喘息について

薬剤師としての自己研鑽的内容です。

専門用語など注釈しておりません。健忘禄的記事なのでご了承下さい。

ここ最近、風邪をこじらせ喘息に移行してしまいました。

もともと小児喘息をもっていたのですが、風邪がトリガとなってしまいました。

以下喘息についてまとめました。そして考察を書きたいと思います。

喘息は、気管支の炎症によって引き起こされる呼吸器疾患であり、症状には息切れ、咳、胸の張り、および喘鳴音が含まれます。喘息の治療は、症状の軽減と悪化を防ぐために、薬物療法とライフスタイルの変更を組み合わせた多面的なアプローチが必要です。以下では、喘息の治療について詳しく説明します。

1.薬物療法

喘息の治療には、炎症を抑制するためのコントローラー薬と、急性の症状を緩和するためのクイックリリーフ薬があります。

コントローラー薬には、吸入ステロイド、ロイコトリエン受容体拮抗剤、長時間作用性β2刺激薬などがあります。これらの薬は、毎日の定期的な使用が必要です。吸入ステロイドは、喘息の炎症を抑制するために最も一般的に使用されます。

クイックリリーフ薬には、短時間作用性β2刺激薬が含まれます。これらの薬は、喘息の急性の発作時に使用されます。

2.ライフスタイルの変更

喘息患者は、ライフスタイルの変更によって、症状を軽減することができます。以下のような変更が含まれます。

喫煙を避ける。

アレルゲンを避ける。家庭内のダニやペットの毛などがアレルゲンとなる場合があるため、定期的な掃除や換気を行うことが大切です。

運動を行う。運動は呼吸器系の筋肉を強化し、喘息の症状を軽減することができます。

食生活を改善する。ビタミンCやマグネシウム、オメガ-3脂肪酸などを含む食品を摂取することが大切です。

3.その他の治療法

喘息の治療には、その他の治療法もあります。例えば、気管支拡張療法、免疫療法、呼吸器リハビリテーション、心理療法、手技療法などがあります。これらの治療法は、症状の重症度に応じて検討されます。

気管支拡張療法は、気管支の収縮を緩和するために、吸入薬や口腔内吸入器を使用します。また、免疫療法は、アレルゲンに対する耐性を高めることで喘息の発作を防止するために使用されます。

心理療法は、ストレスや不安を軽減するために使用されます。手技療法は、鍼灸、マッサージ、オステオパシーなどが含まれます。これらの療法は、筋肉の緊張を緩和し、呼吸器系の筋肉の強化を促すことができます。

喘息の治療は、症状の軽減と悪化を防ぐために、薬物療法とライフスタイルの変更を組み合わせた多面的なアプローチが必要です。医師の指示に従い、治療を継続し、日常生活で喘息の症状をコントロールすることが大切です。また、喘息の症状が悪化した場合には、すぐに医師に相談することが重要です。

グレード 症状 肺機能検査 治療

・軽度 intermittant(1) 1週間に1回未満の発作 FEV1≧80% LTRA　ICS（低用量）

・軽度 persistent(2) 週に1回以上の発作 FEV1≧80% 気管支拡張薬（短時間作用型）、LTRA　LABA+LAMA　ICS（低～中用量）

・中等度 persistent(3) 日に1回以上の発作 FEV1 60-80% LTRA　吸入ステロイド、気管支拡張薬　LABA+LAMA（短時間作用型）ICS（中用量）

抗IL4Rα抗体

・重度 persistent(4) 日に何度も発作があり、夜間の症状が多い FEV1<60% LTRA 吸入ステロイド、LABA+LAMA、気管支拡張薬（長時間作用型）、ICS（高用量）

抗体製剤、内服ステロイド

必要に応じて経口ステロイド

この表は一般的な喘息の分類であり、個々の患者さんによって異なる場合があります。医師の診断や指示に従い、適切な治療を受けることが大切です。

以上

おおむねこんな感じでしょうか。

今回私は、おそらく治療ステップ３相当の処方でした。

いやー子供の風邪から来たんだけど、、、なかなかつらいですね。

薬剤師としての投薬ポイントとしては

治療ステップ４は、入院もからむことも多いので割愛するとして

１、コントローラのアドヒアランス確認

→ICSのアドヒアランス不良は必ず気道のリモデリングリスクの説明が必要

２、テオフィリン製剤の中毒症状のモニタ、カフェイン摂取の確認

３、適宜グレードの確認、症状に比較して強い薬を漫然と投与させない

→特に抗体製剤、テオフィリン製剤

４、ICS吸入後のうがい（口腔カンジダ予防）

やはりICS、LTRA で維持療法的にいくのが最近の主流でしょうか。

メプチン多用とか高齢者ではリスキーですからね。

以上です。

完全健忘禄的でした、それでは失礼いたします。