篠原哲雄監督作品

記事
コラム
2024年 5月24日 金曜日

嶽本野ばら著
『ハピネス』

「嶽本野ばら」さんと言えば
過去に
『下妻物語』で
深田恭子ちゃんに
BABY THE STARS SHAIN BRIGHTの
ロリータ服を着用してもらって
私に強烈なインパクトを与えた人。

その方の作品を今回
私が月に一回通えるか どうかの
俳優スクールで
講師を務めていらっしゃる
篠原哲雄さんが監督として
メガホンを持たれた作品です。

内容的には
限られた命を
その短い期間に
どれだけ想い出を残せるか?
と言った感じのラブストーリーで
私的には
ちょい苦手な物語です。

でも、
講師が監督を務めた作品で
ロリータ服が
「ふんだん」に使われるらしく
俳優「橋本愛」ちゃんも出るじゃん!

橋本愛 って
『リトル フォレスト』二部作
『古都』
『オズランド』等
多数の映画に出演されている
私が最も注目している女優さんです。

作中
『Innocent World』と言う
ロリータ服専門店の扱っている
可愛い「お洋服」が多数 出品されて
私は幸福感に包まれました。

実際には
可愛い大使
青木美沙子ちゃんの
コレクションを多数 使ったとか。

青木美沙子ちゃんは看護婦さん
モデルで
日本ロリータ協会の会長
政府から
「可愛い大使」を任命されている
ロリータ会の第一人者。
何を隠そう(隠さんのかい!)
私の所属している
プロダクション代表 史衣さんと
顔見知りなのです!
(看護婦同士)
その青木美沙子ちゃんも
店員役で出演しています。

ロリータって
カフェよりも
喫茶店の方が似合うのかなぁ?
ココは悩ましいところよ。
劇中では 喫茶店でしたよ。


原作の発表されたのは
2000年頃で
その頃は どうでしたか?
ロリータファッションに対する
世間の風当たりって・・。
微妙な位置関係だったでしょうか?

もっと昔、
私が家出をして少ししての頃、
新大阪近辺に(今も存在する)
女装クラブに通っていた人で
アニメ『キャンデー キャンデー』が
とっても大好きで
キャラクターの真似をして
ロリータ服で歩いていると
「石を投げ付けられた。」と
笑い話のように告白されて
私達を恐怖のどん底へ
突き落としてくれました。

女装をして街に出ると
それは
それだけで命懸け・・。
背後を付けられたり(ストーカー?)
仲間で連絡を取り合って
カメラを持て来させて
無断で写真を撮ったり
(携帯電話の無い時代)
それらの予想出来ない
多くのリスクを承知で
重たいリスクを覚悟しての外出でした。
それを軽く
この作品の中で扱っていました。

時代設定が不明でしたが
まだ
ロリータに対しての
大きな偏見が残っていました。


葬儀の折に
娘の希望を叶えたい親御さんが
葬儀屋さんに訴える場面では
「世の中の常識では無くて、
 娘の夢を叶えてやりたい。」と。

あの場面では 私、
守口市の
『LGBTQの駆け込み寺』で
住職さんから聞いた
性別を変えて「女」になって
生前の内に
女の戒名を持ったのに
事故か病気で亡くなったら
母親が
「男として産んだのだから、
 男として 送ります。」と
男の戒名と同時に
棺桶に入れる前に
その子の髪を
バリカンで坊主頭にしてしまった。と

本人の遺志は活かされる事無く
親の気持ちで事が進められ
もし、
魂に意思が有るのならば
向こうの世界でも
苦しみ続ける事に なります。


亡くなった娘の事を想い
祭壇を
色とりどりの
華やかな花畑で包み込み
恐らくは
周りの親戚からは
罵詈雑言を浴びせられ
「非常識極まりない。」と
罵られた事でしょう。
(作中には無いけれど。)

一つ ひとつを観た時に
私は
私自身に置き換えて
胸の痛む思いがしました。

私自身は幸いに
LGBTQとワードが浸透した時代に
適法と認められた
『性別適合手術』を受けて
戸籍上の「性別」を変更出来て
happinessです。

作品としては
決して
LGBTQの内容では ありません。

でも、
ロリータを愛する私から観た時に
私自身と被るモノが感じられて
胸を締め付けられる思いで
暫くの間 立てませんでした。

皆さんにも観て欲しい逸品です。
なんなら
ついでに過去作
『下妻物語』も如何でしょうか?
土屋アンナさんも
相棒役で出演されていますよ。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す