謎!宅配BOXがあるのに入れない場合の考えられる理由

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これまた言葉のチョイスが難しいテーマだなぁ…。上手く伝わるといいな…。

あー失礼しました!しっしーと申します!今回もお付き合いよろしくお願いします!
「ところでお前は何者だ?」
という件に関してですが、わたくしは以前、日本郵便さんのゆうパックの配達を6年間、業務委託ドライバーとして従事しておりまして、その時の経験を活かし、荷物を受け取る側の立場の方々に役に立てることはないかと思い、記事を作成している次第です。なにぶん、ゆうパックの配達しか経験が無いので、記事の内容は基本的にゆうパックの配達業務に関する解説になりますので、その点はご承知おきくださいませ!

それではさっそくですが、みなさまはこんな疑問をお持ちになったことはございませんでしょうか?

「なんで宅配BOXあるのに入れないんだろう?」

…お気持ち、よくわかります。なにせ私自身、郵便局員さんに対してそう思ったことがあります。なぜ、こういう現象が起きるのか、今回はこのテーマに切り込んでいこうと思います!このテーマを考えるには、委託ドライバーさんと、郵便局員さんとの立場で分けて考える必要があります。

それでは参りましょう!!

荷物の中身が、冷蔵、冷凍、なまもの、食品、などの記載がある場合


【委託さんの場合】

まず始めに、これは想像がつきやすいかと思いますが、基本的に食品は入れることが出来ません。夏場になもまのなどを宅配BOXに入れると、中身が傷んでしまう可能性があるからです。

とは言ってもです。食品でも構わず入れていく人、いらっしゃいませんか?

おそらくその方は、委託ドライバーさんでしょう。

なぜかというと、委託ドライバーさんの大半は、配達個数に応じて収入を得ており、何としても配達したいと考えているからです。その為、なかば強引に宅配BOXに入れていくという事が考えられます。ですが、基本的には食品の表示があるものに関しては、入れてはいけないことになっています。少なくとも私が担当していた管轄ではそうでした。実際に食品を宅配BOXに入れたことで大きいクレームに発展したことがあったからです。

ですが、入れないことでクレームに発展することも多々ございます。むしろこっちの方が多い印象です。ネットで購入する荷物などは特にそうですね。例えば、楽天などの荷物には、「食品、雑貨等」などの記載があったりします。どっち?って感じですが、こういった荷物も宅配BOXに入れずにすべて持ち帰っていたのでは、クレームの嵐です。そうなると結局、宅配BOXに入れるか入れないかの判断は、配達員次第ということになるのです。大丈夫そうなネット系は入れて、個人出しの中身が野菜など傷みやすい荷物であれば、入れずに持ち戻る。といった感じで対応している方が多いのではないでしょうか。

【局員さんの場合】

これが、局員さんになると、判断基準は厳しくなってきます。基本的にゆうパックは委託さんが取り扱っておりますが、人員や荷物の量の状況次第では、局員さんもゆうパックを担当する場合が多々あります。ここで、委託さんと局員さんの、働き方の違いが出るのです。どういうことかというと、局員さんは、会社員です。委託さんは個人事業主です。我々個人事業主は、個人の責任において判断、行動をしなければなりません。これは、捉え方によっては、「自分で責任を取るなら自己判断も許容される」とも取れます。その為、上記のように、食品でも入れて行くということが起こります。

一方、会社を背負っている局員さんは、自己判断で行動してトラブルに発展した場合、会社に損害を与えることになり、会社からの評価も下がる場合があります。そうなると、下手な真似は出来ません。「宅配BOXに食品は入れない」という決まりがあるのなら、それを厳守する。という判断になり、結果、委託さんなら入れていた荷物でも、局員さんは入れない、なんてことが起こりうるわけです。

ゆうパック以外の荷物


委託ドライバーさんは、ゆうパックのみ扱っております。私もゆうパックの配達しか経験がありません。その為、ゆうパックの配達業務にはある程度お答え出来るのですが、ゆうパック以外の種類の郵便物となると、種類が多過ぎてどう対応しているかがわかりませんので、局員さんが来た際に直接聞いていただいた方が早いのかなと思います。おそらくですが、ポスト投函の荷物で入らなかった物に関しては、宅配BOXに入れているといった対応なのかなと思います。なにせ郵便物は種類が多いので、ご了承願います。

宅配BOXがあることを知らなかった、または、知っていたが入れられなかった


そんなバカな!とお思いかもしれませんが、起こりえます。というか、実際にありました。なぜそうなるか。最近(2022年時点)になって、アパートやマンションに宅配BOXが設置されることが増えてきました。ありがたい限りです。今まで設置されてなかった所も、新たに設置されるようになってきました。こうなった時に、またしても委託さんと局員さんの働き方の違いが出ます。

【委託さんの場合】

委託さんは常にゆうパックの配達に従事しており、大半の方が、とにかく一個でも多く配達したいと考えております。その為、配達先の変化に敏感です。新たに宅配BOXが設置されようものなら、それはもう、すぐに飛びつきます(笑)。その為、委託さんが宅配BOXの存在に気付かないことはほぼありません。

【局員さんの場合】

これが、局員さんの場合となると状況が異なってきます。よくあった事例としては、宅配BOXに接する機会のあまりない、普段はバイクでの配達を担当している人が、人員の都合などによりゆうパック等の配達を担当した時に、宅配BOXの存在に気付かず入れていかなかった、という事案が発生したりします。また、そもそも日本郵便さんの場合、宅配BOXに入れてもらう為には、「指定場所依頼の申請書」の提出が必要です。ただ、置き配が主流となってきているこの状況下において、このシステムはもはやあってないようなものというのが現状です。

