自己肯定感を他人に埋めてもらおうとした時から、人に振り回される人生。

よく心理学的見地から、自己肯定感という言葉を見聞きするようになりました。

よくあるのは、自分に自信がないから、人から褒めてもらいたいということ。

人にありがとうと言ってもらいたいとか、そういう類です。

全部が悪いとは言っていません。人にありがとうと言ってもらえる仕事はとても貢献度の高い仕事ですし、褒めてもらえると当然けなされるより自信がつきます。

でも、他人にそれら自分の不足した自信を補ってもらおうとし始めた時から、「あなたは他人に踊らされる人生になる」のです。

本当は、自分がしたいからする。自分が良ければ人が認めてくれなくてもいい。そう思えることが、生きていく上での本当の自信だと思います。なぜなら他人はあなたの人生、責任など取ってくれないのですよ。そんな無責任な他人に、自分をゆだねてどうするんですかということ。

実は不倫問題もここにつながってくると思ってます。

女性にとっての不倫って、自分の女性性を再確認したいとかいう動機の人がいますよね。夫とはもう家族になってしまったからとか。

で、たまたま自分を「とてもきれい」とか「素敵な女性ですよ」って女性として褒めてくれる男性が現れたら、舞い上がってしまう。

これって、この瞬間からその男性に操られるようになりますよ。

その男性がほめてくれればうれしい。その男性がほかの若い女性に目をやれば悲しい。奥さん家族を優先する姿に嫉妬、などなど、到底自信の付く恋愛とは程遠い状況になっていきます。

体だけの関係なのかな…って悩んだり。

その男性にめっちゃ振り回されていきます。

そんなの、とても幸せとは程遠いですよね。

こういう状況に陥ると、自分はこう思う、という表現はなくなり、常に男性からどう見られるか、ということばかり気にするようになっていきます。「自我」がなくなってしまうんです。この状態は相当の重症です。その男性に完全に精神的におかしくされています。

不倫って、今多くの人がしているという話になっていますけど、全然幸せになれないですよ。なぜなら、他人に自分の自己肯定感を埋めてもらうという愛情乞食同然の行為なのです、きつい言い方ですが。これをしている限り真の自信なんて持てません。いつもその男性の態度に一喜一憂してるなんて、ばかばかしいと普通は思うと思います。でも自信がない人はそっちへ行ってしまうんでしょうね。

男性で自信を埋めようとするのではなく、自分が色々と努力して得たもので自信を持っていく。これが重要だと思います。