絵の上手な子供を育てるにはどうしたらいいのか?

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コラム


このテーマを考えるにあたって思い出すのは、私が社会人の時に通っていた
絵画教室での一コマです。


ある小学校低学年くらいの女の子が生徒としてそこに通っていました。彼女は教室で与えられる課題への興味もそこそこに仕上げ、大半の時間は床でゴロゴロ寝転がって過ごします。

親御さんにしてみればきっと
「絵が上手だと素敵だからそうなってほしい」
「描くのが苦手だから克服してほしい」などの思いで通わせていらっしゃったのでしょうが、

月謝もったいないやん!!!

と感じたことをよく覚えています。


その絵画教室は受験対策などもしており
" いかに画力を向上させるか "
ということを真剣にやっている所だったので彼女はこのような状態になっていましたが、

これがもしも
" 遊びを通して表現するきっかけや感じる力を育むこと "
を目的とした絵画教室であったなら、彼女はまた違う反応を見せていたのかもしれません。


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【鉛筆デッサン】 古い洋書と貝

ここで表題に戻りますが
「絵の上手な子供を育てるにはどうしたらいいのか?」
という問いに対する私の答えとしては、
「絵の好きな子は上手になろうと勝手に努力するから、放っておくのが良い」です。


自分自身や周りの絵の好きな子供を見ていて思うのは、みんな「上手に絵が描きたい!」という強い欲求が根底にあります。
なので、それが無いのに上手く描くことを求められるのは苦しいだけで、ますます絵が苦手になってしまうのではないかと思いました。


また一口に「絵を描く」と言っても
それは精神と感情の世界を具体化して作品に落とし込むという行為であり、心身ともに未発達の段階にある子供と大人ではその持つ意味もまた変わってきます。
(※一般的には小学校高学年頃から写実的な描写が出来始めるそう)


このことからもやはり
「子供の絵が上手であること=良いこと」
というような単純な認識ではなく、絵に表れている子供の欲求やメッセージに
目を向けつつお話を聞いてあげ、絵を用いて子供とのコミュニケーションを図るのが良い関わり方だと私は考えます。


じゃあ「上手に絵を描きたがる子供には、どう関わるのがいいの?」
という、今回と似て非なるテーマについては自分自身の体験を振り返りながら
また次回考察してみたいと思います。


最後まで読んでくださりありがとうございました!









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