「私、あの人に嫌われているかも?」
そう感じたときにどうやって相手の敵意を和らげるべきか。
相手が嫌っているならこっちも近づかないようにしよう…
これをやってしまうと相手との距離は広がる一方。
これは返報性の原理によって、
・自分が避ければ相手も避ける
・自分が嫌えば相手も嫌う
となってしまうから。
逆に、
・自分が好意を持てば相手も自分に好意を持つ
ものまた然り。
でも自分のことを嫌いだと思っている人を好きになるって難しいですよね。
相手のことを好きになるにはコミュニケーションを小まめにとるのが一番。
単純接触効果によって、繰り返し接する人に対して好感度を持つようになります。
なので何回も顔を合わせる関係になればいいのですが、そもそも嫌われていると思う人とは、コミュニケーションを取るきっかけがない。
そこで無理やりそのきっかけを作る必要があります。
てっとり早いのは、その人に簡単な頼みごとをすること。
相手が嫌がらない・面倒ではない程度の軽い頼みごとをする
・ちょっと貸して
・ちょっとここ教えてほしい
・ちょっと手伝って
相手にとって負担にならない頼みごとをしましょう。
相手からしたらそれ位ならいいよ、とやってくれそうなことを頼みます。
そしてやってくれたことに対してキチンと礼をいう、これでコミュニケーション2回とれます。
感謝されて悪い気になる人はほとんどいません、相手に気持ちよくなってもらいましょう。
このお願い→感謝のパターンをしつこくない程度に繰り返していきます。
単純接触効果は、内容の濃さよりも接触した回数の多さのほうが大事なので、とにかく理由をつけては接触回数を増やします。
また、”ちょっとした頼みごとをすると相手から好かれる”というのはフランクリン効果と呼ばれて、相手に好意を持ってもらう心理テクニックです。
軽い頼み事なので報酬と呼べるような対価はなく、相手にとって一方的な負担でしかありません。
相手からしたら、
「なんで私はこの人の頼み事を聞いているのだろう」
→「私はこの人のことが好きだから頼み事を聞いているんだ」
と無意識で自分の行動の正当化を図ります。
こうして相手の無意識に好意を植え付けていきます。
甘え上手が好かれる、というのもこういった所が影響しているのかも知れません。
また、ある程度頼みごとを聞いてもらった数が増えたら、そのお礼として、何かプレゼントをしたり食事をおごったりすることも自然な流れで行えます。
こうすれば、与えることによっても相手の好感度を高めることができるようになりますね。
以上、相手から嫌われている、避けられていると思ったら
こちらは避けるのではなく、あえて近づくことによって相手の感情を変えることができます。
嫌われたくない相手には勇気を持って近づきましょう。