【20代で終活は早い⁉】ライフプランの作成は20代の知見のひとつです

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コラム
【20代の終活】と聞くと、意外な気がするでしょうか。
「就活じゃないんですか?」「さすがに早すぎる」「何をすればいいかわからない」と感じるかもしれません。
20代の方は、これからのことを考えるよりも、目の前のことに精一杯ということも多いでしょう。
けれど、誰にとっても人生は有限です。20代の知見のひとつとして、終活に取り組んでおきましょう。
終活とは、お墓や葬儀、遺産や相続について考えるだけではありません。
人生を見通し、より良く生きるために、ライフプランを作成するのも“終活”です。20代のうちから終活に取り組み、人生を見通しておくメリットはたくさんあります。
この記事では、行政書士・終活アドバイザーが【20代・終活のメリット】についてご紹介します。
この記事を読んだら、「20代で終活⁉」「何をすればいいの?」という違和感や疑問が解決すると思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
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20代で終活に取り組む7つのメリット

若いうちに終活に取り組むメリットはたくさんあります。20代で終活をする、さまざまな効果をご紹介します。

メリット1:人生の方向性が定まる
終活に取り組むことで、将来の目標や自分にあったライフスタイルを思い描くことができます。あなたの価値観や夢を考慮に入れながら、将来のキャリア展開やチャレンジ、家族像、教育、趣味などの目標を明確にすることができます。こういった明確な将来像があると、日々の中の選択やちょっとした行動も、より意味のあるものとなります。また、転職や結婚、独立など人生の転機が巡ってきたときに、将来の方向性がはっきりと見えていれば、迷いや不安を減らすこともできます。

メリット2:経済的な安心につながる
終活は、お金や資産について考える機会にもなります。今の収入と支出を見直し、将来的な財政プランを立ててみましょう。貯蓄、投資、保険などについても、この機会にきちんと考えておくことで、将来の安心にもつながります。20代は収入がまだ少ないことも多いですが、その分、支出も抑えられます。「毎月〇円は投資にまわす」など、今のうちに貯蓄や投資を習慣化しておくと良いでしょう。今の収支を見直し、将来のための投資に取り組んでおくことで、経済的な自由や安心を得ることができます。

メリット3:将来のリスク回避にも役立つ
保険や資産管理を見直すことで、将来の予期せぬ出来事に対処する準備ができます。突然の事故や病気は避けることができませんし、今の世の中では、解雇や会社の倒産も他人事ではありません。20代のうちからさまざまなリスクを考慮し、対策を講じることは人生の安心感につながります。

メリット4:時間を有効に使える
終活に取り組むと、「自分に与えられた時間は有限だ」ということを実感します。その気づきは、時間を有効に使うために役立ちます。夢や目標があるのなら、時間をどう使って、どのようなルートで目標地点に到達するかをプランニングする機会になります。目標達成のために必要なスキルや知識を習得するための計画を立てることができますし、具体的な目標に向かって進むために必要なアクションやステップを明確にすることができます。
「スマホを見ていたら、何時間も過ぎていた…‼」なんてことありませんか?時間の価値を知ると、そんな時間の無駄遣いが減り、一分一秒を有効に使えるようになります。

メリット5:キャリアプランが明確になる
終活は、キャリアプランの作成にも役立ちます。
「仕事とは?」「求める収入は?」「やりがいとは?」など、多角的に自分の“キャリア観”を見つめてみましょう。
自分自身の強みや長所だけでなく、弱点やクセも把握したうえでキャリアプランを設定することが大切です。
また、理想像や目標があるのなら、そのために必要なスキルや学習方法もリストアップしておきましょう。将来の成功への道を開拓するためにも、20代のうちに終活に取り組むことをおすすめします。

メリット6:大切にしたいことが見えてくる
終活を通じて、自分が人生を通じて達成したいことが見えてきます。「将来こうありたい」という理想の自分像や、人生をかけて成し遂げたいことが明確になります。それは、あなた自身が生まれてきた意味や人生の目的を探ることでもあります。自分の人生において何を達成したいのか、どんなことに幸せを感じるかを見つめなおすことは、大きな意味があります。

メリット7:転んだときの指針になる
これからの人生で、思い通りにならないこと、逆境や困難もたくさん経験するでしょう。そういったとき、人生の目標が明確になっていれば、また立ち上がり、前に進むことができます。終活に取り組むことで、自分の軸や指針がはっきりとします。
また終活で描いたプランは、人生の転機ごとにアップデートすることをおすすめします。環境や状況の変化によって、人生の方向性が変わることもあります。そういったときに軌道修正できるような柔軟さも、20代の終活には大切です。

