暇なときに読むコラム ①日本人食べることばっかり・編

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「日本人は食べることばっかりね」


先日、某情報ニュース番組を垂れ流しにしていて、テレビから聞こえてきたある外国の方の意見が、
「ほんとそれね!」と思ったので、ヒマつぶしコラム第一弾として書いてみたいと思います。

連日、この未曽有のご時世のせいで、
「〇〇が値上がりしました」とか、「〇〇の価格高騰が続いています」的な情報をよく耳にします。
値上がり自体は、今に始まったことではないし、珍しいことではないけれど、
ここのところ、特に食品に関しての値上がりっぷりが物凄いことは、身近なことでもあるから、気づき易く、
買い物に行く身としては大いに実感しています。痛いです。
以前の倍のお値段とか、普通にありますもんね。

すると、今度は
「今流行りの調理方法」だとか「コスパ最強〇〇料理」だとか、
いかに食費を安く済ませるか、という話題が沸騰していくのですが、ちょっと待ってください。そこはなんか違う気がする。
こういうのを見るたびに前から感じていたんですが。

ここでお伝えしたいのが、冒頭の、
「日本人て食べることばっかりね!」という、外国の方のインタビューのご意見です。
そもそも、別に日本人でなくてもみんな食べることは大好きです。(と思う)
ただ、日本の場合、ちょっと特殊であると思います。

例えば、一つの料理に対して使う食材やら調理方法が多彩すぎる。
という点。
トンカツにはキャベツだよね、いやもう、今はトンカツはご飯に載せてもオッケーじゃない?
じゃあ、トンカツとトンテキの違いってなんなの?
トンテキってなに?
トンカツにはソースだよね?
いや、私何もかけないけど
え、ケチャップじゃない?

どんどん話が調味料のことにまでズレていく多彩っぷり。
そして、
使うお肉はこういうものだとさらにお得ですよ・・・・etc.

私は、フードコーディネーター資格保持者ですが、さすがにここまで来ると、

「その辺の草でも食べて、たまにタンパク質摂ってればOKなんじゃない?」

と、うっかり言ってしまいたくなるときがあります。


こういった意味合いでの「日本の料理でどんなものが好きですか?」
という街角取材だったのですが、特に打ち合わせもなかったのか、
その外国の方は、

もー、なんかいろいろありすぎてよくわかんない、
っていうようなことを言ってから、
「お寿司?」「あとオそバ」「やきそば」
など、とりあえず答えていたのですが、そこに追い打ちをかけるかのごとく、
「お寿司のネタ的には・・・・」とかなんとか、聞かれると、
「Oh~(笑)」的なジェスチャーのあとに、

「日本人、食べることばっかりね!」

と、苦笑いで答えていた、というわけです。その先は、
よくわかんない。私日本人じゃないし。
といった感じでしたが、そのひとことには、
「ほんとそれね!」と、感じたわけです。


食べることはストレス解消なんだけど



諸外国にも、日本のご当地グルメ的な感じで美味しい食べ物がたくさんあるし、アメリカとかの主に首都部では、オートミールが常識、という感じになっていたりしますよね。地価のお高い街では特に。
ハンバーガー1個3000円
とか、普通だそうですが、もちろんオートミールで本物の肉じゃない。

今現在の状況はよく知らないのですが。

数年前に、弟が、出張で、アメリカに初めて行ったときに、

「物価が高いのはまだしもハンバーガーがもはや日本の高級食材レベル」

と言っており、高級食材レベルなんだけれどボリュームがすごすぎて、たくさん食べる気にならないし、そもそも全部食べ切れない量だったりします。

向こうの皆さんにとっては普通の量なのかもしれませんが、
ヘルシー食材を使用しているのにたくさん食べることになってしまったら、
結局おんなじことなのでは(健康と食費的に、)と、
ただの日本人の私は思うわけです。

