中学受験の明日のために その78 人は短所ではなく、長所で足元をすくわれる

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 子供の頃は、自分の短所に目がいきがちです。大人になっても自分の短所ばかりに目がいく人がいます。これは自然のことで、人は自分の長所になかなか気づきません。しかし、人は長所で足元を救われ、短所で愛される事がよくあります。

頭の良い人は、その頭が原因で不幸になったり、容姿が美しい人は、その容姿が原因で不幸になったりするのです。反対に、記憶力が悪いと悩んでいる人は、その記憶力の悪さで幸せに生きる事が出来たりします。

受験勉強をしていると、苦手科目に悩んだり、勉強しようと思ってもすぐに辞めてしまうなど、意思の弱さに悩んだりします。一見短所に見えますが、実は自分を幸せにしてくれる場合があるのです。苦手科目だからこそ先生の話をよく聞いて正しい知識が身につくかもしれません。意志が弱いからこそ、継続できるやり方を自分で工夫して見つけるかもしれません。

自分の気持ちや考えに従って、勉強が楽しくない時は無理に勉強しなくて良いことがあります。知らない事を知るというのは、本来人間にとって楽しい行為です。強制されるから嫌いになってしまいます。そろそろ勉強しないといけないな、と思う時がくるまで少しの間楽しい事をするのは悪いことではありません。

元メジャーリーガーのイチロー選手も、野球の練習をしたくない時は、したくなるまで待つと言っていました。あれほど野球が好きなイチロー選手ですら、仕事になってやらなければいけない状況になると、嫌になるのです。嫌になるのは短所ではありません。今まで頑張ってきたからこそ嫌になったのです。そこで無理をするともっと嫌になりかねません。

バランスが大事です。よく学んでよく遊ぶ。勉強しすぎても考えが凝り固まってきますし、遊びすぎても成績は上がらないままです。放っておいても人は自然とバランスを取りたがるものなので、あまり短所に目を向けず、長所に自惚れない事が大切ですね。

今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。

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