「ガクチカ」は怖くない

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学び
就活、エントリーシートでの3大要素と言えば、お決まりがあります。
それは、

・自己PR
・志望動機
・学生時代に力を入れたこと

どれもが初めての経験ですから戸惑うことだと思います。
私が相談を受ける比率も多く、その中でも難航するのが、学生時代に力を入れたこと、通称、「ガクチカ」です。

自分は、周りの学生に比べて、何も誇れる部分が無いと、多くの学生は思いがちです。
しかし、多数がそうなのですから、ここで思い悩む必要は無いと言って良いかと思います。
しかし、何とかして仕上げなければならない。
そのためには、「視点」や「コツ」を知る必要があると思います。

ガクチカの目的

まず、ガクチカはあなたがヒーローやヒロインであった話を聞く目的ではありません。
就職活動の1つとして設問されているのですから、あなたが何を考えて、どう取り組んだのかを表現すれば良いのです。

ありがちな例で言えば、「アルバイトでコミュニケーション能力を身につけた」というネタがあります。
もちろん、それを取り上げること自体は問題ありません。

しかし、企業側が聞きたいのは、そのリアルです。
取り組み方と言い換えても良いと思います。
何をしたのかも大事かもしれませんが、「何を考えてどのように取り組んだのを知りたい」のです。
なぜかと言えば、その会社に就職したとします。
面接官は、「この人が入社後、仕事にどのように取り組んでくれるだろうか?」をガクチカを通して、知りたいと思っているからです。

話を戻しますと、ヒロイックな内容は、必ずしも必要ではありません。
アルバイトで言えば、「知らない人と上手く話をできるようになり、新しい出会いに積極的に興味を持てるようになった」でも良いですし、「最初は分からなかった仕事内容も、続けていくうちに意味を理解し、手際よく進められるようになった」でも正解です。

アルバイトをしないとガクチカは書けない?


では、アルバイト経験が無いとダメなのか?
決してそうではありません。
学生なのですから、力を入れた勉強で、もちろん構いませんし、その取り組み方を聞きたいと思っています。

コロナ禍以前には、イベントやサークル活動をテーマにして書く就活生も多かったです。
しかし、そもそもこういったイベント自体が困難になった状況もあります。
アルバイトも飲食店自体が休業したりで、予定した学生生活を送ることも困難だった方も多いのではないでしょうか?

しかし、そこでも何かしらの工夫をして、大学生活を送ったことは事実です。

ガクチカ作成のエピソード


私が支援した学生にこんな1人がいました。
極度の人見知りで、まず、初対面の人とは挨拶もできないし、目を合わすこともできない。
私との初対面でも、呆然として立っていたので、こんな会話?をしました。

「まず、椅子に座ってみましょうか?」
・・・黙って、座る。
「今日は、就活での相談ですか?」
・・・小さくうなずく。

まず、本人の声を聞けるまで、3分の時間がかかりました。
そんな学生さんでしたが、面談を繰り返す中で、考え方や行動のモチベーションやパターンを、お互いに共有できました。
完成したガクチカは、授業を受ける際の取り組みに関する些細なもの。
題材やエピソードも地味なものでしたが、しっかりと人物像が伝わるものになりました。

時間はかかりましたが、応募書類は完成、面接の練習をして、周囲よりは遅いタイミングでしたが、無事に内定を獲得し、入社。
しっかりと社会人として働いています。

ガクチカの仕上げはプロに相談がオススメ


つまり、結論を言えば、必ず人には価値があります。
それを仕事にどう活かし、結び付けてやるかという第三者の視点が必要なのです。
それは、特別な能力を求めているのではなく、人となりや個性を、仕事という中で、どう活かせるかを考えて、相手に伝え行動することです。

タイトルにした通り、「ガクチカ」を恐れる必要はありません。
ある題材を元に、自分の考え方、取り組み方を知ってもらうこと、そして、それが企業で入社後に活かせることを伝えられれば成功です。

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