「十人十色」(じゅうにんといろ)
「十人十色」とは文字通り解釈すれば、「10人集まれば10色の色がある」ということになります。
つまり、10人の人がいるとしたら、その10人にはみんな、それぞれの価値観や趣味、特徴などがあるということを表しています。
日本社会においては、これまで、「人と同じでなければならない」とか「他人より目立ってはいけない」といった考えが美徳とされてきました。
しかし、人間としての個性を伸長したり、その個性を尊重するという意味でも、この十人十色という四字熟語は非常に意味のあることばになっています。
「亀の甲より年の劫」(かめのこうよりとしのこう)
「亀の甲より年の功」とは、「年配の人たちの意見というのは、彼らのこれまでの経験に由来しているものなので、大事なことだと思って従うべき」である、ということを表しています。
「事の重要性」を知らない時は、年配の人たちの意見や助言に従うべきであるという意味にもなります。
それぐらい年配の人たちの「長年の経験」というのは、若い人たちにも役立つものなのです。
「灯台もと暗し」(とうだいもとぐらし)
「灯台もと暗し」の「灯台」とは、海岸や沖を照らす港の「灯台」ではなく、「燭台」(ろうそく台)を表しています。
「燭台」の炎は周囲をぼんやり照らしていて、燭台の真下は暗く見えにくくなっているので、これが「灯台もと暗し」の由来となっています。
したがって、「灯台もと暗し」は、「探しているものや大切なものは、自分のすぐ近くにありながら見えにくいものである」という意味になります