芸術と芸能の間

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 自分の作品は、
芸術寄りか?芸能寄りか?
と考えた事はありませんか?

 「芸能」と「芸術」は、いずれも人々を魅了し、感動を与える表現の形態である。しかし、その二つの言葉は意味やイメージが異なり、明確な境界線を持っているわけではない。

 今回は、「芸能」と「芸術」の違いや、その間にある薄い境界線について考えてみたい。

 まず、「芸能」とは、大衆の娯楽を提供することを目的としたエンターテインメントのことを指す。その代表的なものとしては、歌手やアイドル、タレント、お笑い芸人などが挙げられる。
 彼らは、視聴者やファンに楽しんでもらうことを目的として活動しており、そのためには時に大げさで派手な演出が必要になることもある。
 また、商業的な成功を追求するため、大衆が好むジャンルやトレンドに合わせた作品が生み出されることもある。
 一方、「芸術」とは、芸術家の感性や表現力によって生み出される、美的な価値を持つ表現のことを指す。その代表的なものとしては、絵画や彫刻、音楽、文学、演劇などが挙げられる。
 芸術は、大衆が共感することを目的としたものではなく、芸術家自身が表現したい思いや感情を形にするために存在する。
 そのため、芸術作品は時に、一部の人々にしか理解されないような深い意味や表現が込められることがある。
 しかしながら、「芸能」と「芸術」の間には、明確な境界線があるわけではない。例えば、映画は一般に「芸術」の範疇に含まれるが、ハリウッドの大作映画は「芸能」としての側面も強く持っている。
 また、歌手やミュージシャンが自ら作曲や作詞を行い、自分たちの感情を込めた楽曲を発表することもあり、その場合には「芸術」的な要素が含まれることがある。
このように、「芸能」と「芸術」は、その性質や目的が異なるものの、明確な境界線を持っていないため、時には交差することがある。そ
 して、どちらの領域に属するかは、人それぞれの解釈によって異なることがある。
 例えば、バレエやオペラは一般に「芸術」の範疇に含まれるが、人気歌手がバレエやオペラの曲を歌う場合には、「芸能」としての側面も含まれることがある。
 また、アイドルがアート展に出展することもあり、その場合には「芸術」的な側面が強くなることがある。
 一方で、「芸能」と「芸術」は、文化的な背景や社会の価値観によっても異なる。日本においては、古来より能楽や歌舞伎などが「芸術」とされ、高い評価を得てきた。
 一方で、昭和期以降には漫才やテレビドラマ、アイドルなどが「芸能」として社会的に認知されてきた。これらの差異は、時代の変化や社会の変遷によっても変わっていくことがある。
 ということで、色々考察してみたが、
自分の作品は「売れること」を意識するなら【芸能】で、感情やひらめきを表現したのなら【芸術】なのだと思う。
 当然、芸能の中に芸術を表現したり、
芸術の中で芸能を表現したりする。

 その匙加減が面白いし、難しいところでもある。
 画像サムネの言葉は私が考えたものです。


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