【保育系大学入試小論文対策】大妻女子大学家政学部ライフデザイン学科'20年学校推薦型選抜公募改作

記事
学び

(1)問題




以下の(1)(2)の両方の課題について、所定の用紙に合わせて800字以内で答えて下さい。



(1) 現在の生活で、日本で子どもたちが直面している問題や解決したい課題について、述べて下さい。ただし、生活については、あなたの身近なことから日本の社会情勢まで幅広く考えた上で、あなたが特に取り上げたいものを選んで下さい。



(2)(1)で述べた課題を解決するために、本学科でどのようなことを学びたいか、述べて下さい。

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(2)解答例




 現代社会においてデジタル技術の発展は目覚ましい。いまや生成AIで死者の声を復元し、芸術作品まで創造する時代となった。現在の私たちの生活のなかでもスマホが完全に溶け込んでいる。朝、目覚めたらスマホの電源を入れて、メールやその日の予定を確認し、株価や天気予報をチェックする。このようなスマホ依存は年を経るにつれ低年齢化している。いまや保育園や幼稚園児まではスマホのゲームアプリで遊び、保護者も子どもにスマホをいじらせておけば手がかからないと放任どころか、むしろ積極的にスマホを持たせている有様である。



 このような状況の下で子どもたちは絵本を読まなくなり。友だちとの遊びよりもネットの中でのひとり遊びの世界に閉じこもるようになり人間関係の希薄化に拍車をかける。最近のアンケート調査によれば、大学生が本を読まなくなったという。こうした若者の活字離れは、幼保時代からネット環境に晒された結果生じた事態ではあるまいか。



 私は将来、幼稚園教諭になった暁には、子どもたちに絵本を読んでもらうことで、読書の習慣を身につけさせ、ネット依存、デジタル偏重の生活から一歩距離をおけるリテラシーを涵養したい。読書の効用としては、活字を通して子どもたちは、登場人物、つまり他者の心の機微を学ぶことにある。このような経験がないと、自他の区別がつかないまま学齢期に至り、学校でクラスメートに対して利己的な行動をとったり、友達に暴言を吐いて傷つけたりするといった子どもが増える。

 読書を通して人間理解を進める子どもを育てるために、私は貴学で発達心理学を学びたい。この学びを通して得た知見を児童教育の現場で生かし、子どもの生育過程における読書を通した情操教育を行う。こうした実践を通して、現在の生活で私たちが直面しているスマホ依存とそれに伴う人間関係の希薄化という問題解決の一助となれば幸いである。(799字)



注記.



元の問題は以下の通り。

(1)現在の生活で、日本人が直面している問題や解決したい課題について、述べて下さい。ただし、生活については、あなたの身近なことから世界情勢まで幅広く考えた上で、あなたが特に取り上げたいものを選んで下さい。

(2)(1)で述べた課題を解決するために、本学科でどのようなことを学びたいか、述べて下さい。



大妻女子大学家政学部ライフデザイン学科は保育士・幼稚園教諭養成のコースではないので、保育系大学向けに改作した。

OK小論文をご受講の方で、上記の原題の解答解説をご希望の方は配布します。


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