【ラジオ番組制作のプロに聞く!】基礎知識④〜アシスタントディレクターの役割とは?〜

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音声・音楽
ラジオ番組のプロデューサー、チーフディレクター、番組ディレクター、アシスタントディレクター、ミキサーはそれぞれ異なる役割を担っています。
それぞれの役割を分かりやすく説明します。

●ラジオ番組のアシスタントディレクター
いわゆるADは、スムーズな番組進行をサポートするために、具体的に以下のような役割を担当します。

1、番組制作の準備
アシスタントディレクターは、番組制作の前段階で、構成や内容についてディレクターと相談し、リサーチや取材の準備をすることがあります。またパーソナリティーやゲストの資料やキューシートを印刷準備したりもします。

2、スタジオセッティングの準備
番組制作の当日、スタジオのセッティングを行います。マイクや音響設備などの機材のセッティングや、出演者の待機スペースの確保などが含まれます。

3、番組の進行管理
放送中、アシスタントディレクターはメールの打ち出しや曲の準備、SNSの更新や発言内容のファクトチェックなどを行い、ディレクターやパーソナリティーのサポート行います。

4、スタッフのサポート
放送中は、アシスタントディレクターがディレクターの補佐として、スタッフのサポートを行います。番組制作に関する問題が発生した場合には、スタッフの問題解決のために走ります!

5、放送後のアフターケア
番組放送後は、アシスタントディレクターが番組の打合せの準備をすることがあります。番組の反省点や改善点を洗い出し、次回の制作に活かします。会議の議事録や次回までの課題をディレクターと対応できるようにします。

以上が、ラジオ番組のアシスタントディレクターが担当する具体的な役割です。番組制作の準備や進行管理、スタッフのサポートなど、様々な業務を担当することになります。

一般的にADは、きつくてつらいというイメージがあると思います。
ですが、業界的には「ディレクターになるための経験」という位置づけです。

あなたがもし番組制作に携わる機会があった場合に、いきなり「ディレクター」を任されたらどうしますか?

想像してみてください。
何をどうすればいいか分からない未経験のまま、現場責任者となるのは恐怖でしかありませんよね。

そのため、ADとしてディレクターの仕事を最も近くで見て学びながら、番組に携わることで「自分がディレクターとして活躍するための経験を積んでいる期間」が正しいスタイルです。

そこにはいわゆる雑用や庶務も入ってくるかもしれませんが、自分がディレクターの立場になった時にそんな作業を依頼できることが、番組進行の大きな助けになることは想像しやすいと思います。

責任がない分、実はADというのは気楽な部分があったりするのかもしれません。海外ではプロのADという職種もあるぐらいで、とても人気で引っ張りだこです。

私が新人の時に教わったのは「どこまで演者や関係者に気遣いできるか」がADの仕事が出来るかどうか分かれると教え込まれました。

例えばドリンクを用意するだけでも、この出演者Aさんは「常温の水」、Bさんは「緑茶」など。これを準備することで、演者も関係者も気持ちよく最高の番組が作れれば安い物ですよね。

番組進行のアシスタントが仕事なので、いい番組作りをするためには、色々なことを作業したり、時には自ら提案したり準備したり参加したりします。


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