過食嘔吐は大規模なメンテナンスへの警告。

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コラム

昨年度、コロナウイルス感染症が5類に移行した初夏のこと。

コロナウイルス感染症が5類になっても高齢者施設に勤務しているので常にマスク生活なのですが、
それでも、マスクを外すような機会が出てくるかもしれないなと思い、自分の顔を改めて意識して見たところ、
「あれ?」と思うことがありました。

数年前より鼻の下に小さなイボができて嫌だなと思っていたのですが、マスク生活で気が付かないうちに、何だか大きくなっていることに今更ながら気が付きました(ほんとに情けないほど今更ながらでした)。

「皮膚科で除去してもらおう」

そんな簡単な気持ちで皮膚科を受診したところ「皮膚がんの可能性があるので大学病院を紹介します」と言われ、
思いもよらない展開に「え?どーいうこと?え?は?うそでしょ?」とザワザワと心乱され慌てふためくようなことがありました。

すぐに紹介状を手に、関東でも有名な大学病院に行き検査してもらいましたが、結果としては良性の腫瘤とのことで一安心。

検査結果を聞くまでは自分の顔がどうなるか心配で心配でたまりませんでしたが、
形成外科とコラボしてなんとかなりそうだと聞いたし、命に関わることではないから、そんなに落胆しなくても良いことだと自分に言い聞かせていた日々が、フワッとなくなり救われた気持ちになりました。

除去しなくても良いけど取ってしまいましょうか、という皮膚科の先生の勧め通りに、日帰りの除去手術をしました。

手術後は見るにも耐えないほど赤い組織が丸出しでえぐれていて、
後に皮膚が盛り上がり、このえぐれた凹みが本当に塞がるのかと不安になるほどでしたが、
半年ほど経った今では、ニキビ跡のようにポツッと赤みがある程度になりました。

手術なので保険適応で金銭的ダメージもなく、イボも取れて顔はスッキリと、最終的には満足いく結果になりました。

昔から気になり嫌だなと思っていたものから切り離されるって、生まれ変わったような心地になるなと感じています。

他人からしてみたら、スッキリしたね~良かったね~くらいのことでも、
自分の中では、

そのイボが生まれた時からイボが除去されるまでの期間にあった「様々な嫌な出来事までも」が、「自分から切り離されていく」ような感覚になりました。

これは1つのデトックスを帯びた「メンテナンス」だと感じました。

健康診断の結果で、メンテナンスが必要ですよと身体からのお知らせを知ることができますが、
「身体のメンテナンスは心のメンテナンス」でもあります。

多くの場合、身体と心は連動して動いているので、身体をメンテナンスするためには、「意識改革」も必要になります。

「これまでの行動を改めて、意識改革を図り、新たに実行していくこと」で、メンテナンス作業が完成します。

けれども、多くの人間が怠惰で欲だらけです。
そんなに簡単にこれまでの行動を改めることなんてできません。
私もできません。

何度も何度もしつこいくらいのメンテナンスの警告を受けて、スルーしきれないところになってやっと、行動は改められていくんじゃないかと思っています。

私のイボは原因不明。
加齢による細胞の変異かなといったところみたいですが、

自分の中では、汚い膿が溜まっていたようなイメージです。
それは、数年前、過食嘔吐による習慣が原因となったであろう左上腹部に出来た良性腫瘍のように、日頃の無茶苦茶な行動の故と感じてしまいました。

素直にイボが加齢によるものだとしても、
取り除いてデトックスできて良かったわ
加齢じゃあ仕方ないわねと言うには勿体ないと思うので、

もう何年もスルーしておいたイボを問題視できたことに意味を見出して、
「自分のメンテナンス」に結び付けてしまえば、
その先の生き方・生き様につながるから有益で、イボにも価値が見いだせるってもんです。

これまでの過食嘔吐といった無茶苦茶な行動は私を救ってくれたけど、ストレスの温床でしかありませんでした。

「過食嘔吐は加齢を加速させる」と言っても過言なんかではなく、かなり的を得ていると思います。

これからは、よりアンチエイジングに気を配ろうと思うし、アンチエイジングにはストレスをためることは絶対的にNGなので気をつけたいです。

過食嘔吐もメンテナンスが必要だよという「身体からの大きな警告」だと思っています。

過食して嘔吐するような無理を何十年となく続けていれば、身体が酷使されます。
身体の消耗としたらスポーツ選手並みになるんじゃないかと勝手に想像するほどに、身体をすり減らしていると思います。

何度も書いていますが、
「過食嘔吐は症状」であって、
「本当の原因は別のところ」にあります。
症状を解決しようとしても無意味です。

風邪を引いて熱や咳が出るのは症状であって、原因はウイルス感染です。ウイルスを撃退しないと風邪は治りません。

また、もっと追求すれば、ウイルスに感染するような免疫力が低下した身体であることが原因だと考えることもできます。

過食嘔吐に陥るときは、「社会への免疫力が低下している」とも言えるでしょう。

免疫力を上げるためには自分に自信を持つこと。
免疫力を上げるために「自分に自信を持てるような経験を積んでいく」ことが大切です。

この「自分に自信を持てるような経験」は、
「他人が」とか「親が」とか「世の中の人が」じゃない、
「自分が」選んだ「自分が」自信を持てるものです。
そこを探し出すことが大きな課題になるでしょう。

過食嘔吐が伝えていることは、
「これから先の未来を生きていくために、身体と心を整えていく作業を必要としているよ」ということです。

「これまでの行動を改めて、意識改革を図り、新たに生きていくため」かなり大規模なメンテナンスの必要性への警告です。

何度も何度もしつこいくらいのメンテナンスの警告を受けて、スルーしきれないところに至るまできたら、自分と向き合うよりなくなるので、

その時にはきっと、

「自分という人間に価値を見出せる」ような、そんな「意識改革」が自分の中に芽生えてくると思います。


今回も読んで頂きありがとうございました。

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