真の意味で「世界に1着だけの服」

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コラム
犬服リメイクでお預かりする古着は、6割がお子様のサイズアウトした服。
4割弱がそれ以外のご家族の服という感じです。
たまに、新品を購入して「これで作って」という方もいます。

犬服に限らずですが、サイズを測って作るハンドメイド品に対して
 「世界でただ一つのアイテムです」
って感じで表現することがあります。
わたしもそうしてましたし、今でもそう思ってます。

誰かのことだけを想定して作るものは、それぞれ「世界で一つだけの何か」。娘のために作った手提げバッグも、息子のために作ったズボンも、彼らのことだけ考えて作りました。

過去に、入園入学グッズのオーダー製作をしていた時も同じ気持ちで、「この客さんのリクエストに完全に答えてみせる!」という緊張感で作ってました。(実際の注文はそんなに複雑じゃなかったです)

が。

犬服のリメイクをするようになって、その緊張感は爆上がりしまして。
なぜかというと、お預かり服には本気で替えがないからです。

例え世の中に同じものがたくさんある服(既製品)だとしても、
「この子が3歳から5歳になるまで、夏になると必ず着せていたこのTシャツ」
は物理的に1枚しかない。

その事実に気がついた時に、これこそ失敗が許されないことだと。
「世界に1着だけの服、ってこれのことだったか」と。

巾着のサイズオーダーを仮に間違ったとしても、同じ生地が残っていれば正しいサイズで作り直せばリカバリーできますが、リメイクオーダーにはそれがないと思った。怖い。

お客様はそこまで実は深刻ではなくて、
「着られなくなった子どもの服が再利用できたらラッキー」
くらいの気持ちでご注文いただくのかもしれませんが、毎度はさみを入れる時は心拍数が上がってると思います。

これは作る側のわたしだけの感覚かもしれないのですが、緊張感とわくわく感が一緒になった状態で作ってるのは確かです。
要するに楽しいです。

こんな理由でテンション上がった状態で作ってるので、平日の午前中、一番集中できる時に作業してます。
なので土日祝はクールダウンのためお休みしてます。スミマセン。

(最終的には休業日の連絡になってしまいました)
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