もちろん、オートミールは動物愛護などの観点から見れば素晴らしいことなので、そこはここではとりあえず置いておくとします。

で、こういうことを、最近日本でもやり始めましたよね。
大豆でできたお肉とか。
お豆腐で作るハンバーグとか。

いいことだと思いますよ、同じタンパク質ですから。動物性か植物性か、の違いだけだし。

でもですね、悲しいことに、人間には必ず、動物性タンパク質が必要なのです。ヒトとはそういう生き物なんです。
こういう、人体が原始的に欲するものとか、
要らない物とか、人体の構成だけは変えられません。
じゃあ、その動物性タンパク質を魚や卵で補えばいいんじゃないか、ということになるけれど、

今、魚も卵も、めちゃくちゃ高いじゃん!!

おまけに、割とお安い干物とか、切り身の加工なんかならいいかな、と思うのですが、今度は、

「ザ・塩分問題」

が関わってくるという・・・。エンドレス・・・。
こんなエンドレスな題材ってあんまりないと思うのは私だけでしょうか。
食レポだけなら、みんな毎日必ず書けそうに思いますが気のせいでしょうか。
だって自分で何か作ればいいだけだし。

ストレスフリーに単純に美味しいものが食べられれば本来はそれで十分なはずなのに、いつの間にか私たちの舌はずいぶんと肥えてしまったようで、
毎日同じような料理では飽きるわけです。

でも、今、食材高いです。野菜とか野菜とか野菜とかもー。

だから、今度は調味料だとか、調理方法だとか、添え物とかサラダやら酢の物やら汁物やらで違いをつけようとするわけです。

そうやって、毎日みんな創意工夫するのが日本人の良いところですが、
食べてストレス解消する前に、

もう献立考えるだけでストレス。
ほんとに日本人、食べることばっかりだよね。
草じゃダメなのかね。


そこで、例えばめんどくさいから毎日おんなじものを食べることにするとします。これは義務でやることにします。
というか、私自身の朝に限れば毎日納豆ご飯と生野菜ちょっとだけなんですが。

すると、たぶん今度はその献立が習慣になってきます(たぶん)。
そして、万が一その食材を切らしたら、不満になります。
これもあんまりよくない。ストレス溜まる。

これと同じことが、多彩すぎる日本の料理にも言えることで、
(お店はとりあえず除いときます)
毎日違うものを食べることにするとして、それは義務だとします。

すると、今度はそれが習慣になってきます(やっぱりたぶん)。
日本人真面目なので。
そして、万が一連日で同じ献立になってしまったら、ちょっと不満になります。何か、オキテを破っちゃったみたいな感じに。
これもあんまりよくない。やはりストレス。


つまり、日本人が食べることばっかり、なのは、
一種の生活習慣病みたいなものではないかな、

と、思うのでした。
それくらい、実は恵まれている人が多いんだな、(自分含め)
ということを改めて考えさせられた、
「日本人は食べることばっかりね」
という、とある外国の方のご意見から考えた、お話でした。


※ちなみに、国家資格である栄養士さんと違い、フードコーディネーターというのは、基本的に料理の配置やコースメニューの出し方、
〇〇様式でのテーブルクロスの敷き方(なん十センチくらいまでテーブルから下げるとか)、のような提供する上での配膳についてのことや、カラトリーの置き方のような知識を学ぶ資格です。

カメラ撮影の際の具体的なやり方なんかも含まれます。

和、洋、中、デザートの分野全部覚えます。
そういったものを、店舗さんに提案したり、物件まで考えたり、
といったお仕事があります。
居抜き物件のするかどうか、だとかそういうのもやるんです。幅広いですが、
要するにビジネステイストの強い資格です。※

でも私そういうお仕事あんまりしてません・笑


次回のコラム配信は、一週間後を予定しています。
ヒマつぶしに、何かのネタに、お楽しみいただくためだけに書いてます。
お読みくださってありがとうございました。



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