第33回出光音楽賞:務川慧悟氏のある日の演奏プログラム

記事
音声・音楽
先週、第33回出光音楽賞の受賞を発表されたピアニストの務川慧悟氏。
(受賞おめでとうございます🎉)
私は2018年の浜松国際ピアノコンクールで彼の演奏を聴いて以来のファンで、コロナ前には生演奏を聴きにホールへ足を運んでいました。

最も印象的だったのは2019年に掛川の比較的小さな会場で行われたリサイタルで、そのときのプログラムは以下の通りです。

・R.シューマン:子供の情景 op.15
・ブラームス:4つの小品 op.119
・ラヴェル:マ・メール・ロワ(務川氏自身で独奏用に編曲したもの)
・フォーレ:ノクターン第9番 ロ短調 Op.97
・ドビュッシー:前奏曲集 第2集より
・アンコール曲:ショパン(別れの曲?)、その他

当時ブラームスのOP.119を練習中だった私は、当然彼の弾くブラームスを聴くためだけに兵庫から掛川くんだりまで足を運んだといっても過言ではないくらいだったのですが、衝撃を受けたのはラヴェルのマ・メール・ロワでした。その日に演奏したどの曲よりも生き生きと響いていてそれはもう素晴らしかったんですよ! ブラームスとR.シューマンももちろん良かったんですけど、ラヴェルのフィット感に比べると雲泥の差がありました。フォーレ以降の演奏に関してはこの記事を書くにあたり改めてプログラムを調べたときに「そうだったっけ?」と思ったくらい記憶になかった始末…アンコールの記憶もまったく無く…💦 そのぐらい彼の弾くラヴェルが凄かったっていうことですよ。こういうことがあるから実際に生演奏を聴くのが大好きなのですが。笑

ふとその経験を思い出し、務川氏とそのときにプログラムで選ばれた作曲家の占星術データで相性を見てみたら思わず唸ってしまうような結果が出ました。
スクリーンショット 2024-03-20 10.56.17.png

ラヴェルとの「調和」が見事に振り切ってます。
私の音楽に対する嗅覚もあながち間違ってなかったですね。笑
ただこの嗅覚はスピーカーを通した音を聴いているときにはほとんど発動しません。判断するのに十分な響きが足りないからです。

務川氏は2022年にラヴェルのピアノ作品全集のCDをリリースされていますが、それも大いに納得です。また生で聴きたいですね。

そんな務川氏に今後弾いてほしいのは、ヘンデルの作品ですね。ラヴェルに負けず劣らず彼と「調和」が振り切っている作曲家なんですよ。古楽を専門に勉強していらっしゃるのでなおのことフィットするんじゃないでしょうか。
あと、鍵盤楽曲は少ないですが、リムスキー=コルサコフなんかも相性が良いです。

※後日当時のプログラムが出てきたので一部加筆修正しました(2024/3/20)




サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す