始まりの夢。〈2019年の夏から秋編〉

記事
コラム
どこか深い地下空間。

私は岩場の洞窟のような場所に立っている。

石柱が向かって左側に

円を描くように立ち並んでいる。

その手前にも一本の石柱があり、

何か文字が刻まれている。

でも、その夢を見た当時の

僕には読めなかった。

円を描く石柱の上空に

きらきらと黒光りに輝く何かが

蜃気楼のように揺れて現れた。

黒龍だと感覚的に感じた。

あまりに真っ黒だったので

岩場の影かと思うほどだった。

黒龍はそのまま右から左に流れていった。

(場面切り替わる)

向かって右側の

岩場の断崖絶壁の斜面。

かなり高い場所に

赤い光に包まれた仏様を見た。

こちらは不動明王と思われる。

その赤は情熱的な赤というより

もっとピンクに近いような淡く優しい赤だった。

その光が広範囲にわたって

地下空間を照らしていた。

(場面が切り替わる)

僕の立っている目の前に

黒い何かが現れた。

感覚的に良くないものと感じた。

犬とか豚のような形を

しているように見えた。

そして、それがこちらに向かって

走ってきた。

やばい。。。そう思った瞬間

私の両隣に両親が現れた。

手には枕をもっていて、

三人で黒い何かを叩き込んでいた。

夢はここで終わる。

この夢を見てから

少しずつではあるけど

嫌な夢を見なくなった。

私はこれを〈始まりの夢〉と呼ぶことにした。

終わり。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す