最終話

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コラム
2023年 12月18日 月曜日

NHK大河ドラマ『どうする家康』
最終話は60分(15分拡大)

昔から
「神君 家康公」と呼ばれていて
『神の君』の略称なんだと知りました。
言ってみれば 
帝(天皇)よりも 上の位なる扱い。

「狸」とも称され
待って 待って
転がり込んだ「天下人」を
守り切った印象でした。


今作の「どうする家康」では
企画が発表された時点で既に
=世間知らずな若者が
家臣に振り回されつつも
目の前に降り掛かる多難な出来事に
その都度「どうする?」と
選択せざるを得ない
私達現代人と変わらぬ人生を
どう生き抜くかを描いて行く。=と
(ニュアンスで解釈)
理解した時代劇です。

故に、
史実と違うストーリー展開が
人物の相関関係が
物事の解釈が
戦場での奮闘ぶりが
本来の大河ドラマの枠を
大きく外れた創りになっていて
批判も多くて
視聴率が大きく下がったとか・・。

世間的に見て
家康像が
これまでの積み上げて来られた
『本来』の姿とは大きく相違し
情けなかったり
弱弱しかったり
泣き虫だったりで
過去作品の「狸」からは
懸け離れた英雄象として扱われていて
ついて来られなかったんでしょうね。
でも私は 大好きでした。

戦場での戦闘シーンは
私的には好まぬ処なので
ナレーションベースで済ませてくれて
とっても良かったです。


本来は
仲の悪かった正妻殿との
「戦無き世を造る。」という夢を
人生を賭けて実現させた!
これも大不評でしたが、
私は これが好きでした。

ただ単に
自分だけの欲望だけの
「天下を獲る!」のでは無くて、
語り合った夢の実現の為に
他人(民)の為に
「天下を治める!」のが
私にはハマりました。
だからこそ最後は
非常な鬼に変貌して行くのです。
孫娘「千」に
「お爺は鬼じゃ!」と嫌われて・・。
(豊臣の嫁だったから。)


孫の代までも
戦国の世を続けて行きたい豊臣と
戦の無い世を造りたい家康との
最終決戦に於いて

最期
大坂夏の陣 大阪城内で
切腹・自刃するシーンでは
集団切腹を
見事なカットで撮っており
未来永劫な戦乱の世を望む
豊臣の哀れな最期に
胸を打たれました。


私の知る史実とは
偉く違った模写も ありましたが、
そんなもん
誰も現場を見ていないのに
後世の人が
都合の良いように書き綴ったモノを
なんで私達が
「新解釈」に対して
「あ~や、こ~や。」と
口を挟みたがるのでしょうか?
辻褄が合っておれば いいんじゃない?


来年
『身代わり忠臣蔵』と言う映画が
ムロツヨシさん主役で 上映されます。
史実無視です。
敵とされる吉良上野介が
瓜二つの弟によって
「でっちあげられる」のですから。

そればかりか、
敵である
大石倉之助と言い合わせて
「討ち入り」を
無い事にしようと算段する内容です。


史実を第一に考えていたら
この作品は 絶対にヒットしない筈。
製作だって しない筈。
処が企画が通ったって事は
史実は史実として
娯楽作解釈(遊び)で いいんじゃない?
製作陣は皆 そう思ったのでしょう。


史実を
歴史を
完全に無視しちゃったら
さすがにマズいでしょうけれど、
許される範囲 ってのが
多分あるでしょうから
私は「新解釈」は許せます。

荒唐無稽な解釈は無理として
遊びの範疇で
ちょっとだけ暴れるのは
許してあげて欲しいですね。

ちなみに来年の大河ドラマは
平安時代が描かれるようです。
平安時代の女性像と
現代の女性像
絶体に根底から違う筈。
でも、
現在の女性像で創られる。
これって
これこそ
史実とは大きく違いますけれど
誰も怒りませんよね?
なんで?

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