このように、20代は将来のビジョンを描く重要な時期です。終活は将来への道筋を見通し、自分自身の成長や経済的な安定、精神的な満足感を得るためきっかけになります。まずはライフプランを作成し、未来の「なりたい自分」に向かってひとつひとつの行動を積み重ねていきましょう。

人生の目標を設定するとき 心掛けたい10のこと

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「20代こそ終活しませんか」と言われると違和感があるように、若いうちは将来の目標を設定し、人生の方向性を明確にするのは難しいこともあるでしょう。そんなときは、以下のことを意識してみてください。

Point1:自分の内側を見つめる
将来の目標や人生のビジョンを明確にするためには、自分自身と向き合うことが大切です。自分の興味や価値観・ちょっとした才能・情熱などを見つめてみましょう。「“ありがとう”って言われるのが嬉しい」「マンガには詳しいよ」「実はお金にシビア」など、どんなことでも、あなたの長所になりえます。同時に、自分の弱点や考え方のクセも見つめなおしておきましょう。自分を内観することで、自分が何を大切にし、どのような人生を送りたいのかを考えることができます。それが、より具体的な目標やビジョンを見つけることにつながります。

Point2:長期的なビジョンを思い描く
人生の目標を考えるには、長期的なビジョンを思い描くことが効果的です。将来の自分がどのような姿になりたいのか、どのようなキャリアやライフスタイルを実現したいのかをイメージしましょう。そういったビジョンは、あなただけのもの。だれかと共有したり、達成度をチェックされるようなことはありません。数十年後の自分像は、場合によっては書き換えが必要なこともあるでしょう。あなたが判断し、あなたが書き換えればいいのですから、まずは自由に、長期的なビジョンを思い描いてみましょう。

Point3:目標設定のフレームワーク「SMART」
目標設定にはSMARTという方法が効果的です。
SMARTとは
Specific(具体的)
Measurable(測定可能)
Achievable(達成可能)
Relevant(関連性がある)
Time-bound(期限を設定する)
の頭文字です。
目標を具体的にし、成果を測定できるようにし、達成可能な目標かどうかを確認しましょう。
目標と人生のビジョンの関連性を確認し、期限を設定することで、具体的な行動につながります。

Point4:優先順位をつける
やりたいことや、達成したい目標がいくつも思いつく場合は、優先順位を設定することも重要です。あなたにとって最も重要な目標を特定し、それに集中することで、より効果的に目標達成に向けて歩みを進めることができます。優先順位を考えるときは、重要度や緊急性、自身の情熱や関心度などを考えてみましょう。また、長期的なビジョンは小さなタスクに分解することも大切です。小さなことでも、一つずつ積み上げ、段階的に取り組む計画を立てましょう。一歩ずつでも前に進んでいるという実感があれば、焦りやストレスも軽減されます。

Point5:ライフプランを書き出してみる
目標を達成するためには、具体的な行動計画を作成する必要があります。この行動計画は、何度も見返せるよう、紙に書き出したり、スマホのメモ機能などを活用して可視化しておくことをおすすめします。そうすることで、目標を達成するために必要なステップやアクションが明確になります。これを日々の中で何度も見直し、毎日のスケジュールやタスクに落とし込んでいきましょう。定期的に進捗状況や自分の位置を確認しながら、目標に向かって進むことが重要です。また、思い通りに進まないときや、状況が変わった場合に備えて、対処策やバックアッププランも考えておくと良いですね。

Point6:モチベーションを維持する方法を複数ストックする
大きな目標を達成するためには、日々の積み重ねが大切です。そのため、モチベーションを維持することはとても重要です。モチベーションを維持するために、自分の「やる気スイッチ」をいくつか設定しておきましょう。「やる気」を保つためには、将来のビジョンをイメージすることが効果的です。ライフプランや将来の目標を定期的に見返して、それを達成した自分をイメージしましょう。そのとき、未来の自分をありありと思い浮かべるとともに、周りの情景や空気、温度や香りなども感じることがポイントです。
そのほか、自分にご褒美を贈ることも有効です。大きな目標を達成した時や、人生の節目には、自分へのご褒美として、ちょっと上質なものをプレゼントしてみてください。手元に置いて、何度も触れ、見返すたびにモチベーションが高まることでしょう。
さらに、目標に関連する書籍やセミナー、モチベーションを高める人々との交流などもおすすめです。
このように、モチベーションを維持する方法をいくつかストックしておいて、状況に応じて使い分けるようにしましょう。

Point7:定期的にプランの振り返りと修正を
あなたが作成したライフプランや目標設定が、あなた自身を縛り付けてしまっては意味がありません。
将来のビジョンは柔軟に修正することも必要です。これからの人生で、状況や環境がガラッと変わってしまう可能性もあります。思いもよらなかった方向に人生が進んでいくこともあるでしょう。そんなとき、自分の理想や目標に縛られず、方向性を変えていくことも大切です。

