今、「平屋」生活が熱い!!…平屋のメリットから、変化していく家の間取り。

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法律・税務・士業全般
物価高などで、いろんな業界で経済的な影響が心配されている昨今。
そうは言っても、不動産=家は生活していくために誰もが考えなきゃいけないもの。
そんな中、最近、お客様や住宅会社の営業マンと話していると、「平屋住宅」を建てたい…って話を良く聞きます。
今までは「老後の住まい」「昔ながらの住宅」といったイメージの強かった平屋が、なぜいま人気なのでしょうか?
今回は「平屋住宅」を掘り下げて考えてみたいと思います。

若い世代も平屋に注目…テレワークの影響!?

調べてみたら、国土交通省の建築着工統計調査によると、平屋の着工棟数は年々増加しています。
3年前の21年には約5万5000棟の平屋が建築されたようです。
12年の着工棟数約30,000棟から、約10年でおよそ2倍近く増えてるんですね!
新築戸建て全体に占める平屋の割合は19年に10%を超えましたが、10棟に1棟は平屋なわけです。

郊外の広い土地で平屋を建てる

いままでは高齢者の世代が好むイメージが強い平屋。
最近では20代や30代の若い世代も「平屋住宅」を建てたい…っていう話を良く聞きます。
恐らくこれって、テレワークとかステイホームの時間が増えたことが影響してるんでしょう。
家での過ごし方とか、マイホームの在り方を、イヤでも改めて考えなきゃいけなくなりましたからね。
特に通勤がある人は、今までは職場へのアクセス重視で、土地とか建物を検討していたと思います。
でも、リモートワークが当たり前になって来たことで
「郊外でもいいんじゃない?…」
「郊外なら土地も安いし、広い土地が買えるんじゃない?…」
っていう風に、「郊外の広い土地で平屋を建てる」という選択肢が広がったんだと思います。
今は落ち着いた感はありますが、一時のアウトドアブームも後押ししたのかもしれませんね。
平屋は地面が近いですから、土(外部空間)とダイレクトに繋がります。

実は、床面積とか敷地面積が、あまり必要のない平屋

働き方が変わったことで、マイホームの理想の形も変わって来ています。
最近は大手のハウスメーカーでも、デザイン性の高いおしゃれな平屋の商品の広告を良く目にしますよね。
私がハウスメーカーの営業をしていた頃も、昔みたいに大きな家が欲しい…という人は、だんだん減っていってました。
どちかというと、コンパクトで暮らしやすさを重視する流れに変化してたんです。
平屋と聞くと広い敷地を存分に生かして建てるイメージがあるかもしれません。
でも、平屋って、家事のしやすさとか、家族間のコミュニケーションの取りやすさなんかが特徴です。
そう考えると、実は床面積とか敷地面積ってあんまり必要ないんです。
昔と違って、少子化で核家族化が進んでる今、子供が大学とか進学したら、その後夫婦でずっと二人…
なんてのは珍しくないですよね。
家族の将来を考えて、大きな家を建てる…なんていう人は減って来てるんです。

そんなにいいの!?平屋のメリットとデメリット

でも、ほとんどの人が育ってきた2階建てとは違う平屋…どんな良さがあるんでしょうか?

■平屋のメリット

そういう私も2階建ての家で育ちました。
住宅会社でずっと勤めてきて、独立してからもいろんな不動産を目にする立場から言わせてもらうと…
ズバリ!平屋のメリットは「みんなが暮らしやすい」ところでしょう。
どういうことかと言うと「階段がない」。
つまり、小さい子も、高齢者も、身体が不自由な方も、ワンちゃんも。
みんな、階段がないから事故が起こる可能性が少ないし、家族の目が行き届く。
生活動線で言えば、たとえば洗濯と掃除。
洗濯物をわざわざ2階へ上がって干さなくていいし、掃除機かけるにも、上下の移動と、やっかいな階段の掃除も無い。
楽ちん。ロボットにワンフロア任せちゃってもいいし。
家と間取りのデザイン性も面白いのが平屋。
天井を張らないで、屋根勾配や梁を見せる仕上げにすれば、オシャレな抜け感のある空間に。
部屋の間仕切りをつけたり取ったり…子育てや老後のライフサイクルに合わせて、簡単に間取りを変えれるのも魅力。
室内に広めの土間を設け、庭とつながった半屋外の空間をつくる…なんてのも素敵ですね!
平屋は廊下が増えやすいのが弱点ともいえます。
でも、LDKから直接出入りできる部屋を設けることで、家全体を1室のように扱った開放的なデザインも可能です。
万が一大地震や火災が発生しても、上下移動がないので避難もスムーズにできますしね!

■平屋のデメリット

デメリットとしては、2階建てより屋根の面積が大きくなるため、瓦材とか断熱材とか費用と手間がかかります。
同じ様に基礎の面積も増えるんで、コンクリートとか配筋とか、地盤が悪ければ地盤の改良工事とか、工事にコストがかかります。
まぁ、これらの建築コストに関しては良く言われるマイナス面なんですけど、長い目で見たらそうでもないんですけどね。
たとえば2階建ての住宅は、外壁の補修が必要になったら足場の高さが必要ですけど、大掛かりな工事で無ければ平屋はいりません。
外壁の劣化も、2階建てに比べれば、維持費が抑えられる可能性があります。
しっかり屋根の軒を出してあげれば、紫外線や風雨の影響を受けにくいんです。
長い目で見たメンテナンスコストも考えると、そんな大きな差にはならないでしょう。

まとめ

コロナ禍をきっかけに、みんなが考えさせられた家での時間の過ごし方。
生活しやすくて、デザインも新鮮で、いろんなライフスタイルにも対応できると考えると、平屋の人気はまだまだ続きそうですね。
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