最初に
今回の話は真面目にお話しさせて下さい。
本当に尊敬する方々のお話なので、おふざけ無しで書いていきます事をご理解
下さいませ。
尊敬する私を可愛がってくれた全ての先輩方、ありがとうございました。
地元のアマチュアミュージシャンの先輩方から「プロ」を紹介された私。
同時期に、地元の高校の先輩「K」さんからも
「東京に行って、一緒にバンドで飯を食えるようになろう!」とも声を
かけられていました。
断る理由などありません。どちらも二つ返事で了承しました。
※(K先輩も現在はプロのシンガーソングライター)
今回は前者の方のお話がメインです。
当時は、「本気」でミュージシャンを目指していました。
自分の姿勢を世の中に認めてもらいたかったんだと思います。
東京にまた上京し心機一転プロへの道を模索し始めました。
最初は友人の部屋に居候し(後日、別ブログにて解説)バイト生活で金を貯め
声が掛かったらいつでもすぐに動けるような体勢をつくりました。
(専門学校時代での苦い経験を考慮し)
最初にお会いしたのは、ハードロック系ギタリストの「G」さん。
「G」さんも同郷でプロを目指し高校卒業後、上京。
長距離トラックの運転手とプロミュージシャンの「二足の草鞋」でした。
しかも、結婚もしてお子さんを持つ「パパ」でもありました。
Gさん:「君が音屋の〜君だね。初めまして!『G』です、よろしく!」
「G」さんはスラッとした細身の長身で、サラサラの茶髪のロングヘアー。
革のコートと黒いブーツを纏い、誰が見ても「ロックしてます!」と言う様な
出立でご登場。
出立とは正反対の「紳士的」な方で、物腰は柔らかく優しい方です。
私:「は、初めまして!紹介を受けて上京しました音屋の〜と申します!
まだまだ、未熟者ですがよろしくお願いします!」
Gさん:「あぁ、大丈夫だよ。そんなに硬くならなくて、同じ同郷同士仲良く
やってこうよ!」
私:「は、はい!おなしゃす!」
Gさんと居酒屋に入り、談笑。
地元での活動や上京した経緯。今どんな事をしているのかを聞きました。
G:「そうだ。よかったら僕が仲良くしているメンバーがいるから、
今度みんなの事も紹介するよ!」
私:「はい!喜んで!」
そんなこんなで、次回会うことを約束。
暫くすると連絡が入りました。
Gさん:「今度、僕の仲間の家で飲み会やるからよかったら来ない?」
飲み会(お酒は飲めないけど)には参加しました。
場所は東京の真ん中、上野公園の近くにあるマンションを指定。
Gさん:「お!キタキタ。ここだよ、よく来たね!」
私:「はぁ〜、本当にこんな所に住んでいる人がいるんだなぁ〜。」
Gさん:「僕の一番仲良くしてるベーシストの家なんだ。」
私は生涯、これほどまで良くしてくださったバンドマンを絶対に忘れません。
その人の名は「GON」さん。
私の中の偉大なるミュージシャンの一人です。
「G」さんに連れられ、「GON」さんの自宅に入ります。
GONさん:「おぉ!来たね!君が音屋の〜君だね!ようこそ、我が城へ!」
私:「初めまして、よろしくお願いします。お邪魔します!」
GONさん:「どうぞ、どうぞ〜!」
「GON」さんのお部屋は3LDKの作りで、一室が丸々「趣味部屋」になって
おり、そこに楽器や趣味の「プラモデル」が飾ってありました。
壁には有名漫画家さんと映った写真やら、サインやらがいっぱい。
男なら誰しも、こんな部屋を持ちたいと願うようなお部屋でした。
そこに、一本やたらと目立つベースが…。
私:「あ、あの〜このベース、カッコイイっすね!GONさんのですか?」
GONさん:「あぁ、そのベースは本当は僕のじゃないんだ。
でも、今はその人から『預かっている』って感じで使わせて
もらってるんだ…〇〇さんって知ってるかな?」
そのベースは知らなくても、そのベーシストの名は日本のバンドマンなら
誰しもが知っていて当然の人の名前でした。
その人の名前は、「TAIJI」。
元「X」(現X JAPAN)のベーシスト、「沢田泰司」さんのベースでした。
私の心の声:「何か、とんでもねぇ人達の所に来てしまったかも〜!」
事前に説明をさせていただくと、私はバンドマンのくせに本当に自分の興味や
関心のない事には全くと言っていいほどに「無知」な大馬鹿者です。
ですので、「TAIJI」さんが使っていたベースのデザインも知らなかったし、
事前にみなさんの情報も何も頭に入れてない状態で来てしまいました。
私:「す、すみません。俺、ロックだけじゃなくて音楽は広く浅い知識しか
持ってなくて…。」
GONさん:「あはははは、良いよいいよ!大丈夫!気にしないで〜!」
そんな風にこの場に集まった皆さんは優しく迎え入れて下さいました。
この後に、私は「GON」さん達と短くも楽しい音楽生活をさせて
いただきましたが今回はこの辺で!
音屋のkatsu