ココナラでこんなことをしています

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ココソーに読後感想や校正を依頼すると、何が納品されるんだろう。
超大作に対して5行程度の感想だったら嫌だな……。
上から目線の批判ばかり並んでいたら立ち直れない……。

多くのご依頼をいただくなかで、当サービスの良し悪しについての判断材料を何一つ提供していないことに気付きました。
いまさら、ですね。

皆さまに安心してご依頼いただくために、実際の納品ファイルのほんの一部を公開いたします。
※承諾を得て掲載しております。

読後感想

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読後感想はプレーンテキストにて納品いたします(.txt)。
直近の記録ですが、7万5,000文字ほどの作品に対し、読後感想は1万2,000文字程度、5万文字の作品に対して、読後感想が1万文字程度となっております。

作品の傾向によってかなり差が出ますので、一例としてお考えください。
ギャグ要素が強い作品ですと読後感想は比較的少なめで、文学要素が強くなっていくに連れて文字数が増えていきます。

①皆さまからいただいたご質問や、ここに注目してほしい!というポイントについて、一つずつ書いていきます。
画像中には2項目しかありませんが、実際はもっとたくさんいただきました。
いただくお題が多いほど、納品ファイルは充実します◯

②一般的にはAでも、この作品にはBがいい。正しいのはA、でもBのほうがしっくりくる。
こんなふうに、その作品をより良くする方法や選択肢を提示します。
「私はこういう主義だから、絶対にコレ!」という押しつけは一切いたしません。

③ここからが読後感想のメインです。

④作品を読みながら、気になった部分に印(+ひと言)をつけていき、全て読み終わったら印をつけた部分を抜き出します。
この事例ですと7万5,000文字ほどの作品で、38個所抜き出しました。5万文字で27個所の場合もあります。

数が決まっているわけではなく、注目ポイントが1ヶ所にまとまっている場合は数が少なくなります。
また作品に没頭しすぎて印をつけずに突っ走ることも頻繁にあります。

⑤抜き出した一文一文に対して、感じたことをお伝えします。
個人の感想ですから、依頼者様の意図から外れているかもしれません。まるで子どもの作文のように「◯◯だと思いました」が続くかもしれません。
読者に何かを考えさせる、感じさせることができているわけです。素晴らしいですよね。

⑥書いてある内容をかき集めて、勝手な考察を繰り広げることもあります。
読者の数だけ解釈があるのが小説の醍醐味です。「そういう解釈もあるのか!」という気付きにつながったらいいなと思っています。

校正

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校正では、文字を目で追いながらPCの読み上げ機能で音を聴き、誤字脱字を拾います。また目視で誤変換や誤用もチェックします。
上記画像では、誤字の指摘をしています。

Microsoft Wordのコメント機能を使ってアドバイスを記入しますが、納品の際はPDFファイルに変換しますので、Wordが閲覧できない端末でも問題ありません。
もしPDFも開けないようでしたら、画像化もできます。

kouseiword1.jpg
ミスではないけれど、こうすればもっと読みやすくなりますよ、分かりやすくなりますよ、といったアドバイスも校正サービスに含めて行っています。

①は助詞「〜の」の連続についてコメントしていますね。

②連続しているから間違っている、とはいえません。読みやすさを考え、別の言葉に置き換えられるなら置き換えたほうがいいかもしれませんよ、というご提案をします。

③ご提案の場合、少々抽象的な説明になることが多いので、例文を併記するようにしています。
「こうしたほうがいいですよ(でも私は書けないけどね!)」だと、ちょっと無責任なので、可能な限り例文は書くつもりです。

④こちらは「〜という」が何度も出てきていることについてコメントしています。
これもまた間違いではありません。気にしない読者もいます。ですから必ずしも修正する必要はないのです。

ただ、この作品のここの部分はどうしても「〜という」を削ぎ落としてほしい!と思ったんですね。そう思ったから、思ったことをそのままコメントとして書いています。

アドバイスやご提案は、受け取る方によって「批判」に感じることがあります。
ですから改善提案をするときは、できるだけ「理由」や「効果」を添えるようにしています。
そして納得性を高めるために、例文も書きます。

3種のサービスの違い

サービスとしては以下3つを提供しています。

・読後感想
・読後感想+簡易校正
・校正

読後感想+簡易校正では読み上げを使いません。いつもどおり読み進めていき、誤字脱字や誤用に気付いたら拾っていきます。

校正サービスは校正のみ、読後感想はお渡しできません。
とはいえ、大抵感想も添えてしまうのですが。伝えたくなっちゃうんですよね……。

1年ほど前から開始した校正サービスは、嬉しいことに大変ご好評いただいております。

長年Webメディアの校正に携わり、読みやすさ・読みにくさの指標や、ついつい入れてしまいがちな頻出単語、間違いやすい表現などが頭の中でデータベース化されつつあります。

小説は教科書ではありませんし、学術書でもありません。エンターテインメントです。
そのため、日本語としての正しさばかりにこだわると、作品を殺す可能性があります。

皆さまの作品をより面白く、より悲しく、より怖く、より美しくするために、今後も日々精進してまいります。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
ココソー
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