最近、仕事をしていて感じることがありまして…
それは、業者でもエンドユーザーでも、動いてるなー動いてないなーという、市況の「流れ」を感じるということです。
ハウスメーカーで営業をしていた時、ショールームに来る人が少ないなー、今月は動いてるなーとか、なんとなく人の動きを感じることはありました。
ついこの間までも、なんか市場の雰囲気が静かに感じるな…と思っていたら、ここ新潟県でコロさんの感染者が一気に増えてました。
業者と話していても、家族が感染して家から出れないとか、社員が事務所にいなくて会社から出れないとか、本人が感染、発症してなくても人の流れに影響が出てしまうんですね。
当然、営業マンにとったら、商談のアポイントもなかなか取りづらかったでしょう。
そうなると、不動産会社に来ていた物件への問い合わせも、当然静かになりますよね。
でも、最近思うのは、もっと「大きな」流れの中で左右されてるんじゃ?…ということです。
家づくりと経済はつながってる!?
当然ですが、「家」は大きな買い物です。
車とか他の物と比べてみても、買うために数千万円もかけなきゃいけないって、なかなかですよね。
しかも、現金で買える人なんてほとんどいないわけで、買う時は30年とか35年とか、途方もない年数の借入期間で住宅ローンを組むわけです。
住宅ローンを含めた資金計画で失敗しないようにするためには、住宅ローンに関する知識や、頭金とか金利のことも勉強しなくてはいけない。
更には、市場や金利に関わる「経済」のことも知っておかないといけないですよね。
でも、けっこうみんな、これをバラバラに見ちゃうんですよ。
家が欲しい ⇒ ローンを組む ⇒ 金利?経済?今が建てる時なんだから関係ない…
家を売りたい ⇒ 土地を探してる人を探す ⇒ 建材費が上がってるけど家売る仕事だから言ってもしょうがない…
土地を売りたい ⇒ 土地の情報を知らせる ⇒ 住宅建築の総額が上がってる?土地が売れればそれでいい…
こんな風に、自分が置かれてる環境とか、直接関わってることしか見ようとしないんですね。
でも、景気がいい悪い、建築費の変化、金利の動きって、それぞれ常に影響してるんですよね。
最近、ここ新潟でも中古マンションとか中古住宅の市場の動きが激しいです。
木造住宅でも、2、3年前と比べて、坪単価が10万~30万も上がってしまえば数百万~1千万ほども違うわけです。
そりゃ、給与水準が変わらなければ、土地を買って家を建てられないから、中古市場に流れるわけですよね。
じゃあ、そんな状況で、土地と家を買う価値ってなんなのか? どうやって土地と家の市場を活性化していくのか?
業者も、買う方も、経済全体で見ないと、なんにも「見えなくなっちゃう」と思うんです。
たとえば、景気がいい時は金利は上がりますし、景気が悪い時は金利が下がる…これってなんとなく分かりますよね。
金利が低い時は住宅ローンの金利も低いですし、上がれば高くなりますが、今は超低金利時代と言われるくらい、ローンが組みやすくなっています。
でも、長期の住宅ローンの金利は長期国債に連動して変化するので、今後の経済の状況や長期国債の金利の変化次第では、どうなるかわかりません。
また、日銀が金利政策で制御できる間はコントロールされてますが、今のような異常な低金利状態がいつまで続くかなんてわからないわけです。
経済や政治、ビジネスに意識を持つようにすれば、必ず「不動産」に対しての自分の見方が生まれてくると思います。
住宅会社や不動産の動向や、金融機関の新しいサービスや、どっかの企業が街づくりをはじめたり、マンションを建てたり、税制が改正されたり…
・家を建てることの自分にとっての価値って?
・これから日本人は、どういうところで生活していくようになるのか?
・これからの時代は土地を買って家を建てる? それとも中古住宅・マンション?
・家を建てるなら、こういう家
つまり「不動産」という買い物をしようという時に、自分の中で最適な考え方で買い物ができるようになると思うんです。
不動産の場合、何を買うのか、どういう生活をするのかで何百万、下手したら千万以上の差になります。
どういう選択をするかによって、生涯の資金計画が変わってしまうといっても、言いすぎではない。
だからこそ、いまの経済で不動産ってどうなるんだろう? いまの金利ってどうなんだろう?…
なんとなく普段のニュースから、不動産につなげて考えてみるだけで「家づくり」を考える時の気づきになるかもしれません。