デザイナーズと謳う“あやしさ”

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デザイン・イラスト
デザインの大学で院生をしているとき、指導教授から小論文を適当に書いてきなさいと言われ、テーマを『デザイナーズと謳うもの』として提出したのを覚えています。

世の中にはデザイナーズ家具とかデザイナーズマンションなどとアピールする広告がありますが、私のようなプロからすると何を言っているのか意味不明なのですよ。なぜなら、デザインのなされていないものなど存在しないから。そもそも、商品がカタチとなる過程でデザインが施されていないわけがないでしょう(笑)。家電なら家電、マンションならマンション。そこには立派なデザインが備わっているのです。

食レポで例えると、「このカルボナーラ、おいしく作られていて、おいしいですね♪」と言っているようなものです。二重敬語みたいな煩わしさというか、なんとかしてデザインのクオリティを自慢したいせいで、フレーズの矛盾に気づいていない。

だから、こういった誇大広告的なコピーを使っているメーカーとかは余り信用しません。騙そうとしているか、文法を知らないか、どちらにせよ誠実さを感じないのでスルーしましょう。

日常にあふれるデザインだからこそ、よ〜く見極めましょうね。


デザインのことで知りたいことがあれば何でも気軽に相談してみてください。メッセージからでも結構ですよ。

それでは。
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