定期的にライフプランの振り返りを行い、自分の状況と照らし合わせてみましょう。必要に応じて修正や調整を行い、現状に合わせた目標設定や行動計画を設定し直すことも必要です。人生は常に変化を続けます、柔軟に対応することで、現実はより良い方向に向かっていくでしょう。

Point8:助けを求めることを恐れない
人生は、あなたひとりで切り拓いていくわけではありません。ときには誰かの意見に耳を傾けることも必要ですし、サポートを受けることもあるでしょう。誰かに助けを求めることを、怖がることはありません。「教えてください」「力をかしてください」というのは、自分の未熟さをさらけ出すことでもありますから、少し勇気が必要かもしれません。けれど、誰かの助言やサポートを得ることで、可能性は無限に広がります。
信頼できる同僚や友人、家族、専門家やコーチなどに意見を聞き、経験や知識を共有することは大切です。同じ目標を持つ仲間とのグループやコミュニティに参加するのも良いですね。同僚や同業者を“ライバル視”するハングリーさも必要ですが、“仲間”としてともに成長するほうが、得られるものは大きいはずです。

Point9:心の豊かさも大切に
「目標設定」というと、どうしても数値化できる内容や、目に見える実績を掲げてしまいがちです。けれど、目に見えないもの、つまり心の豊かさについて考えておくことも重要です。目標達成にしがみついて、ストレスや疲れを抱え込んでいると、いずれ心身の不調にもつながってしまいます。自分の時間を作って、心のケアやリフレッシュも大切に。きちんと休み、好きなこと、楽しいこと、心惹かれることに没頭するのも、豊かな人生を送るコツです。

Point10:「思い通りにならない」逆境も想定
これからの人生で、挫折や失敗を経験することもあるでしょう。そんなとき「思っていたのと違う!」「こんなはずじゃなかった」と心が折れてしまわないように、乗り越えるための策も想定しておくことが大切です。
逆境や困難によって、決定的にあなたの道が閉ざされるわけではありません。そんなときは、“終活”の中で思い描いたあなたの最終目標やビジョンを思い出してみてください。人生が終わる瞬間、どんな自分でありたいか。そこにたどり着くために、ルート変更は必要かもしれませんが、ほかの道筋はいくつもあるはずなのです。思い通りにならないことがあっても、再び立ち上がる勇気と決断力を持ちましょう。失敗や挫折を経験すると、必ず学びと成長があります。逆境も想定しておくことで、心が折れない、しなやかな強さを手に入れることができます。

20代で終活するなら必須科目は「お金の勉強」

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20代は将来の経済的な安定を築くために重要な時期です。ただ、学校教育で「お金のこと」を学んでいない方がほとんどです。20代のうちに財務計画を立て、資産形成に取り組むことは、将来の自由な生活や夢を実現するためにとても大切です。この機会に、投資や資産形成についても勉強してみましょう。以下に、20代のあなたがお金について学ぶ上で、考えておきたいポイントをお伝えします。

人生を通じた予算管理
まずは、将来の目標を思い描いてみましょう。例えば、家を購入したい、年に一度は海外旅行に行きたい、いずれは起業したい…など、具体的な目標はありますか。老後の生活資金や、介護資金についても考えておくとカンペキです。自分の未来像を思い描けたら、人生全体の収入と支出を試算してみましょう。「老後には、旅行やグルメを楽しみたい」「夢は40代でfireして海外移住」など、明確な目標があれば、今後の収支を考える指標にもなります。今のうちに収入と支出のバランスを確認し、貯蓄や投資に回す余裕を作ることも大切です。

負債や返済は「なんとなく…」で済ませない
奨学金やローンなどの返済をしている方は、定期的に返済内容の見直しをしましょう。奨学金返済は、卒業時に設定したままで、なんとなく続けている場合も多いものです。高金利の返済プランだと、長期的にみるとかなりの金利を支払う場合もあります。返済計画を見直し、賢く、着実に返済していくことを心がけましょう。

積極的に貯蓄や投資を
「勤めていた会社が倒産した」「突然の解雇⁉」「急にお金が必要になった」などの場合も想定して、貯蓄は不可欠です。毎月の収入から一定の割合を貯金に回す習慣を身につけましょう。また、貯蓄口座に預金するだけでなく、リスクとリターンのバランスが取れた投資商品にも取り組んでみましょう。ただ、リスク回避のためにも、専門家の助言を得るとともに、自分で勉強することも大切です。投資は、特定の業界や企業を応援することにもつながります。自分が興味のある分野や応援したい企業について知見を深めておくことも大切です。

