昨今のコンプラ事情について考える

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ジャニー喜多川の醜聞がイギリスメディアに取り上げられ、日本芸能界における不文律は壊された
次にターゲットにされたのは松本人志。彼が昔に行ったとされる乱痴気騒ぎが週刊誌で記事になり、まさに仁義なきコンプラ爆撃が始まったように思われる
故人だろうが業界の大物だろうがお構いなし
何年前のことであっても、同性同士であっても、仮に同意があったとしても、現在のコンプライアンスに違反していたらアウトという状況になっている
しかも、そのコンプライアンスのラインは日々厳しくなっているのだから恐ろしい
松本に続いて、指原莉乃が渦中の人となった
後輩アイドルに対してキスをする動画が掘り起こされ、「お前もやってるじゃないか!」と糾弾されている
指原はテレビで松本の醜聞に関して「何年前のことでも関係ない、被害者に寄り添った雰囲気を望む」という主張をしてきた
まさか十年近く経って、自分の行いが批判されることになるとは思ってもいなかっただろう
ジャニーや松本と違う点は、地方番組とは言えテレビで行為を放送されているということ
放送されて10年も経っているが、これまでこの件に関して批判されることはなかった
暴走し肥大化しているコンプラが、指原の10年前の行為を悪行として浮かび上がらせた格好だ
指原にしてみれば「あの時はみんな笑ってくれたでしょ。今さらそんなこと言われても…」という気分だろう
しかし、何年前のことでも悪いものは悪いと主張していた手前、なあなあで済まされないことになってしまった
口は禍の元と言うが、芸能人は何か聞かれたら答えなければならない商売だからノーコメントを貫くのは難しい
コンプラに乗っかってコメントしていたその指原を、現在は一般人が叩いている
その様子を客観視すると、私としてはおぞましさと共に恐怖を感じてしまう
コンプラは、時間や真偽を問わず人の行動を断罪するモンスターとなったようだ
今は指原を叩いて笑っている側が、いつどのような形でコンプライアンスに食われるのかわかったものではない

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