135.新型コロナウイルス&インフルエンザ… 発熱したときの「お風呂」は大丈夫?

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新型コロナウイルス&インフルエンザ… 発熱したときの「お風呂」は大丈夫? 医師が解説



新型コロナウイルスの第8波、インフルエンザの感染者増加が続く昨今。
ウイルス性の風邪にかかったり、風邪をひいたりしたときには、休養や医療機関の受診などが大切ですが、熱が上がって汗をかいたときなどに「お風呂に入ってもいいのかな」と迷ったことはありませんか。

子どもの頃、「風邪をひいているときはお風呂に入ってはダメ」と言われたことがある人もいるようです…。
そんな疑問について、医師の市原由美江さんが答えてくれました。
発熱時は脱水症状に注意


Q.新型コロナウイルスやインフルエンザに罹患(りかん)し、高熱が出た時、お風呂に入ってもよいのでしょうか。
市原さん「高熱で動くのがつらければ、無理して入浴する必要はありませんが、通常は新型コロナウイルスやインフルエンザにかかっても、入浴して構いません。

ただし、発熱していると脱水状態になりやすいため、ぬるめのお湯にして、湯船につかるのは短時間にとどめ、入浴前後には意識して水分を摂取しましょう。
特に子どもや高齢者は脱水による症状を訴えなかったり、気付きにくかったりするので注意が必要です。
また、体力を消耗している場合は入浴を控え、蒸しタオルで全身を拭いて対応しましょう」



Q.風邪をひいたときはどうでしょうか。
市原さん「風邪をひいたときも入浴して構いません。新型コロナウイルスやインフルエンザの対応と全く同じです」


Q.家族が新型コロナウイルスに感染した場合、お風呂に入る順番など注意点があれば教えてください。
市原さん「現在の新型コロナウイルスは感染力が強いので、家庭内での感染予防は大切ですが十分でない可能性が高いです。
注意するのであれば、感染者は入浴を最後にして、最後に外との換気を十分に行うことが望まれます」


Q.家族がインフルエンザや風邪に感染した場合の順番なども、注意点があれば教えてください。
市原さん「インフルエンザや風邪のウイルスは、患者のせきやくしゃみによって飛び散った鼻汁や唾液などを吸い込むことで感染する飛沫(ひまつ)感染と、ウイルスが付着した手で鼻や口を触ることで感染する接触感染によって広がります。

インフルエンザや風邪のウイルスは高温多湿の環境では感染力を失うので、お風呂で他人へ感染させる可能性は低く、入る順番は気にしなくてよいです。
ただし、入浴前後に使ったタオルなどにはウイルスが付着しているため、取り扱いに注意しましょう。
接触感染を防ぐため、患者と家族は違うタオルを使うようにしてください」


Q.なぜ、「風邪のときは風呂に入るな」と言われていたのでしょうか。
市原さん「昔は銭湯を利用する人が多かったり、家の脱衣所が寒かったりして、湯冷めをしてしまう可能性が高かったため、風邪をひいたときは風呂に入らないように言われていたのでしょう」



Q.高熱で体を動かすのがつらいときなどに、風呂以外で体の清潔を保つためには。
市原さん「清拭(せいしき)といって、蒸しタオルで全身を拭くことで清潔を保つ方法があります。
拭き終わったら、乾いたタオルで水分を十分に取り除いて、体が冷えることを防ぎます。これは主に、入院中に入浴できない患者さんに対して行われています」


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