資産形成の方法はいろいろ
資産形成には、いろいろな手法があります。投資信託、株式投資、不動産投資などから、あなたに合った方法を見つけましょう。ただ、常にリスク管理も大切ですし専門知識を深めておくことも必要です。専門家のアドバイスを受けながら進めることをおすすめします。
適切な投資先を選ぶためには、日々の生活の中でもアンテナを立てておくことが必要です。「伸びている業界」「応援したい企業」「いま、これがキテると思う!」など、あなたの経済感覚を鍛えておきましょう。書籍やオンラインコース、セミナーなどの情報源を活用するのもひとつ。金融アドバイザーや投資の専門家に相談するなどして、リスクを最小限に抑えながら効果的な資産形成に努めましょう。

保険は定期的な見直しを
事故や病気など、人生には予期せぬ事態が起こることもあります。そのため、あなたのライフスタイルにあった適切な保険に加入しておくことは重要です。ただ、保険に加入したら、それっきりで、「そういえば毎月が口座から引き落とされているなぁ」で何年も経過している…という方も多いようです。生命保険や医療保険、自動車保険などは定期的に見直し、あなたの状況や家族の将来を考えて必要なモノを取捨選択することが大切です。

キャリアの理想は“右肩上がり”
人生を通じて、自分はいくら稼ぎたいのか、を考えておくことも大切です。そのためには、キャリアのプランニングが重要。理想は、年齢を重ねながら、スキルや知識を積み重ね、キャリアも右肩上がりに向上していくこと。
これは、収入面に限った話ではありません。この先、出産や育児で仕事を中断したり、収入が減少する場面もあるかもしれません。ただ、自身のスキルや知識を磨き、常にブラッシュアップを続ける努力は必要です。今は、働き方や雇用形態、収入を得る方法も多様化しています。あなたの興味や能力に合わせた職業や業界で輝けるように、キャリアの長期的な目標を描きましょう。
20代のうちに「お金の勉強」に取り組み、“終活”として人生の収支を考えることは、未来に向けた経済的な安定を築くために重要です。目標設定や予算管理、債務管理、積極的な貯蓄、適切な資産形成への取り組み、保険の見直し、そしてキャリアの発展というポイントに焦点を当てて行動してみてください。学びを続け、専門家のアドバイスも得ることで、自由な生活や将来の夢が実現します。

20代のあなたへ~キャリアを切り拓くコツ

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終活で設定した人生の道のりは、この先、数十年続きます。その長い道のりの中で、節目ごとに自分のキャリアを振り返り、見直すことは大切です。ここでは、キャリアを積み重ねる中で、覚えておいてほしいことを紹介します。
あなたのことは、あなた自身が評価する
20代のキャリアプランニングに必要なのは、自己評価です。自分の強みや興味、価値観を見つめ、将来の目標を設定しましょう。これまであなたが培ってきた経験は、あなただけのものです。人には見えない努力や、評価にはつながらないような気づかいも、あなた自身が認めていればそれでOK!自分のいいところ、頑張っているところを思う存分褒めてあげて。ただ、時には厳しい面も必要です。時には優しく、たまには厳しく自分を評価することで、さらなる成長につながります。

ライフスタイルとキャリアのバランスを考える
昨今は、リモートワークも浸透し、働き方は多様化しています。身を削って、心を疲弊させて働く時代はもう終わりました。これからは、自分の望むライフスタイルとキャリアの両立が大切です。収入や肩書でははかれない、心の豊かさにも目を向けながら、キャリアを開拓していきましょう。

人生を常にブラッシュアップする
学ぶことは、学生時代で終わりというわけではありません。キャリアを積み重ねていく上では、必要なスキルの開発や学習も欠かせません。自分が情熱を注げる業界で光り輝くためには、専門知識や実務的なスキルを磨く必要があります。オンラインコースや研修プログラムも活用しながら、自分自身のブラッシュアップに取り組みましょう。

“師匠!”と呼べる人を見つける
成功した人から学ぶことはとても重要です。自分が興味のある分野で経験豊富な人を見つけて、指導やアドバイスを仰ぐのは効果的ですね。“師匠”からの言葉は、あなたを大きく成長させてくれるでしょう。
この“師匠”は、身近な人でなくてもOKです。歴史上の人物や、偉人を心の中で“師匠”と呼ぶのも良いですね。
「スティーブ・ジョブス師匠なら、こんなときどうするだろう?」などと考えて、自分の行動指針にするのもおすすめです。

