10分でわかる志望校の選び方

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夏です。
この時期は「志望校が決まらない」、「志望校が決まらないと頑張れない(本当はそんなことはありません)」という相談を多く受けます。
最近は情報が簡単に手に入るようになりました。ただ、志望校も簡単に決められるかとういうと、実はそうでもありません。
情報が多いがゆえに「なにが正しいかわからないから決められない」、「自分事にできない」ということが多く起きます。
今回は志望校が決まらないお子様をお持ちの親御さんや、志望校の決め方が分からない子どもたちへ向けて、志望校の考え方をまとめました。
(ここでは主に、中学受験、高校受験を想定して書いています。)
① 志望校の決め方
簡潔にお伝えすると、「実際に通うことをイメージする」ことが重要です。
「なんかよさそう!」という感覚も大切です。ですが、高校は毎日通うもの。距離が遠ければ通うことは当然しんどくなります。
また、頑張ってレベルの高い学校に入学すると、「合格したら学校生活楽しむぞ!」と思っていても、勉強についていくことが大変になり遊んでいる余裕はなくなることはよくあります。
特に中学受験で親御さんが志望校選びの主体となる場合は、理想が先行するので注意が必要です。「うちの子が通っているところ」をうまくイメージできる学校の方が入学後の生活が安定するでしょう。
「憧れは、理解から最も遠い感情だよ」と、どこかで誰かが言っていましたね。
② 志望校を決めるポイント
志望校を決めるポイントはいくつかありますが、①に書いた「実際に通うことをイメージする」なかで重要度は変わってきます。
・公立or私立 
・距離
・偏差値(学力レベル)
・校風・校則
・進学率
・部活
・学校行事
・制服
このあたりのポイントで優先順位をつけると、だいぶ学校が絞れてきます。ぜひ番号をつけて考えてみてください。
③ 情報の集め方
②で志望校選びについてどこを大切にしていくかが決まれば、いよいよ情報収集です。
夏の段階では「志望校を一つに絞らない」ようにしてください。
特に学力レベルごとに志望校を設定するようにしてください。なぜなら、今の段階で受験時の学力はまだわからないからです。「爆伸び」するかもしれませんし、「微増」にとどまるかもしれません。はたまた「変わらない」「下がってしまった」という可能性も、受験においては0ではありません。
そうなったときに1つを志望校に設定していては、詰んでしまいます。「よくわからない学校」を受けるわけにもいきません。備えあれば患いなしです。
思った以上に成績が。上がっても、下がっても、対応できる状態にしておきましょう。
※高校受験においては、公立高校志望の場合は私立の併願校選びもしておきましょう。
◎受験情報冊子
本屋さんに行けばほぼ確実においてあります。レベルや距離、部活や制服、バイトの可否、プールの有無、受験についての情報など、かなり有益な情報が得られます。
◎各校HP
気になった学校のホームページは必ず見てみるようにしましょう。受験情報(倍率や過去問など)や、説明会の日程・予約等が載っています。最近の説明会は予約制が多くなっています。
◎説明会
百聞は一見に如かず。説明会は最もその学校のことについて深く知ることのできる機会です。気になった学校についてはできる限り、説明会の日程(予約開始日時含む)を把握して参加してみましょう。
実際に通うかもしれない学校、実際にお世話になるかもしれない先生、実際に同じ高校の生徒になるかもしれない先輩、見ておかないといざというときに「志望校はここでいいのかな」と決心がつかなくなります。
※受験情報については、ぜひ親御さんが最大限の協力をして集めてあげてください。私の経験上でも、勉強について口を出すより、受験の情報を提供してあげたほうが何倍も聞く耳を持ってくれますし、喜ばれます。子どもが勉強に集中できるように、受験についての情報はぜひ親御さんが集めてあげてください。
※「学校の口コミ」はあてになりません。大抵の学校は、よく調べれば悪いことが出てきます。口コミは「どこかの誰かの意見」であり、「あなたの意見」ではありません。感じ方は人それぞれです。実際に自分の目で見て確かめることを強くお勧めします。
◎塾
受験のプロに相談するのも1つの手段です。
受験校の情報や、第三者の意見を、対話形式で聞くことができます。ネットが苦手だったり、情報を集めたうえで結局どうしたらよいかわからなくなってしまったりした場合は頼るのも手でしょう。
行けば必ず受講につながるような話になります。これは塾も運営していく中で必要なことなので仕方のないことです。
親切な塾であれば、勉強方法や必要な学力、その身に着け方を教えてくれます。学力をつける方法として、その塾が(費用面を含め)最適であれば通う、そうでなければ通わない、と割り切って話を聞いてください。
以上、志望校の決め方、志望校を決めるポイント、情報収集の仕方をまとめてきました。
中学受験、高校受験、大学受験で決め方が変わる部分もありますが、
「実際に通うことをイメージする」のはどの受験でも非常に大切です。
後悔のない受験になるよう、しっかりと志望校を決めていきましょう!

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