「申請書出さなくたって、設置してあるんだからわかるよね?」

という感じで、指定場所依頼の申請をする方はあまりいらっしゃいませんし、この仕組み自体、知らない人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。もし、不在の時に置いて行って欲しい場合、指定出来る場所があれば申請しておくのも一つの手だと思います。もちろん、指定場所配達の出来ない荷物もありますのでご了承下さい。この申請書というのは、局員さんに言えばもらえると思いますので、利用したい方は問い合わせてみて下さい。

この「指定場所依頼の申請」のシステムがある為、本来は、「口頭のみによる指定場所への配達」は厳禁なのです。

「居ない時は玄関前に置いてってくださーい」

が、本来はダメということです。正式に申請書を提出しなければいけません。

(そうなの?でも普通に置いて行ってるよ?)

そうです。ここで、一個でも多く配達したい委託さんと、あくまでも会社のルールに沿った行動をとらなければならない局員さんとで、対応にズレが生じるというわけです。万全を期したい方は、申請書の提出をするのが確実ですね。

満杯、サイズオーバー、宅配BOX不可の荷物


これは言わずもがなですが、宅配BOXがすべて使用中だったり、荷物の大きさが宅配BOXの容量を超えている場合は、入れられません。また、荷物の中には、宅配BOX不可の荷物があります。代表的なのは、「スマホ」ですね。現代ではもはや貴重品扱いの為、手渡しが原則となっています。このように、手渡し必須の荷物もありますので、その場合は、宅配BOXに入れることは出来ません。

宅配BOXに入れていいか悩ましい荷物


これはどういうことかというと、いろいろな理由で、「宅配BOXに入れない方がいい」という判断に至る荷物があります。ありがちなケースとして、大きく分けて二つ考えられます。

・対面で確認したいことがある場合

・家庭事情を配慮した場合

です。順に見ていきましょう。

【対面で確認したいことがある場合】

例えば、住所、あて名が違っていた時などは、実際に荷物を見てもらって確認して欲しい場合があります。宅配BOXに入れてしまった後で、間違っていたことが判明したら大変だからです。また、荷物の汚れ、破損など、荷物に関して了承を得なければならない時などは、対面で確認していただく必要があります。

【家庭事情を配慮した場合】

これは、本来の配達業務からはそれている部分なのですが、毎日のように同じ地域を配達していると、自然と、家族構成などの家庭状況が見えてきます。その時に、情が芽生えるというかなんというか、「宅配BOXに入れないで直接渡してあげた方がいいかな」という判断に至ったりします。私の主観ですが、周りに合わせるタイプの人ほど気にします。

実際の私の経験を挙げると、宅配BOXが数ヶ所設置されているマンションに荷物が届きまして、その荷物の中身はお米30キロでした。訪問した所不在だった為、宅配BOXに入るサイズでしたし、なまものではない為、宅配BOXに入れようかと一瞬思ったのですが、女性とお子さんしかいらっしゃらないようなお宅だったので、いくらなんでも30キロを部屋まで運ぶのは大変だろうということで、その時は不在票を入れずに、夜間に再度伺って配達完了。といった事がございました。一見、優しそうに思えるこの対応も、クレームに繋がる場合がある為、適切ではありません。なぜかというと、「夜間に行っても不在の場合があるから」です。受取人からすれば、不在票を入れてもらった方が良かった場合や、重さなど気にせず宅配BOXに入れて欲しかった場合があるからです。

この辺の判断を間違ってしまい、不快な思いを与えてしまったことが多々あります。かといって、30キロのお米を入れられた方が不快に思う方もいらっしゃるわけなので、判断の難しい所です。

もう一つの例としては、これもマンションであった事例なのですが、年配の女性が一人でお住まいで、そこに新たに宅配BOXが設置されたのですが、その宅配BOXが結構特殊なタイプで、「部屋ごとに暗証番号が割り当てられている」というものでした。つまり、配達員側としては、一度入れてしまったら最後、自分では開けられないということです。これでもし、住人が暗証番号の存在を知らなかったとしたら、宅配BOXの管理会社に連絡するなどの対応になり、宅配BOXに入れてしまった配達員にも、その責任が及ぶ可能性があります。

このリスクを考えた時に、最近設置されたばかりの宅配BOXの暗証番号を、年配の女性が把握しているとは到底思えず、また、頻繁に荷物が届く方ではなかったので、安全を優先して、あえて宅配BOXに入れずに不在票を入れることにしました。

結果、大正解でした。

その女性は、宅配BOXの存在も使い方も知らなかったそうです。その後、使い方を説明して、今では問題なく利用されています。

入れなくて本当に良かった…。

このように、配達員側が配慮して、あえて宅配BOXに入れていかなかったというケースもありえます。気にしない人はまったく気にしませんが。私の場合は、性格上、気を使い過ぎる所があるので、毎日気疲れでヘトヘトでした(笑)

まとめ


それでは今回のテーマのまとめですが、一言で言うと、

「様々な理由が考えられるので、疑問に感じたら配達員に聞いてみましょう」

ですね。

今回のテーマも、結局の所、「配達員が何を考えているかわからない」ことから端を発していると思います。これまで挙げてきたように、理由はいろいろ考えられますので、疑問に感じたら聞けそうな場合は聞いてみましょう。

おそらく大体は、これまで挙げてきた理由がほとんどだと思います。

この記事がトラブルを一つでも防いでくれることを願っております!

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!

また別の記事でお会いしましょう!!
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