志を共有できる仲間との、人間関係の構築
キャリアを積み重ねる中で、良好な人間関係を築くことも重要です。気になる業界のイベントやセミナーに参加し、同じ志を持つ人々とつながることで、アイディアも生まれます。人脈が広がることで、新たな仕事の機会や情報を得ることもできます。

チャレンジから、経験と学びを積み重ねる
新たなことに挑戦するときは、「失敗したらどうしよう」「やっても無駄かも」「めんどくさいなぁ」というような、ネガティブな感情が生まれることもあります。チャレンジには勇気と覚悟が必要ですが、必ず経験と学びにつながります。失敗を恐れず、経験と学びを積み重ねていきましょう。

健康的な生活習慣は、一生モノの財産です

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20代のうちは身体も無理がきくため、キャパオーバーになっていても、そのサインさえも見落としてしまいがちです。
何かに没頭して、睡眠時間を削ったり、食生活が不規則になっていると、身体は悲鳴をあげています。
そんな身体の声を放置し続けていると、将来の健康に及ぼす影響も大きいのです。人生100年時代、今だけでなく未来の健康についても考えておくことは大切です。
20代で身につけた健康習慣は一生モノの財産です。それと同時に、暴飲暴食や喫煙、慢性的な睡眠不足などの悪習慣も、人生通じて長く付き合うことになってしまいます。今のうちに、身体の声に耳を傾ける習慣を!

日々の食事があなたをつくる
バランスの取れた食事は、健康的な生活の基盤です。栄養バランスの取れたメニューを選び、野菜や果物、良質なタンパク質、健康な脂質をまんべんなく摂取しましょう。また、加工食品や糖分の摂りすぎには注意。外食が多い方は、簡単なものからでも自炊の習慣を取り入れることをおすすめします。

ひとりでも、仲間とでも、適度な運動習慣を
健康な身体を保つには、適度な運動はが必要です。スポーツの経験や習慣がある方は、継続することを心掛けましょう。スポーツは苦手…という方は、一人でもできるウォーキング、ジョギング、サイクリングなどの有酸素運動を習慣化してみては。自宅でできるヨガやストレッチもおすすめです。

睡眠習慣が人生を変える
徹夜をしたり、睡眠不足の翌日は「頭がぼんやりして何も手につかない…」なんてことありませんか。睡眠は、日常のパフォーマンスに大きな影響を与えます。成人の理想的な睡眠時間は7〜9時間といわれています。ただ、適度な睡眠時間や良質な眠りの環境は、人によってそれぞれです。寝る直前までスマホやパソコンの画面を見ていると、脳が興奮状態になり、眠りの質が低下してしまいます。睡眠の質を上げるために、寝る前のリラックスタイムや寝室の快適な環境づくりにも気を配りましょう。

ストレスから目をそらさないで
ストレスは健康に悪影響を与える要因のひとつです。とはいえ、日常生活を送っていれば、ストレスはつきもの。ストレスとうまく付き合うためには、自分に合ったリラクゼーション方法を見つけることがおすすめです。
その場ですぐできることとして、深呼吸があります。少し時間が取れるなら、ヨガ、マインドフルネス、ストレッチも良いですね。自分の身体や呼吸に集中することで、心がクリアになります。
ストレスを感じたときは、ストレスの原因から距離を置く、場合によっては逃げる…といった対処も必要です。頑張り屋でまじめな人ほど、自分のストレスに気づかないことが多いもの。心がモヤモヤするようなら、その原因を見つめ、対処することが大切です。

現代人には重要なデジタルデトックス
わたしたちは日常的に、さまざまなデジタル機器に触れています。スマホやパソコンは、生活には欠かせないものですが、常にデジタルシャワーを浴びていることで、心は疲弊しています。「休みの日はパソコンの電源は入れない」「〇時以降はスマホの電源を切る」…など、意識的にデジタルデトックスを取り入れることも必要です。スマホやパソコンから離れて、自然や趣味に没頭する時間を作ることもおすすめです。

セルフチェックと定期的な健康診断
あなたの身体を管理できるのは、あなただけです。日々の変化や身体からのサインも見逃さないよう、定期的なセルフチェックは欠かせません。例えばトイレ。「さっさと済ませたい」と思いがちですが、回数や頻度、便や尿の状態なども、日頃から観察しておくことが大切です。また、女性は月経周期や基礎体温の記録を習慣づけておくことをおすすめします。あわせて、日常の不調や身体の変化も相談できるような“かかりつけ医”を見つけておくことも大切です。定期的に健康診断や歯科検診、がん検診などを受けることで病の早期発見や予防につながります。

