!って言ったら短文! 指示です。
 そして、台詞は、行頭一文字目から書きます。名前を書いて(原則、男性は名字、女性は名前なのですが、ゴローと店員でいいです。技法の小説の練習としての脚本だからですよ)。台詞は「」で書きます。

ゴロー「クリスマスか」
   と、レジ横のシャンパンを二本手に取る。

 みたいな、感じです。今、ドラマでやるのか知りませんが、台詞の中に()で感情を特別に書いたりもしました。本当に特別な時だけの指定。
ゴロー「(怒って)なんだと」
 って感じです。正式な書き方は、YouTubeなり、シナリオセンターなりで学んで下さい。ここでは、あくまで、「小説の技法」第三課題としての書き方のルールです。第二課題の追試だということをお忘れなく。皆様の中には、ゲームやアニメ台本のシナリオでお小遣い稼いでいる人、いるんじゃないのかなぁ。今の業界ルールと違っていても、怒らないでね。

 さぁ、昨日、筋もわかったでしょう? 今日、書き方もわかったでしょう? 
 皆様が元気になるかどうか知りませんが、あの貞子も、シナリオスクールの出身ですね。

 7年間、スクールで貞子を書いていたという、あの頃の私たち(創作屋の卵ちゃん)の間には、ちょっとしたホラー伝説がありました。嘘か本当かは知りません。ただ、それだけ、デビュー前から有名な人だし、有名な小説でした。
 だから、そこの貴方も貴女も! 既に有名かもしれませんよ!     
                            以上

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