トイ・ストーリー3と4とタロット0

記事
占い
お仕事前に映画製作会社やテレビ局のプロデューサーさんからアンケートが送られてくることがある。
ほぼ必ず入っている質問に「好きな映画・ドラマは何か?」というものがある。

芸大の脚本科などを出た人達と話すときもよく話題にはなる。
「好きな映画は何か?」と。
大学で脚本を学んだような人の口からはよく、ヨーロッパの聞いたことのない映画や、中東の映画監督の名前が出てきたりする。
さすがにみんな色々な映画を良く知っている。
そんな中、わたしは少しの羞恥心を持って「トイ・ストーリー3」と答える。
いや、なんだかんだでトイ・ストーリー3はよく出来ていて面白い。
隙がなく、いわゆる「ハリウッド脚本術」の結晶のような作品だと思う。
素晴らしい作品なのだが、マイナー映画が羅列された後に言うのはちょっと恥ずかしい。

そして昨日、今までなんとなく避けていたトイ・ストーリー4をテレビで放送していたので初めて観た。
個人的にはなかなか面白かったが、ネットで賛否両論なのも理解できた。
今まで貫いてきた「子供に遊んでもらうことがおもちゃの至上命題」というウッディの価値観が変わってしまったのが賛否の一因かな、と。

単純に「ハリウッド脚本術」的には、ボイスボックスを失ったアンディを見たボニーが改心して「声なんかでなくても私の友達よ」とか言って締めるのが、納まりの良い終わり方な気もするけど……まぁあえて制作陣はチャレンジしたのだろう。(ボイスボックス喪失エピソードは、当初ウッディボニーの接着剤として用意されてたような気がする)

よく映画の登場人物をタロットに当てはめたりする。
ダースベイダーなら「皇帝」、ドク博士なら「魔術師」といった感じで。
そういう意味でトイ・ストーリーは、みんな「愚者」。
ウッディもバズもポテトヘッドもスリンキーもみんな、いざとなったら勇敢で向こう見ずなかわいい「愚者」。
(タロットにおける「愚者」は、愚か者という意味は薄い)

トイ・ストーリー4もかわいい愚者だらけのおもしろ作品だった。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す