自分に投資することで、時間とお金を有効活用

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20代は自分の得意分野やセンスを磨く重要な時期です。この時期に新しい知識や能力を身につけることで、あなたの将来も大きく変わります。しかし学生時代の勉強とは違って、大人になってからの“学び”には、工夫やテクニックも必要です。以下に、20代の学習のコツを紹介します。ぜひ参考にしてください。

目標を設定し、計画を立てる
まず、学習やスキルの獲得に取り組む際には、明確な目標を設定することが重要です。具体的で実現可能な目標を定め、それを達成するための計画を立てましょう。目標が明確になると、学習の方向性や進め方も明確になります。

基礎から始める
新しい分野やスキルに取り組む場合、基礎をしっかりとかためることが重要です。基礎を固めることで、より高度な知識や能力を獲得するための土台ができます。初心者向けの入門書籍やオンラインコースを活用し、基礎を学ぶことをおすすめします。

実践的な学習方法の活用
学習は単なる知識の蓄積だけではありません。実際に学んだ知識やスキルを実践に活かすことが重要です。例えば、プロジェクトに参加したり、実際の仕事で活用したりすることで、学んだことをより深く理解することができます。実践的な学習方法を積極的に活用しましょう。

心のメンターを見つける
自己学習は素晴らしい方法ですが、時にはメンターの存在が大きな助けになることもあります。あなたが学びたい分野で経験豊富な人や「見習いたい」と思える人を見つけることも重要です。「弟子にしてください」「あなたを見習います」と宣言する必要はありません。それぞれの分野で“心のメンター”を決め、迷ったときや助言が欲しいときに「悩んでることがあって…」「〇〇さんだったら、どうします?」と、さりげなく相談すると良いでしょう。

オンラインコミュニティへの参加
インターネット上にはさまざまなオンラインコミュニティが存在し、特定の分野やスキルに関心を持つ人々が集まっています。これらのコミュニティに参加することで、他のメンバーと情報やアイディアを共有したり、アドバイスや助言を受けることもできます。有益なつながりを築くために、積極的に参加し、自分の学習と成長に役立てましょう。

持続的な学習の習慣化
学習やスキルの獲得は、短期的な取り組みではなく、地道にコツコツと積み重ねていくことも大切です。毎日少しずつ学ぶ習慣を身につけることで、着実に成長していくことができます。例えば、毎日30分だけでも学習に取り組む、定期的な振り返りを行うなど、学習を習慣化するための工夫をしましょう。

失敗を恐れずに挑戦する
新しいことに挑戦する過程で失敗や試行錯誤は避けられません。しかし、失敗は成長の機会でもあります。失敗から学び、改善していくことで、より高いレベルの知識や能力を獲得することができます。失敗を恐れずに、積極的に新しいことに挑戦しましょう。

バランスの取れた学習
学習とスキルの獲得に集中することは大切ですが、バランスも欠かせません。休息やリラックスの時間を確保し、他の興味や趣味にも時間を割くことで、総合的な幸福感や充実感を保つことができます。自分自身を過度に追い込まず、バランスの取れた学習スケジュールを作りましょう。
時間を有効活用するために、オンライン講座を受講するのもおすすめです。

人間関係や家族像、結婚、子育て、未来の介護について考える

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20代は、社会の中での自分の立ち位置や、周囲との調和を育む時期です。遊びや恋愛、自分磨きも含め、人生において大切なものを見極める時期でもあります。この時期の出会いや選択は、今後の人生に大きくかかわります。何らかの活動を通じて、一生付き合っていく仲間やパートナーに出会うこともあるでしょう。
20代で家族像や人間関係、人との距離感について考えることは、より幸福な人生を築くために欠かせません。
また、今後は高齢化社会がますます進みます。あなたが介護に携わることも想定しておくとよいでしょう。
より充実した人生を歩んでいくために20代で考えておきたい人間関係のポイントをご紹介します。

