自己肯定感って何? 日本人はどうして自己肯定感が低いのか。
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「自己肯定感」とはよく耳にする言葉ですが、一体どういう意味でしょうか。この「自己肯定感」という言葉は1994年に高垣忠一郎(臨床心理学者)によって提唱されたのですが、この言葉の意味を辞書で調べると、「自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する語(実用日本語表現辞典)」とあります。
もっと分かりやすく言うと、「自分は大切な存在だ」「自分は愛されているのだ」「自分は生きているだけで意味があるのだ」と自分で思える気持ちを表しています。日本人はこの自己肯定感が極めて低いというのです。
国立青少年教育振興機構が2018年に公表した「日本・中国・韓国・アメリカの4カ国の高校生を対象に行った意識調査」によると、「私は価値のある人間である」という質問に対して「YES」と回答した割合は、アメリカ人が83.7%、韓国人は83.7%、中国人は80.2%に対して、日本人はなんと44.9%という極めて低い数字でした。裏を返せば「自分に価値がない」と感じている日本人の高校生が、半数以上もいるということです。
また内閣府が2019年6月に公表した「令和元年版 子ども・若者白書」では、「日本の若者の自己肯定感は諸外国の若者に比べて極めて低い傾向にあり、同時に実施した欧米など6カ国(韓国・アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・スウェーデン)の若者の回答と比較すると、最も低い実態にあった」という結果を発表しています。
私はこれらの結果に愕然としました。
日本という国は諸外国に比べて治安も良くて安全で美しく、目に見える貧富の格差も比較的少なく、衣食住や教育もほとんどの国民が十分に受けられているはずなのに、それは一体何故なのでしょうか。
そこで日本人の自己肯定感を低くしてしまう原因について、以下に詳しく述べていくことにします。
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