今週の日経平均(10月1~2週)

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今週の日経平均は25937→27116円でTOPIXは1835→1906㌽でした。先週末のアメリカ株が下げたので月曜日は朝のうちは売られて25621円まで下落したもののそこから切り返してその日は26215円で引ける。翌日もアメリカ株は大幅上昇。英は最高所得税率引き下げを撤回。米は9月ISM製造業景況指数や8月建設支出が予想を下回った事で利上げペース加速懸念が後退し、長期金利低下に伴う買いで一段高。翌日(火夜)も8月JOLT求人件数が予想を下回り7月から大幅に減少した結果を受け労働市場の需要鈍化を見込み大幅利上げ継続観測が緩和。長期金利が一段と低下すると、さらなる上昇に繋がった。その後も上昇し4日続伸。雇用統計を警戒して米国が下がり国内も連休前と言う事で金曜は下がったが、底堅い動きではあった。日経平均は週間で1000円以上騰がったが、個別で見ると後半はリバウンドが終わって下がりはじめた銘柄とその後も堅調に推移した銘柄に分かれたように見えた。レジャー関連やレーザーテック(6920)、好決算期待銘柄や年内に権利月を迎える好配当銘柄、ディフェンシブ系などは買われた印象だったが、三菱自動車(7211)は一時3日の安値を下回ってしまったし郵船(9101)などの大手海運株は最近つけた年初来安値に再び近づいて終えた。そろそろ決算発表が本格化するが、7&IHD(3382)とローソン(2651)は発表後売りに押され、4日に上方修正・増配・自社株買いを発表した伊藤忠商事(8001)はその日は大きく上昇した。

海運株の話に移るが、コロナショックで日経平均は2020年3月1日に16358 円の安値を付ける。その頃のコンテナ船の運賃指数は900くらいでその年の秋から(湾岸の混雑などで)上昇しはじめ10月1000、11月1200、12月は1600を超える。21年は1月中に2000を超え、8月には3000に到達(年末は3300代)。今年の2月前半に3587の高値をつけてからは徐々に下落していく。お盆(8月前半)までは3000代を維持していたが、それ以降急激に下落している。混雑緩和で落ち着いて来たと言う事だろう。ムーディーズも海運の23年の見通しを「ネガティブ」に引き下げている。コンテナ船事業者は23―24年には供給が需要を上回ると見込まれ、市況が軟化する兆候が出てきた。ドライバルク市場は、グローバルGDP(国内総生産)の伸びが鈍化し、用船料が下がると予想。特に中国の鉄鉱石輸入が減るのでケープサイズの市況に影響。ただしタンカー市場は上昇傾向な事もあり全体的にはコロナ禍前の水準は上回る見通し。2年前の商船三井の株価は3分割した現値と大差ないが、来期以降の経常利益見通しは1400~1500億円と昨年の5分の1の水準になる。

雇用統計の後は13日に9月の(米国)消費者物価指数の発表があり、オプションSQもある。物色対象から外れている銘柄は下げがきついと思われるので注意したい。





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