ブレてもいい。揺らいでもいい。しなやかな自分軸を
あなたが本当にイキイキできる瞬間はどんな時でしょうか。
これまでの経験から、自分を偽っていたり、本心から目背けていることがあるかもしれません。
誰にも理解されないけれど、どうしても夢中になってしまうこと、心惹かれることがあるなら(法に触れるようなことはダメですが)そこに光を当て、認めてあげましょう。
あなたの本心を世間に公表するまではいかなくても、あなただけは、あなたの本心を認めてあげることは大切です。
あなた自身があなたを否定していると、いつも心のどこかに「欺いている」「偽っている」という思いがこびりついています。それが蓄積され、心に重くのしかかっていることも少なくないのです。
例えば、親や家族との関係が、呪縛となって自分自身を苦しめている場合もあります。
「家族仲良く」「親を大事に」「きょうだいの縁は永遠」というような通念にがんじがらめになっていませんか。
人と人の関係は、本当にそれぞれです。
親を愛せない、きょうだいを好きになれない、家族の中で安らげない…というような思いがあっても、それを否定することはありません。20代は、未成年の頃とは違い、自分自身で選択や契約をする権利があります。親やきょうだいなど、家族と距離を置きたいと思っている場合は、その気持ちも否定せず、あなたがイキイキとできる毎日を大切にしてください。
あなたがあなたを認めることで、心は軽くなります。
誰かを説得したり、認めてもらったり、考えを改めてもらうことは、とても大変ですが、あなたが心の在り方を変えるのはすぐにできることです。
人間関係を構築していく上で、大切なのは“自分軸”を確立しておくことです。あなたにとって譲れないポイント、心惹かれること、イキイキできる瞬間を見つめなおし、自分らしくいられる軸を作り上げましょう。
その軸は、揺らいだり、ブレたり、ときにはポキッと折れてしまうこともあるかもしれません。それはそれで、人生の転機だということ。その都度自分の本心を見つめなおし、再構築していけば良いのです。

パートナーや家族、親との未来を考える
家族やパートナーとはどんな関係を築いていきたいか。理想の家族像は?
人生において、人間関係は重要な要素です。パートナーや家族との関係を構築する中で、ライフワークバランスを考えることも大切です。目標達成に向けて邁進していて、ふと気づくと家族関係は冷え切っていた…ということもあり得ます。効果的な時間管理や仕事とプライベートの優先順位の設定など、生活のバランスを考えておくことも必要です。
また、将来的な親の介護についても視野に入れておくことが必要です。離れて暮らしている場合は、普段からコミュニケーションの手段を確保しておくことも大切です。近隣の方や親戚との連携、見守りサービスの導入なども検討しておくと良いですね。

将来を考える上で、お金の計画は不可欠
20代は自分のキャリアや収入UPに向けて邁進しがちな時期です。ただ、人とのつながりは肩書や収入でははかれない、大切な財産です。
あなたにとって、理想の家族像を考えてみましょう。そして、家族の未来を見据える上で、経済的な安定と財務計画は欠かせません。貯金や投資、保険などの適切な財務計画を立てることが重要です。

状況の変化にも柔軟に対応できるように
柔軟性と適応力を養うことも重要です。生活や環境は変化するものです。それに対応するために柔軟性を持ち、適応力を身につける必要があります。予期せぬ変化や困難に対しても、家族全員が協力し、柔軟に対応できるよう備えておきましょう。

不測の事態に備えて、人生の節目には保険の見直しを

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20代は、生活がガラッと変わるような転機が起こりやすい時期でもあります。そういったタイミングには、保険の見直しが重要です。
以下に、保険の見直し7つのポイントをご紹介します。

Point1:ライフステージの変化に合わせて見直す
20代は人生の多くの変化が起きる時期です。結婚、子供の誕生、住まいの購入など、人生のライフステージが変わることで保険のニーズも変わってきます。結婚や子供の誕生により家族の生活費や教育費の心配が出てくる場合、生命保険や教育費貯金に関する保険を見直す必要があります。

Point2:必要な保険を見極める
20代の方々は、将来に向けてのしっかりとした計画が必要です。医療保険、死亡保険、自動車保険、入院保険などが一般的です。これらの中から、あなたのライフスタイルによって必要な保険を見極めましょう。現在のライフスタイルだけでなく、将来の目標を考慮し、必要な保険を検討することが大切です。

Point3:経済的な負担についても見直す
無駄な保険に加入することで無駄な出費になってしまうこともあります。将来の不測の事態に備えるために保険に加入することは重要ですが、自分の経済状況を考慮して負担可能な範囲で保険に加入することが必要です。

Point4:専門家のアドバイスを受ける
保険の専門家やファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめです。あなたの状況に合わせた最適な保険プランを提案してくれるだけでなく、将来の目標やライフプランに合わせた助言もしてくれます。自分自身で保険について学ぶことも大切ですが、専門家の意見も聞くことで、より確かな判断ができるでしょう。

Point5:プランの比較と見直しは定期的に
保険は多くの種類とプランが存在します。自分に合った保険を選ぶためには、複数の保険会社やプランを比較することが重要です。保険の内容、保険料、特典などを詳しく調べて比較し、現在の保険が最適なものであるか定期的な見直しも大切です。

Point6:健康状態と生活習慣も見直そう
保険に加入する際には、健康状態や生活習慣も考慮されます。健康的な生活を送り、定期的な健康診断を受けることで、保険料金を抑えられることもあります。また、喫煙も保険料に影響を与えることがあるため、生活習慣の見直しも必要です。

