私に声を掛けてくれた事

２０２３年　１１月４日土曜日

「下着が濡れた。」と

女の子が言いに来ました。

障害者福祉施設でショートステイ

簡易宿泊をする事で

親御さんの負担軽減にも繋がる

尊い職種・職業だと思いながら

物流の派遣仕事から

こちらへ移って半年近く。

必ずしも

同じ顔触れでは無いけれど

何週間と巡っていれば

ちょっとは

馴染の顔を見る事も　あります。

私も

シフトの関係で

全く同じ曜日だけを

担当している訳でも無いから

始めましての方と

巡り合う事も多いんですよね。

でも

スタッフさんとは

なかなか

新規の方との顔合わせは

これまで

実現しておりません。

そんな中

利用者さんの一人が

私に近付いて来て

「下着が濡れた。」と

着替えの介助を

申告して来ました。

「はい、はい。」と

着替えの下着を取りに

お部屋へ一緒に行きますと

生理用品のナプキンを

カバンから取り出しました。

男性スタッフではなくて

私に声を掛けたのは

そういう理由でした。

私が

確かな『女』に見えた。

と言う事でしょうか？

『男』が

『女』の格好をしているレベル

とかでは無くて

日頃から

入浴の介助

オムツ替えの介助等

男の子も

女の子も

私は両方の子の介助をしており

他のスタッフさんとは

明らかに違う動きになっていて

それを

傍で見ている利用者さん達の

個々の認識の中で

私は『女』だと

思ってくれているの？

それは嬉しいし

励みにも　なりますよ。

彼女を

おトイレに連れて行き

濡れたという下着を下すと

汚れたナプキンが

全体的に染まっていました。

確かに

あの状態なら

「濡れた。」と思いますね。

ナプキンを

下着から剥がし

新しいナプキンを

着替えた下着に

貼り付けます。

履き替えている下着に

ナプキンを貼り付ける作業は

私自身が毎日

自分自身の下着に

行なっている事なので

慣れたものです。

でも　ね、

本物を目の当たりにするのは

この時が初めて。

正直　面喰いました。

「こんなに汚れるんだ。」と。

お風呂　ね。

男の子と

女の子と

それぞれに（勿論・当然に）

時間帯を分けるし

別々ですよ。

個々に入れますし

男の子グループ

女の子グループ

どちらが先かは　日による？

それぞれのグループが終わると

お湯を入れ替えますし、

女の子で

生理日の子も入浴しますけれど

明らかに

お湯が汚れてしまったら

その時点で

お湯を入れ替えます。

お湯を張る時間は

結構　掛かりますから

待ち時間に

何をして時間を潰すかは

知恵比べみたいな処？

そういった体調に関する

細かなデータも

予め

家族からの申告で

粗方わかっているので

入浴順も

お湯の入れ替えをしない

段取りで組まれていました。

個々の生理日を

スタッフが知る事は

大切な事だと

教えられました。

世間一般に

よく耳にするのは

アスリートの世界で

男性コーチが

女性アスリートの

体調管理をする為に

生理日を申告してもらう事。

知らない人が聞くと

完全に『セクハラ』行為です。

そう、

体育会系って

世間の常識とは

全く懸け離れた世界だと

思い知らされるのでした。