Point7:長期的な視点で考える
20代の方々は将来に向けた計画を立てる時期です。保険も長期的な視点で考えることが重要です。将来の目標やライフプランに合わせて、保険の保障期間を選ぶことも必要です。将来の不測の事態に備えるだけでなく、資産形成やリタイアメントプランニングなども考慮して保険を見直しましょう。
保険の見直しは生活状況やニーズに合わせて行うべきものです。定期的に見直しを行うことで、将来の安心感や経済的な負担を軽減することができます。専門家のアドバイスを受けながら、自分自身の将来を見据えた保険プランを検討してみましょう。

時間は無限ではありません。タスク管理と目標達成のコツ

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20代のうちは、まだ人生の終わりも見えず、時間は無限にあると思ってしまうかもしれません。けれど、より良い人生を送るためには、「いつか終わる」ということを意識しておくことが大切です。時間は有限ですから、20代のうちから、時間を有効活用する習慣を身につけておきましょう。ここでは、時間管理や効果的なスケジュール作成など、目標を達成するための時間活用のコツを紹介します。

目標を明確にして、優先順位を決める
「毎日10分〇〇を続ける」「資格試験に合格する」「××を達成する」など、まずは目標を明確にしましょう。具体的な目標を設定することで、進捗を確認しやすくなります。また、目標達成するために重要度や緊急度に基づいて優先順位をつけることも重要です。優先順位に従ってタスクに取り組むことで、時間を有効活用できます。

スケジュールの作成と時間の確保
効果的な時間管理には、スケジュールの作成が欠かせません。定期的に予定を見直し、時間配分を考えるクセをつけましょう。いつもギリギリで仕上げるのではなく、余裕を持ったスケジュール管理も大切です。予期せぬ事態や緊急のタスクに対応できるよう、余裕をもったスケジュールを組んでおくことで、ストレスを軽減し、効果的に時間を使うことができます。

タスクの分割と時間の細分化
大きな目標やプロジェクトは、小さなタスクに分割することで、取り組みやすくなります。タスクを小さく区切り、各タスクに予想される所要時間を見積もりましょう。同じような作業はまとめて処理する、移動時間が少なくなるようにアポを調整するなど、工夫を積み重ねることで、時間が捻出できるようになります。

目標を設定して、心の豊かさを追求する

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「豊かさ」「成功」というと、物質的な豊かさや成功に目を向けてしまいがちですが、本当の幸福や満足は心の中から生まれるものです。ここでは、心の豊かさと満足感を追求するための方法を紹介します。これらの方法を実践し、心を満たすことで、より豊かな人生を築いていきましょう。

心弾む“予感”がする方に
心の豊かさを追求するためには、ピンとくる直感を大切にすることも必要です。自分を否定せず、自分を愛し、肯定的な自己イメージを持つことで、直観力も高まります。人にどう思われるか、どう評価されるかという他者目線からは卒業して、自分の心がワクワクする方向に、一歩踏み出してみましょう。

あなた自身の“推し活”を
あなた自身が、誰よりもあなたを応援する、あなたのファンでいてあげてください。「さすがだね」「今日もイケてるよ」と、褒めて推すことで、あなたはさらに輝きます。自分の嫌いなところや情けないところも、まるっと受け止めて応援してあげる。そんな“推し活”をしてみましょう。

人との縁を大切に
心の豊かさを追求するためには、やはり人とのご縁は重要です。新しいつながりを構築したり、これまでに作り上げた交友をさらに深めたりすることで、心も豊かになっていくでしょう。

空っぽになる瞬間を
心の豊かさを追求するためには、あなた自身の心を冷静に見つめる時間も大切です。毎日の中に数分ずつでもマインドフルネスやヨガの時間を組み込み、日常的に自分の感情や感覚に意識を向け、その瞬間を深く味わうことで、心の豊かさを感じることができるでしょう。自分の本心や目指す姿を見つめなおす時間を大切にしましょう。

まとめ

この記事では、20代の皆さんが、終活に取り組むことの重要性や、ポイントについてお伝えしてきました。
終活というのは、お葬式やお墓の準備だけではありません。
この先続く人生をより良いものにするために、自分自身を見つめなおしたり、目標を設定するのも終活です。
20代で終活に取り組むのと、60代になってから終活に取り組むのでは、約40年の差が生まれます。
この年月はとても大きなものです。
20代のうちから少しずつでも投資に取り組んでいれば、それは大きな複利を生むといわれています。
これは、お金に限った話ではありません。人生の目標を見つめ、そこに向かって毎日少しずつでも行動することで、それらが糧となり、大きな実りを得られるはずです。
この記事でお伝えした内容を参考に、今日からできることを、ひとつずつでも、終活に取り組んでみてください。

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